【街に馴染む90年代スニーカー】シンプルなシルエット・ナイキ『コルテッツ』
1990年代の、その昔。僕たち私たちを魅了してやまなかった、あのブランドのあのモデルのスニーカー。カッコよくって光輝いていて、手に入れるために必死に頑張ったっけ。
……と、エモな思い出が蘇ってくる世代も、リアルな90年代当時はまだ幼かった若者世代も。
90年代のスニーカーには、どこか特別な意味がある。だから今もなお愛され、リバイバルするのだろう。
本特集では、そんな90年代のスニーカーを愛用している、“kicksラバー”にインタビュー。愛してやまないあのモデルについて、たっぷりと話を聞きました。
90年代スニーカー・ナイキ『コルテッツ』の魅力
今回話を聞いたのは、『ナイキ(NIKE)』コルテッツ<CORTEZ>を愛用している@165cm_miniさん。
――購入した理由やキッカケは?
デニムに合うスニーカーを探してたところ、たまたま見つけたのがきっかけです。このくらいクラシックなデザインって、今なら逆に新鮮なんじゃないかな?と思って。1年前くらいに購入しました。
――お気に入りのポイントは?
赤・白・青のスカッとしたトリコロールカラーや、主流のボリューム系スニーカーとはまた違ったシンプルなシルエットが気に入ってます。ボリューム系も好きなんですが、最近はとくにこういった、ローテクなスニーカーが気になっているんです。
――履く際のコーディネートやスタイリングでこだわっていることは?
シンプルな白スニーカーって雑に履いてもカッコよくなるので、あまりいろいろと気にせず履いてます。映画『フォレスト・ガンプ』とまではいかずとも、コルテッツってある程度は汚れてるほうがカッコいいと思っていて。いい感じに経年変化させるためにも、あんまり考えずガシガシ履いています。ただ強いて言うなら、トラッドや古着の文脈で合わせるとよりレトロさが引き立つので、そのあたりの系統で合わせることが多いです。
――kicksラバーになったキッカケは?
今の自分はファッションが大好きなんですが、もともとは服に無頓着でした。ただ、たまたま母がお土産に買ってきた黒の『ニューバランス(NEW BALANCE)』574(お土産にスニーカーって、今考えたらよくわからないですが……笑)が好きで、気に入って履いていて。考えればあのあたりでファッションが気になりだして、「あれ、思ったよりファッションって楽しくない?」と感じはじめました。そのあたりから、スニーカーも好きになりました。そう思えば、574が無かったら服好きになってなかったかもしれないし、キッカケをくれたスニーカーと母に感謝ですね。
――あなたにとってスニーカーとは?
楽しいものです。
スニーカーって、足元を見るとワクワクできるのが良いなと思います。新しいスニーカーをおろしたとき、通学中に自分の足元みたらすごく幸せになるんです。駅のホームに座ったら、意味もなく足を組んで、背面をみて二ヤついたり(周りから見たら気色悪いと思いますが……)。足元を見るだけで、根拠もなく「なんか今日も頑張ろう」って思えるので、そういうところが楽しくて、好きです。
――90年代のファッションやスニーカーへの思いを教えてください
雰囲気が好きです。それこそ親の世代なのでリアルタイムで体験したわけではないんですが、ノスタルジックな気持ちにさせてくれる、情緒のあるムードが落ち着きます。
自分は古着屋さんによく行くんですが、このあたりの年代のアイテムって身幅が広いんだけど丈が短かったり、今の気分に合うアイテムも多くあって。
最近は70’sのアイテムに注目が集まっていますが、負けず劣らず80’s~90’sのファッションも面白いぞ!と勝手に思っています!
90年代スニーカー・ナイキ『コルテッツ』とは
1972年に発売された、ナイキとしての初のシューズモデル。元陸上競技のコーチでもありナイキの創始者でもあるビル・バウワーマンによるデザインは、ブランドを象徴するロゴを大きくあしらったアイコニックな魅力。それでいて潔い、シンプルな魅力を放ちます。ランニングシューズゆえに、軽量で優れたクッション性と機能性も両立。現在はナイロンやレザーなど、さまざまな素材使いで展開されています。