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インスタグラマーnatsumiさんに聞く、映える&フォロワーが増えるスマホでの「置き画」の撮り方

2022.03.04

お気に入りのコーディネートをInstagramで発信するとき、オーソドックスな「着画」と併せて、ぜひ挑戦したいのが「置き画」。アイテムのディテールをしっかり見せられる点が魅力の撮影方法です。しかし、自宅の床で撮るとなんだか映えなかったり、いい構図が見つからなかったりと、悩みどころが多いのも事実。インスタグラマーはどのような点にこだわって撮影しているのでしょうか? 日常で試しやすい着回しコーデで1万人以上のフォロワーを抱えるnatsumi(@__ntm.y)さんにノウハウを教えてもらいました!

インスタグラマーnatsumiさんに聞く、映える&フォロワーが増えるスマホでの「置き画」の撮り方

natsumi
東京在住のインスタグラマー。”お気に入り”を使った着回しコーデ中心に発信。
Instagram

ポイントは「背景」と「光」。自分らしい世界観で撮るための基礎知識

インスタグラマーnatsumiさんに聞く、映える&フォロワーが増えるスマホでの「置き画」の撮り方

natsumiさんが使用しているのはiPhone純正のカメラ。それでも一目で彼女の写真とわかるほど個性を感じられる大きな理由は、コンクリート風の模様がプリントされた背景用紙を使用しているからです。natsumiさんいわく、その魅力は光が反射しにくく、上に載せたアイテムが背景と同化しにくい点。自分らしい置き画を撮るための第一歩は、お気に入りの背景を見つけることと言えるでしょう。

もう一つnatsumiさんの投稿で特徴的なのは、「自然光」で撮影している点。自然光は影が映り込みにくいというメリットがあります。撮影時に、日が差し込みやすい窓辺で撮るのはもちろん、季節ごとに異なる適切な撮影時間を把握するのもポイント。natsumiさんの場合、冬は11時から15時ごろ、夏は11時から17時ごろに撮影しているそうです。

「置き方」にこだわればこなれ度UP!コーデ写真の撮り方

コーディネートの置き画を撮影する際、悩みがちなのが構図。natsumiさんはアイテムを置く「順番」を決めていると話します。具体的には、まず最も面積の大きいトップスやアウターを中心に置き、その後ボトムス、シューズ、小物などを重ねていくというやり方。できるだけアイテムを中心に寄せると、印象に残る写真に仕上がるそう。

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また、置き方を工夫することで「動き」を表現するのもポイント。natsumiさんがおすすめするのは、バサっとラフに置くやり方。実際に着用したときを想像しやすく、自然な雰囲気に仕上がります。

もちろんコーディネートそのものへのこだわりも忘れてはいけません。natsumiさんの場合は、多くの人が一着は持っているアイテムを使用しているそう。また、上品なニットにはアッパーにレザー素材を採用した『ヴァンズ(VANS)』の<ブライアン(BRIAN)>を、スポーティなデザインの『アディダス(adidas)』の<スタンスミス(STAN SMITH)>には同じくカジュアルな印象のデニムパンツを取り入れるなど、印象が近いアイテムを取り入れて統一感を出しているのもポイント。natsumiさんのようにマイルールを決めることで、より自分らしい着こなしができそうです。

インスタグラマーnatsumiさんに聞く、映える&フォロワーが増えるスマホでの「置き画」の撮り方

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スニーカーは2枚以上の投稿がおすすめ!「置き方」「角度」「小物使い」に工夫

お気に入りのスニーカーを主役にした、シンプルな置き画像にも挑戦したいところです。スニーカーは真横を写して側面のデザインを強調したり、真上からインソールのロゴを写したりと、撮影する角度によって見え方も変わるもの。そのため、natsumiさんは1つの投稿につき2〜4パターンを用意することが多いと話します。それには、スニーカーの魅力をより深く知ってもらえるだけでなく、保存ボタンを押してもらいやすいというメリットも。ぜひさまざまな撮り方に挑戦してみましょう。

インスタグラマーnatsumiさんに聞く、映える&フォロワーが増えるスマホでの「置き画」の撮り方

natsumiさんが多用しているのは、購入時の箱と一緒に撮影する方法。ロゴが大きく写るので、ブランドのファンに反応してもらいやすいと話します。

また、寄り・引きを使い分けたり、置き方を工夫するのもポイント。natsumiさんは、アッパーにシボ革調の素材を採用したヴァンズは、上品な印象を際立たせるために引きで撮影。スタンスミスは、シュータンのロゴや、かかとのロゴが両方見える置き方をしたり、スニーカーの個性を活かす撮影方法を工夫していました。スニーカーとじっくり向き合って、その魅力を深く理解するのが上達のコツと言えそうです。

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応用編として挑戦したいのが、小物と一緒に撮るパターン。natumiさんの場合は、ベージュのスニーカーを同色のマフラーの上に載せていました。アイテムの魅力を伝えられるだけでなく、コーディネートもイメージしやすいので、一石二鳥の撮影方法です。
インスタグラマーnatsumiさんに聞く、映える&フォロワーが増えるスマホでの「置き画」の撮り方

natsumiさんへインタビュー!より多くの人に魅力を伝える投稿とは?

──natsumiさんがInstagramの投稿を始めたきっかけはなんですか?

昔からいろいろなコーディネートを発見できるファッション誌が好きで。ある時、私だったらどんな着こなしを提案できるかを考えたのがきっかけです。過去にはアパレルショップでアルバイトをしたこともあって、その経験も活かせると思いました。

──アパレル業界での経験も活きているのですね。natsumiさんが好きなファッションについても詳しく教えてください。

20代向けから40代、50代向けのファッション誌まで読むので幅広く興味があるのですが、特に好きなのはフレンチカジュアルです。特にボーダー柄のアイテムは季節問わず手に入るし、流行りすたりもないからよく取り入れています。服をたくさん持たず、必要最低限を着回すパリの女性にも憧れています。

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──「着回し」を大事にされているというのは、natsumiさんの投稿を見ていてもよく分かります。置き画の投稿を初めてから、やりがいを感じた瞬間はありますか?

いいねと保存数が伸びた時ですね。特にアディダスのスタンスミスの投稿はこれまでで一番保存数が多くて。これをきっかけにフォローをしてくれる方もたくさんいました。スニーカーの魅力を伝えられたのはもちろん、他の投稿にも興味を持ってくれたのが嬉しかったですね。一つの投稿がこういった小さな“奇跡”を産む瞬間にやりがいを感じます。

──ハッシュタグにもこだわりがあるように感じます。

私と似た趣味趣向の人はどんなハッシュタグに反応してくれるかを常に考えていますね。「#スニーカー女子」や「#大人カジュアル」は、いいね数や保存数が伸びやすいので多用しています。また、ハッシュタグの数はあまり多すぎず、必要最小限に絞るようにしています。

──キャプションを書く際に意識していることを教えてください。

「スニーカーの品番を教えてください」「商品名はなんですか?」といったコメントが多いので、できるだけ商品の情報を詳細に書くようにしています。こちらでお伝えできることは、コメントが来る前に発信するようにしていますね。

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──とても細やかなこだわりを感じられますね。最後に、今後挑戦してみたい投稿を教えてください。

置き画はもちろん、着画にも力を入れていきたいです。Instagramをはじめた当初に少しだけ投稿していたのですが、置き画とはまた違った難しさがあって。2022年は試行錯誤しながら挑戦していきたいです。

Text by 山梨 幸輝
photo by natsumi

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