【街に馴染むあの頃の定番スニーカー】鮮烈なカラーの圧倒的バッシュ・ナイキ『ダンク』
例えば、1990年代ごろの、その昔。僕たち私たちを魅了してやまなかった、あのブランドのあのモデルのスニーカー。カッコよくって光輝いていて、手に入れるために必死に頑張ったっけ。
……と、エモな思い出が蘇ってくる世代も、当時はまだ幼かった若者世代も。
あの頃のスニーカーには、どこか特別な意味がある。だから今もなお愛され、リバイバルするのだろう。
本特集では、そんなスニーカーを愛用している、“kicksラバー”にインタビュー。愛してやまない“あのモデル”について、たっぷりと話を聞きました。
あの頃の定番スニーカー・ナイキ『ダンク』の魅力
今回話を聞いたのは、『ナイキ(NIKE)』ダンク<DUNK>を愛用している@wtr__601さん。
――購入した理由やキッカケは?
ダンクは、僕が生まれた1985年に初めて世に登場した“同い年”のモデルです。そこから15年ほど経った2000年前後に復刻や新しい企画でリリースが続いたのですが、当時は中学生だったので買えるお金なんてなくて。だから昨年からまたリリースされたときは、本当に嬉しかったんです。今度はいつまた復刻されるかわかりませんし、もう気合で買えるだけ買ってやろう、と!
――お気に入りのポイントは?
とにかくシンプルなところです。素材は基本的には天然革皮ですし、配色も2~3色とシンプルにまとめ上げられているものが多いので。10~30代まで生きてきた中で、変わらず楽しく履けています。そんな不朽の魅力がありますよね。
――履く際のコーディネートやスタイリングでこだわっていることは?
どんなコーディネートやスタイリングにも合わせられるところが、このモデルの魅力だと思ってます。だからこそ履く人の個性が出るのかなと思いますし、Instagramでも色んなポストが見られて楽しいですよね。
ソックスは自作しているので、このようにパンツとダンクのグラデーションカラーでロールアップするのが最近は好きです。
――kicksラバーになったキッカケは?
小学生の頃にエアマックスブームを体感してずっと憧れのようなものがありましたが、大きなきっかけになったの5年前です。新卒から6年過ごした会社を辞め、起業したんです。自分の服装を自分で決められる環境になった結果、365日スニーカーを履く生活になりました。起業した記念に『AIR JORDAN1 BRED(2016)』を買ったんですが、必ず新年度の初日にはそれを履き、初心に還るようにしています。
――あなたにとってスニーカーとは?
生活必需品です。365日履くものですから。同じ日は1日としてないので、やっぱりスニーカーも毎日違うものを履きたいと思っています。ちょっと足元が変わるだけで心がウキウキしますし、毎日を幸せに過ごすためにとても必要なものです。
――90年代のファッションやスニーカーへの思いを教えてください
僕にとっては、いつまでも大切な「あこがれ」です。当時のブームを指をくわえて見ていた世代なので。今は復刻という形で当時のモデルを買うことができますが、昔の雑誌のスナップを見て当時を思い返したりもしています。僕自身、歳を重ねて好みも変わってきましたが、いつ振り返っても当時のファッションやスニーカーはグッときます。
あの頃の定番スニーカー・ナイキ『ダンク』とは
バスケットシューズとして、1985年に登場。バッシュといえばホワイトカラーが当たり前だった時代に、カレッジバスケットボールチームのユニフォームに合わせた鮮やかな配色で華々しくデビュー。それにちなんで当時は“BE TRUE TO YOUR SCHOOL.(自分の学校に誇りを持て)”というキャッチコピーが掲げられました。鮮烈なそのビジュアルと耐久性に優れたレザーアッパーは当時のスケーターの心もキャッチし、ストリートのアイコンとしても親しまれるようになりました。