ダンス用スニーカーに求められることは? 選び方のポイントとオススメ商品7選
学校の必修科目になったり、ブレイクダンス(ブレイキン)がオリンピックの正式種目として採用されたり、ダンスの注目度が高まりつつあります。自分自身の体を激しく動かしたり、ステップを踏んだりするダンスでは、スニーカーが重要なアイテムです。
ここでは、ダンス用のスニーカーに求められる機能や種類、選び方のポイントなどをご紹介します。
ダンス用スニーカーに求められるのは「動きやすさ」
ヒップホップやブレイクダンスなど、ストリート系のダンスは、ステップを踏んだり、飛んだりと、前後左右に激しい動きが求められます。瞬発的な動きに対応するために、軽さやクッション性に優れていて、動きやすいスニーカーが必要です。
特に、バスケットボールシューズ(バッシュ)やテニスシューズといったスポーツ向けのスニーカーは、前後左右の瞬発的な動きに対応できる作りになっているため、ダンサーに愛用されることが多いです。
反対に、運動靴として一般的なランニングシューズは、足の前後の動きには対応できるものの、左右やターンといった動きを想定していないため、ダンス用には適していません。
ダンス用スニーカーの種類
ダンス用スニーカーは、履き口の高さからハイカットとローカットの2種類に大きく分けられます。どんなジャンルのダンスを踊るのか、スニーカーにどのようなことを求めるのかなどを踏まえて、種類を決めるのがポイントです。
それぞれの特徴と、どのような人にオススメなのかをご紹介します。
ハイカット
履き口が高く、くるぶしの上辺りまであるのがハイカットです。足首まわりをしっかり固定できるので、安定感があります。シューズそのものにボリューム感があるので、スキニーパンツやハーフパンツと合わせて、コーディネートのバランスを取りやすい点も魅力です。
一方で、ローカットに比べるとシューズに重さがあり、足首が固定されてしまうので、動きにくさを覚える場合もあります。けがの予防やファッション性を重視したい人にオススメです。
ローカット
履き口がくるぶしよりも低い場所にあるローカットは、軽く、脱ぎ履きもしやすいのが魅力です。デザインもハイカットに比べるとシンプルになります。スニーカーの定番ともいえる形状で、各ブランドがさまざまなモデルを出しているため、たくさんの商品から好みの1足を選ぶことが可能です。
ハイカットに比べると足首の動かしやすさにも優れている反面、安定性には欠けます。足の細かな動きが必要な、ハウスやジャズといったジャンルにオススメです。
ダンス用スニーカーの選び方
ダンス用スニーカーには、普段使いするスニーカーや運動靴とは異なる性能が求められます。具体的には、どのような点を重視して選べば良いのでしょうか。
ダンス用スニーカーを用意する際に確認したい、選び方のポイントをご紹介します。
クッション性の高さ
スニーカーのクッション性は、体にかかる負担を大きく左右します。ソールに適度な厚みがあり、クッション性に優れているかどうか確認しておきましょう。
特に、激しい上下運動もあるジャンルを踊る場合は、クッション性に優れているスニーカーを用意するのがオススメです。また、靴底の溝がしっかりしていて、滑りにくいかどうかも確認しておくと安心です。
色の付きにくさ
屋内で踊る機会が多い場合は、ヒールマークが付きにくいスニーカーを選ぶこともポイントです。ヒールマークとは、スニーカーと床が擦れた際に発生する汚れのことを指します。ヒールマークは通常の掃除では落とすのが難しく、フロアを傷つける恐れもあるため、ヒールマークが付きやすいスニーカーを禁止しているスクールもあります。
ヒールマークの付きやすさを事前に見分けることは難しいですが、靴底がカラフルな商品はヒールマークが付く恐れがあるので注意しましょう。
通気性の良さ
激しい動きを繰り返すダンスでは、汗をたくさんかきます。長時間楽しみたい人は、通気性の良さも確認しておきましょう。通気性に優れているスニーカーなら、シューズ内の蒸れを防いで、快適にダンスを踊れます。
アッパーの一部にメッシュが使われていたり、通気穴があったりするタイプのスニーカーは、通気性を確保しやすいのでオススメです。
オシャレなデザインかどうか
