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革靴を履くと足首、つま先、足裏が痛い! 革靴を快適に履く対処法とは?

2023.04.12

きちんとした印象の足元を演出する、ビジネスシーンに欠かせない革靴。スニーカーなどのカジュアルシューズに比べて伸縮性に欠けるため、履きにくさを感じる方は少なくないのではないでしょうか。特に新品の革靴は硬く、足首からつま先にかけて痛みを感じることも珍しくありません。なかなか革が馴染まないからと、痛いのをがまんしながら履くのは辛いですよね。

靴による痛みは、足のどの部分が痛いのかによって対処法が変わります。今回は革靴で痛くなりやすい足首、つま先、足裏に絞って対処法をご紹介。

新品の革靴で足が痛くなるのはどうして?

新品の革靴で足が痛くなる主な原因は、以下の2点。

(1) 革が硬い

買ったばかりの新しい靴は基本的に糊や素材が硬い状態のため、履いたときに足が締め付けられるような感覚になります。

(2) 靴が足の形に合っていない

革靴はオーダーメイドでない限り、使用者の足の形に完全には一致しません。そのため、どうしても靴と足に隙間ができて擦れたり、反対に足と靴が密着し過ぎて締め付けが強くなったりする箇所が出てきます。

革靴を履くときの痛みの予防法

革靴を履くと足首、つま先、足裏が痛い! 革靴を快適に履く対処法とは?

痛くなりやすい足首、つま先、足裏の予防法をご紹介します。

足首が痛くならないための予防法

新品の革靴は硬いため、足首にあたる部分が肌に食い込むことがあります。そしてこの食い込み部分が擦れて傷になり、場合によっては出血するので、対策をしっかりしておきたいところ。予防法は以下の5点。

(1) クリームやスプレーで革をほぐす

新品の革靴の場合は革をのばす専用クリームやスプレーを使用して、履き口や足首にあたる部分をあらかじめやわらかくしておくと履きやすくなります。革は水分を含むと伸び、乾くと縮むという性質を持っています。クリームやスプレーで革に水分を染み込ませてから履くと、伸縮して足の形に合いやすくなるのです。ただし、靴全体にクリームなどを伸ばすと型崩れしやすくなるので、気になる部分だけにしておくのがベター。

(2) ロングソックスを履く

ショートソックスだと素肌に履き口が当たるため、擦れて痛みや出血を起こすことも。革靴が足に馴染むまでの期間は約2~3か月が目安とされています。革が馴染むまではロングソックスを履いてならしましょう。

(3) 靴擦れ防止用パッドを貼る

クッション性の高いパッドやジェル状のシートなど、様々な靴擦れ防止用グッズが販売されています。足に馴染んでいない革靴を履くときは、そういったものを事前に靴に貼っておくと痛くなりにくいです。

(4) インソールを活用する

履き口にくるぶしが当たって痛くなるということがあります。それを予防するのにおすすめなのがインソール(中敷き)を入れること。インソールの厚みでくるぶしの位置が高くなり、履き口に当たりにくくなります。

(5) ワセリンやリップクリームを塗る

ショートソックスのときに靴擦れ防止アイテムがない場合は、かかとや足首まわりにワセリンを塗っておきましょう。滑りが良くなることで靴擦れが起きにくくなります。ワセリンがない場合は、リップクリームでも代用可能。

つま先が痛くならないための予防法

新しい革靴は締め付け感が強いため、シューズフィッターを入れておくことで革が少しずつ伸びて履きやすくなります。シューズフィッターは、靴の木型にハンドルがついた靴の調整器具。ハンドルを回せば木型が縦や横に開くため、靴に内側から圧力を加えて革を伸ばすことができます。

やり方は、シューズフィッターを靴の中に入れてハンドルが回りにくくなるまで回し、そのまま1日置くだけ。靴の幅が狭く親指や小指が痛くなるときにもおすすめの方法です。靴にシューズフィッターを無理やりねじ込んだりハンドルを強く回すのは、靴を破損させる原因となるのでやめましょう。

足裏が痛くならないための予防法

足裏が痛くなる主な原因は、“摩擦”と“歩き方”です。

(1) 摩擦

サイズが合っていなかったり、部分的に空間があいていたりすると摩擦が起きやすくなります。擦れると肌が傷つくため、靴を選ぶ際にはフィッティングしましょう。かかと部分にゆとりがあって靴内で足が動くようなら、インソールを入れる、かかとを覆う形状のL字型パッドを貼るなどしてすき間を調整しましょう。

(2) 歩き方

歩き方が悪いと足裏の筋肉の衰え、開張足になります。開張足は魚の目や外反母趾の原因となる足の異常で、5本の指の下をつなぐアーチの機能が衰えている状態を指します。開張足になると外反母趾のリスクが高まり、健康を阻害する恐れも。かかとから着地し、つま先で蹴るという歩き方を意識して足裏の筋肉を鍛えましょう。

また、歩き方の改善と平行して、インソールを使うと効果的。インソールを入れることでクッション性がプラスされ、歩きやすくなります。

※インソールは、 “靴の中敷き”のこと。タウンシューズ向けのものからスポーツに特化したものまで、さまざまな種類があります。インソールを入れることでクッション性が加わるとともに、足のフィット感もアップ。靴を長時間履いているビジネスマンにとって、インソールは良いことづくめのアイテムです。

インソールの選び方はこちらの記事から

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出先で痛くなった場合の対処法は?

出先で足が痛くなってしまったときなど、今すぐなんとかしたいという場合は、絆創膏を貼ることで一時的に痛みを和らげることができます。ポイントは少し痛みを感じた段階で早めに貼ること。傷や水ぶくれが防げるので、回復がスピーディー。一般的な絆創膏のほか、大きめでクッション性が高い、靴擦れ専用のものもあるので用意しておくと安心です。

新品の革靴を履くときは、足首やつま先、足裏が痛くなることを想定し、まずは家の近くから履き始めるのがオススメ。足に馴染んでいない革靴の場合、履き始め20~30分は大丈夫でも、数時間たつと痛みが出てくる可能性は十分あります。まずは近所に出かけるときに履いてみて、大丈夫そうなら仕事や長時間の移動時にも使用するという流れで、徐々に履く時間を長くしていきましょう。

新しい革靴を履くときは「多少の痛みや靴擦れは仕方ない」と侮らないように! 痛みや靴擦れをかばいながら歩くと、足や腰を痛めてしまったり、できた水ぶくれが破れて化膿してしまったりという危険も。そうならないためにも、予防してお気に入りの靴を快適に履きましょう!

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