【街に馴染むあの頃の定番スニーカー】懐かしさと新しさ・ニューバランス『996』
例えば、1990年代ごろの、その昔。僕たち私たちを魅了してやまなかった、あのブランドのあのモデルのスニーカー。カッコよくって光輝いていて、手に入れるために必死に頑張ったっけ。
……と、エモな思い出が蘇ってくる世代も、当時はまだ幼かった若者世代も。
あの頃のスニーカーには、どこか特別な意味がある。だから今もなお愛され、リバイバルするのだろう。
本特集では、そんなスニーカーを愛用している、“kicksラバー”にインタビュー。愛してやまない“あのモデル”について、たっぷりと話を聞きました。
あの頃の定番スニーカー・ヴァンズ『スリッポン』の魅力
今回話を聞いたのは、『ニューバランス(NEW BALANCE)』『996』を愛用している@tessyojさん。
――購入した理由やキッカケは?
ニューバランスの996を初めて履いたのは、遡ること学生時代。当時ダンスサークルに所属していて動きやすい(特に足さばきの良い)シューズを探していたときに、出会いました。その当時は、アッパーが黒レザーの996を履いていました。
社会人になり、ダンスを離れてスニーカーを履く機会が減りましたが、8年程前にABCマートのセールにてUSA製のM996を見かけ、学生時代の思い出がフラッシュバック。思わず購入したのをキッカケに、今ではニューバランスのシューズを日々追いかけるようになりました。今回履いている白のニューバランスは、アジア製のもの。5、6年前にアウトレットで購入し、それ以来愛用しています。
――お気に入りのポイントは?
まず何より、軽量で履き心地がよいこと。歩き回ることが多いときは、ニューバランスを選びます。また、996はアメカジや少しキレイめなど幅広いスタイリングにもハマってくれますし、ホワイトでもハッキリし過ぎないカラーなのが合わせやすくて好みです。
――履く際のコーディネートやスタイリングでこだわっていることは?
スニーカー好きということもあり、普段はスニーカーに目がいくようシンプルめな服装をする事が多いです。ただ、今回の996は白ワントーンのシンプルなシューズなので、遊びを効かせたコーデの締めとして着用することも多いです。
――kicksラバーになったキッカケは?
前職ではスーツを着用しており、革靴を愛用していました。しかし、職種が変わると同時に革靴の着用機会が減り、“好き”がスニーカーに移行していった感じです。そのタイミングでスニーカー好きの集まるSNSを見かけ、そこにいらっしゃる皆さんの熱を受けてスニーカーの奥深さに魅了されました。個々のスニーカーの歴史や背景を知ると、より愛着も湧きます。
――あなたにとってスニーカーとは?
ライフワークですね(笑)。もちろん毎日履くものという意味もありますが、新作の情報を探したり、スニーカーの抽選に応募して一喜一憂したりと、間違いなく現在の私の人生の一部となっています。また、スニーカーを見て「このときはこうだった」「こんな話をした」など、記憶とリンクして一種の思い出のアルバムにもなっています。
――90年代のファッションやスニーカーへの思いを教えてください
90年代はまさに私にとって青春時代でしたし、またファッションに対しても最も多感な時期でした。ですので、昨今90年代に発売されたスニーカーの再販があると懐かしさとともに、嬉しさを感じます。ファッションも同様に、90年代に流行ったストリート、グランジといったゆるめのファッションが今日の流行となっていることに驚いています。スニーカーを含め、ファッションにおける90年代のスタイルの再解釈に、ますます期待感を高めています!
あの頃の定番スニーカー・ ニューバランス『996』とは
1988年に登場した、ニューバランスを代表するスタンダードモデル「996」。スマートなフォルムと計算されつくされたデザインは、変わらない懐かしさとフューチャリスティックな着こなしにもなんなくハマる新しさを両立しています。そして、足にフィットする履き心地のよさもファンを魅了する理由です。2021年9月、履き心地やデザイン性はそのままに、より今らしくマイナーチェンジ。”New Standard”として生まれ変わりました。