ヒップホップやブレイクダンスといったストリート系のダンスでは、ファッション性も求められます。スニーカーのデザインも、確認しておきたいポイントです。ダンスの練習は鏡を見ながら行うことが多いので、オシャレなスニーカーなら、気分を盛り上げることにもつながります。
ダンス時に着用する服とカラーが合っているか、コーディネートしやすいデザインかなどを踏まえて選ぶようにしましょう。
ジャストサイズを選ぶこともポイント
スニーカーのサイズが大きすぎると、靴擦れを起こしたり、ダンス中に脱げたりする恐れがあり、小さすぎても足を痛めてしまいます。足を動かしにくくなって、ダンスの上達を妨げる可能性もあるため、ジャストサイズのスニーカーを選ぶことも重要です。
特に、子ども用のスニーカーは成長を見越して大きめを購入したくなりますが、その時にぴったり合うサイズを選ぶことを心がけましょう。
ブランドから選ぶのもオススメ
スニーカーのブランドや、人気モデルから選ぶのもオススメです。『ナイキ(NIKE)』の『エア フォース1(AIR FORCE 1)』や『アディダス(adidas)』の『スーパースター(SUPERSTAR)』、『プーマ(PUMA)』の『スウェード(SUEDE)』などは、ダンサーから人気が高い定番モデルとなっています。
デザイン性や機能性で決め切れない時は、ダンサーが愛用している定番モデルを選んでみるのも良いでしょう。
<エアフォース1>の魅力を李鍾民さんが着用レビュー
ダンサー・インストラクターとして活躍する李鍾民(Jong Min Lee)さんが、NIKE<エアフォース1>を着用レビュー。
ダンススニーカーを選ぶ際のこだわりや、李鍾民さんが普段から愛用している<エアフォース1>の魅力について、たっぷり語ってもらいました。
李鍾民(Jong Min Lee)
東京都立川市出身。韓国人の両親を持つ。広告代理店でのサラリーマンの経験を経て、現在は都内を中心にダンサー、インストラクターとして活躍中。様々なイベントでの振付作品出展や年間約500本のレッスンのほか、デザイナー、MC、イベント企画運営など。国内外にメンバーを持つFreestyle dance crew「キ宴crew」としても精力的に活動している。
Instagram
ダンススニーカーは「壊れにくさ」重視
――李鍾民さんのファッションへのこだわりがあれば教えてください。
李鍾民さん:ダンスの衣装は派手なものもありますが、プライベートはモノトーンのアイテムを使ったファッションが多いですね。シンプルな服を着こなしている人に憧れるので、自分もそんな“飾らないかっこよさ”を持っている人になりたいと思っています。
――ダンサー、インストラクターとして活躍する李鍾民さん。「ダンススニーカー」を選ぶとき、特に重視しているポイントはありますか?
李鍾民さん:ダンスのジャンルや活動パターンにもよるかもしれないのですが、僕の場合はほぼ毎日レッスンやリハーサルがあるので、「壊れにくさ」をいちばん重視しています。なかでも、ソールにクッション性があって、足にしっかりフィットするものが好みですね。
ダンスでもプライベートでも愛用中<エアフォース1>の魅力
――今回、李鍾民さんに着用していただいた<エアフォース1>は、NIKE・エアフォースシリーズのファーストモデルとして、根強い人気を誇るスニーカー。李鍾民さん自身も普段から愛用されているそうですね。
李鍾民さん:そうなんです! もう愛用しすぎて、「マイメン」「友達」と呼べるような存在です(笑)。ダンススニーカーとしてもすごく適しているので、周りのダンサー仲間にも<エアフォース1>を履いている人はかなり多いですね。
――<エアフォース1>の魅力って、どんなところですか?
李鍾民さん:まず、ありえないくらい履き心地が良いんです! 初めて履いたとき「こんなに履きやすいスニーカーがあるんだ!」と感動したくらい。いくら歩いても足が疲れにくくて、足にフィットする感覚も衝撃的でした。あとはとにかく丈夫で、ソールがしっかりしているところ。
ダンスをしているとすぐスニーカーがだめになってしまうのですが、<エアフォース1>は壊れにくく、かなり長持ちしてくれるんです。1度履けば、みんなに愛されている理由がきっとわかるはずです!
