
三宿『UNDER THE SUN』の美容師を支える、『レッドウイング』のブーツたち。
永遠の定番、『レッドウイング(RED WING)』。1905年にアメリカミネソタ州のレッドウィング市で生まれた小さな工場は、今や世界中で愛されるビッグカンパニーになりました。
なかでもハンティングブーツとして誕生した「RED WING IRISH SETTER 6′ MOC-TOE」は、誕生してから70年以上が過ぎた今もファッションアイテムとして様々なファッションシーンで活躍しています。
ブランドは進化を続け、華奢なシルエットの「RED WING W’S CLARA」もラインナップ。そんなふたつのブーツを履きこなす、三宿の『UNDER THE SUN』で働く二人を訪ねました。
三宿の交差点からほど近い、246の裏通りにある『UNDER THE SUN』。
2019年に三軒茶屋でオープンし、2023年に現在の場所に移転しました。パッと見は古着を扱うセレクトショップという雰囲気ですが、奥に進むとヘアサロンが。ショッピングを楽しむ人と、髪の手入れをする人が交錯する居心地のいい空間です。
憧れのアイリッシュセッターを、綺麗に履いてみる。

アシスタントとして働く加藤隆海さんは、この店で働き初めて2年。表参道の美容室で働いている頃からこの店のオーナーの存在が気になっていて、スタッフの空きが出たタイミングで入社したそう。現在はオーナーのアシスタントに付きながら、オーナーがいない時間に自分のお客さんを担当しています。
サロンワークは述べ8時間くらいはスタンディング状態だから、フットウェアは履き心地がいいものを選びたい。その点、「RED WING IRISH SETTER 6′ MOC-TOE」は疲れることなくスムーズに履けるのだそうです。
「最初の頃は少し足に当たって赤くなったりもしたんですけど、徐々に馴染んで一ヶ月くらいで革が柔らかくなりました。今ではすっかりフィットしています。僕は高校時代からバイクに乗っていて、実は『レッドウイング』は雑誌でよく目にしていた憧れのブーツ。特に定番ともいえる「RED WING IRISH SETTER 6′ MOC-TOE」はずっと気になっていた一足でした。バイクやその人のスタイルによって選ぶブーツは変わると思うんですけど、これは甲の部分が高くてしっかりしていて、ペダルを跳ね上げやすい。なのですごく重宝します」
90年代には“アイリッシュセッター”の名前で一躍人気になり、アメカジのファッションアイコンになった過去も。今もアメリカンスタイルには欠かせない一足だけれど、加藤さんは綺麗に履くのが好きだそうです。
「ガチガチに太めのデニムやタイトなTシャツに合わせるとアメリカ過ぎちゃうので、きれいめのシャツに、パンツも少し細身のものに合わせて履いています。ブーツの色も優しいブラウンで主張が強くなく、どんな服にも合わせやすい。味が出てくるのも楽しみです」
着用商品
女性らしくて履きやすい、細身のクララ。

同じく『UNDER THE SUN』で働く今野 みのりさんは、学生時代に地元の宮城からこの店に通っていたお客さん。置いてあるもののセンスが好きだったし、美容師になりたかった今野さんにとって憧れの店でもありました。東京に上京して表参道で働き、その店を辞めたあと、縁あってスタッフになったのだそうです。
「私、このお店のことをずっと床屋さんだと思ってて、美容師は募集してないだろうって思い込んでたんです。それで駒沢のカフェでバイトしてたとき、常連さんに『『UNDER THE SUN』で働きたいんですよねえ』と言ったら、その方が偶然オーナーの先輩で話を繋いでくれて。ちょうど女性スタッフを募集していて、1年4ヶ月ほど前にお店に入りました」
アシスタントとして働きつつ、手が空いたらショップの販売も手伝っているという今野さん。ブーツを履くことは結構多いそうだけれど、正直なところ『レッドウイング』は男性が履くものだと思っていたと言います。
「女性っぽいラインのブーツを履くことが多いので、『レッドウイング』はボリュームがあるし、持っている服には合わせづらいなと思っていました。でも『RED WING W’S CLARA』はかなり細身で女性らしいラインで、ブーツカットにすごく合う。ヒールの高さもちょうどいいし、底の面積がしっかりしてるから疲れないし歩きやすい。パンツで履くことが多いですけど、スカートにも合わせてみたいです」
美容師の足元を支えるフットウェアは、快適かつ疲れにくく、さらに見た目も重要。『UNDER THE SUN』のように、髪を整える延長に服があり、逆もまた然りという髪と服とが相関関係にある場所では、特に靴の存在も重要です。実用的かつ美しい『レッドウイング』は、働く美容師たちの頼もしい相棒になっています。
着用商品
INFO/UNDER THE SUN
住所:〒154-0001 東京都世田谷区池尻2丁目10−12 アヴェニュー池尻 1F 103
営業時間 11:00-20:00(営業時間の詳細は公式SNSを参照)
Instagram:@underthesun_sgj
interview&text by Neo Iida
Photo by Arata Funayama