“泥んこ大好き”筋肉モンスターが集った2回目の『スパルタンレース』は、前回に続き絶景だった件
季節外れの台風が日本列島に上陸した10月中旬。日本で2回目の開催となる『リーボック スパルタンレース』が開催されました。同イベントは、ランニングコース内に身体能力を高めるタフフィットネス要素を取り入れた障害物が配された『オブスタクル(障害物)レース』。約5kmのコース内になんと、障害物が20ヶ所。これらをクリアしてゴールを目指すのです。スパルタンレース初挑戦者向けの『SPRINT』に加え、さらにハードな『SUPER』(約13kmのコースに25個の障害物)、12歳以下のお子様も参加が可能な『KIDS』レースが初開催となった今回、前日から降り続く雨にもかかわらず、なんと4443名の出場者が集結しました。そんなレースを振り返ります。
普段なら、映画を観たり本を読んで過ごすはずの雨の日、にも、関わらず我々DOOR取材陣は、神奈川のとあるイベント会場に向かいました。そう、スパルタンレースに参加するため。
あまりの雨に、「これはもうレースはなくなるかな」と思っていたのは我々だけではないはず。しかし、運営から届いた連絡は「余裕の雨天決行ですよ?」というもの。狐につままれたような状態で、「他の参加者はほぼドタキャンするんじゃないの?」と話しながら訪れた神奈川のさがみ湖リゾートプレジャーフォレスト。その結果……。
人が、ワンサカ、いた……。
みんな「雨って何?」って顔で走ってレースに挑もうとしているのです。
スパルタンレース初挑戦者向けの『SPRINT』に参加したのですが、到着する頃には『SUPER』のグループのレースが開催されており、皆、やる気まんまん。わかっていたけど、やっぱりこのレースに参加する人たちはたくましい……。
ガチムチのキン肉マンもいれば若い女性のグループもいて、真剣な眼差しで挑む人もいれば和気藹々した人たちもいる。「なんなんだよスパルタンって。(ライター心のツッコミ)」
主催のリーボック社は、知らぬ人はいないであろうイギリス発祥のスポーツ用品ブランド。レースのタイトルの『スパルタン」も古代ギリシャ最強の軍隊の『スパルタ』からインスパイアされているものであろうと考えています。「世界的スポーツブランドの最強を競い合うレースて……(汗)」。
今回レースに参加したライターは、正直なところ、“スポーツはする派より観る派”。たまに登山を嗜むくらいです。ただ、参加した以上はそりゃまぁ絶対勝ちに行きたいわけで。ひょろ男(ライター)は爽やかイケメンキン肉マンたちに宣戦布告し覚悟を決めた。
スタート地点に立つ前に用意された障害物を乗り越える。
司会者に「Who am I!?」と煽られると、参加者全員が大声で「スパルタン!!」と叫ぶ。「Aroo!!」と3回叫ぶとスタート。スタート地点でテンションがMAXまで上げられて、走り出すのです。待ってろ、全国の猛者ども! 待ってろ、未体験の筋肉痛!
スタート地点で焚き付けられたライターのモチベーションは、泥まみれなどものともしません。有刺鉄線の下をくぐっていく障害物も、泥まみれが逆に清々しかった。大人になってからこんなに泥まみれになった記憶はないですよね?
夢中になって泥を通り抜け振り返ると、観たことのない絶景でした(笑。みんながんばれ!)
続いて……
え? この水たまり潜ってくぐるの?
よし!泥で前が見えねぇ。
今回のスパルタンレースを振り返ってライターが一番印象に残っている鉄球運び。見た目でバカにしないで欲しい。尋常じゃなく重い……。
障害物に失敗した場合は、その場でバービーを30回行う。ちなみに自己申告制。
外国人の参加者が成功させているのをみて、悔しかったので再チャレンジ。成功!!(バービーしたんだから、早く次の障害物に行くべきでした)
既にバービーの回数は100回以上。障害物をクリアできないと、地味に体に疲労が溜まっていくのです。障害物を諦めてバービーに逃げたりはしない。すべてチャレンジする。なぜなら、私はスパルタンだから!!
失敗した時の悔しさたるや……。
重荷を運ぶコースもありました。スタッフの人が「男性の人は黒色の袋を持ってください」とアナウンスがあり「わかりました!」と赤い袋(女性用の袋)を手に取ったら、思いっきり注意されました。(笑)
同レースは、男女によってハンディはあるようです。女性の参加者は好きな方を選べるようなので、勝負したい方はどうぞ。
終盤に差しかかろうとも、障害物は容赦しません。ヘトヘトの状態でロープによじ登ります。「小学生の頃は楽勝だった」と語るライターですが、大人になるとそうはいきません。
最後の障害物は焚き火で燃やしてるところをジャンプ!(スタッフの方が一生懸命、火を燃やしていました)
そして、ゴール。結局、約2時間ほど走ったり障害物に挑んだり、バービーしたり、泥を拭いたりしていました。ゴールして思わず溢れる笑顔。
全国の筋肉モンスター達に挑んだ『スパルタンレース』でしたが、今回は全く勝てた気がしませんでした(というか、勝負になっていませんでした)。非日常的な障害レース『スパルタンレース』。普段の生活や筋トレ、その他のスポーツでも使わない筋肉を酷使するレースと言えるでしょう。
心身ともにヘトヘトな2時間。ですが、不思議と、やりきったという達成感からか気分が高揚。
本気で競い合いたい人、仲間と一緒に和気藹々と障害物をクリアしたい人、家族連れの方など、それぞれの目的に合わせて参加できるので「今まで経験したことのないもの」を体験したい方であれば是非おすすめのイベントですね。
「これを機にちょっと運動しようかな。次回はスーパーコースでガッツリ走ってみます!」と、帰りの車の中で、ライターが言ったとか、言わなかったとか。