シンプル&スタイリッシュに
――今回、李鍾民さんには<エアフォース1>を使って、私服スタイリングを組んでいただきました。コーディネートのこだわりやスタイリングのコツがあれば教えてください。
李鍾民さん:スニーカーがホワイトだったので、全体をブラックで統一しシンプルに、いつもの自分らしい飾らないコーディネートにしてみました。<エアフォース1>は、どんなファッションにも合わせやすく、シンプルでもさまになるので重宝しています。
――ほかにも<エアフォース1>と合わせてみたいアイテムやコーディネートはありますか?
李鍾民さん:トレンチコートなどを取り入れたコーディネートと合わせてみたいです。スタイリッシュなイメージでまとめつつ、足元を程よくカジュアルダウンして、バランスよく着こなしてみたいですね。
みんなに履いてみて欲しい<エアフォース1>
――今回実際に着用してみて、どんな人に<エアフォース1>をオススメしたいと思いましたか?
李鍾民さん:ダンスやストリートカルチャーが好きな人にとっては、お馴染みのモデルだと思うのですが、そうではない人たちにもぜひオススメしたいスニーカーです。
シンプルかつ履き心地が良いので、どんなスニーカーを買おうか迷っている人には、まず<エアフォース1>を履いてみて欲しい。プレゼントにもオススメです。
――ダンサー・インストラクターとして、さらに活躍の場をひろげていきたいと話す李鍾民さん。今後、どんなシーンで<エアフォース1>を履いてみたいですか?
李鍾民さん:すでにかなり愛用しているのですが、これからもダンスの練習はもちろん、プライベートでお出かけするシーンなど、たくさん履いていきたいと思います!
ABC-MARTオススメのダンス用スニーカー7選
ABC-MARTでは、ダンスシーンに最適なスニーカーを取り揃えています。ここからは、ABC-MARTがオススメする、ダンスで使えるオシャレなスニーカーをご紹介します。
ヴァンズ オールドスクールオーヴァートCC
スケーターをはじめ、ストリートシーンで愛用されてきた『ヴァンズ(VANS)』の『オールドスクール(OLD SKOOL)』のニューモデルです。トレンドの厚底ソールを採用していて、クッション性に優れています。
ヴァンズ オールドスクールオーヴァートCC
グリップ力やクッション性、履き心地に優れているスニーカーです。厚底のソールで、トレンド感も演出できます。
ナイキ エアフォース1’07
エアフォース1に、新たなテイストを加え、より個性的なデザインに仕上げたモデルです。オーバーレイのステッチはしっかり施されているので耐久性も高いです。
ナイキ ウィメンズ エア フォース 1 ’07
ナイキの人気モデル、エア フォース1のウィメンズモデルです。優れたクッション性を備えていて、ダンスシーンにも適しています。
プーマ スウェード クラシック XXI
ヒップホップやスケートなど、ストリートシーンに影響を与えたプーマの定番モデルです。履きやすさやグリップ力、クッション性に優れていて、ブレイクダンサー(ブレイカー)をはじめ、各種ジャンルのダンサーから高く評価されています。
アディダス スーパースター
1980年代にヒップホップ界で人気を集めた、アディダスの定番スニーカーです。動きやすさやクッション性、グリップ力に優れていて、ダンスシーンにも最適です。
アディダス フォーラム ロー
1984年の登場以降、バスケットボールコートや音楽業界をはじめ、多くの人に支持されているモデルです。ローカットモデルなので、ストリートなどさまざまなファッションに合わせやすいです。
ダンス用にこだわりのスニーカーを用意しよう
ダンスでは激しい動きが要求されるため、スニーカーは動きやすさや機能性に優れたものを選ぶ必要があります。また、他の人に自分のパフォーマンスを披露するスポーツなので、デザイン性が高くオシャレに履けるかどうかも大切なポイントです。
ダンサーの間で定番とされているモデルには、機能性とオシャレなデザインを両立したものが多いので、それを選ぶのも良いでしょう。ダンスをより楽しみたい人は、オシャレで動きやすいスニーカーを用意してみてはいかがでしょうか。
Photo by RyoTracks