【街に馴染むあの頃の定番スニーカー】豊富なカラバリと履き心地の良さ・ナイキ『ダンク』
例えば、1990年代ごろの、その昔。僕たち私たちを魅了してやまなかった、あのブランドのあのモデルのスニーカー。カッコよくって光輝いていて、手に入れるために必死に頑張ったっけ。
……と、エモな思い出が蘇ってくる世代も、当時はまだ幼かった若者世代も。
あの頃のスニーカーには、どこか特別な意味がある。だから今もなお愛され、リバイバルするのだろう。
本特集では、そんなスニーカーを愛用している、“kicksラバー”にインタビュー。愛してやまない“あのモデル”について、たっぷりと話を聞きました。
あの頃の定番スニーカー・ナイキ『ダンク』の魅力
今回話を聞いたのは、『ナイキ(NIKE)』ダンク<DUNK>を愛用している@suke.yoneさん。
――生活においてスニーカーとどのようにかかわっていますか?
スニーカーはライフスタイルの一つです。現在38歳ですが収集を初めて20数年になりますので、人生の一部になっているのだと思います。今は家庭に恵まれたので、ある程度セーブしながら収集しています。
子どももスニーカーに興味を持ってくれているので、今では買ったスニーカーを一番最初に開封してもらっています。
――購入した理由やキッカケは?
購入したキッカケは90年代後半に遡るのですが、地元でもストリートブランドのブームが来ていたんです。でも広島にはストリートブランドのショップが少なく、通販でTシャツを1万円代で買うような時代でした。当時中学生だったんですが、買う術がお小遣いやお年玉に頼るしかなかったんです……。
なので同じ価格帯で季節を問わないファッションアイテムを模索したところ、スニーカーならコスパもいいなと思いついたのがキッカケでした。
高校時代は周りが白白のAF1等のローテクばかり履いてたので、あえてAir MaxシリーズやALPHA PROJECTシリーズを履いていましたが、デザインの完成度の高さからAF1ではなくダンクも好むようになりました。それからSBシリーズが世に出たタイミングでダンク SBをメインに集めるようになりました。
その後転職等もあり手放したものもかなりありますが、当時から大事に履いているものもあります。このことからもスニーカーは自分と共に苦楽を共にした存在でもあります。
――お気に入りのポイントは?
SBシリーズは復刻がほぼないので、気に入ったものに出会えたらなるべく買っておくようにしています。今回着用しているハイネケンに関してはリリース後かなり経過してから購入しました。SBを収集し始めていつか必ず手に入れようと思っていたので、大人になってかなり状態が良いものに出会えた時は本当に嬉しかったです。
ダンクに関してはカラーバリエーションが多く、最近のダンクはSBよりも履き心地や素材が格段に良くなったと思います。ジョーダンシリーズに比べてカラーリングのヒストリーが豊富なのも好きなポイントです。
――履く際のコーディネートやスタイリングでこだわっていることは?
履く際のこだわりは、なるべくシンプルなコーディネートで履くように心掛けています。もう歳も歳なので、どうしてもモノトーンや落ち着いたアースカラーに頼ってしまいます。ダンクのレトロシリーズに関しては、カラーのシンプルさからもアメカジ系との相性がいいので使い分けています。
――kicksラバーになったキッカケは?
スニーカーが好きになったのは中学生時代で、初めて購入したNIKEのスニーカーはAF1MIDの紺白赤(プエルトリコ3カラーのMID)でした。
とりあえず入り口はAF1かなと思い、近所の靴屋に探しに行ったところ、そのカラーを見つけ一目惚れして買ったものでした。気に入ってボロボロになるまで履いてたんですが、ふと雑誌を見たところ、プエルトリコ3のリリースと共に新品取引の値段が跳ね上がってるのにびっくりした思い出があります。あのAF1が復刻されたら即買いなんですが未だに復刻しません。
それからは、雑誌等を見てスニーカーについて沢山調べたり、休みの度に靴屋の店員さんにスニーカーについて教えてもらったりすることが日課になりどんどんのめり込んで行きました。
高校に入ってからは前述のとおり、エアマックスやアルファプロジェクトシリーズを経て、DUNKやSBシリーズをメインに履くようになりました。大学時代にスケボーを始めたこともあるんですが、他の趣味もあり挫折してしまいました……。
――あなたにとってスニーカーとは?
人生で、切っても切れないものだと思ってます。ナイキメインでスニーカーを集めていますが、コンバースやアディダス、プーマも好きですし、それなりに知識もあると思っています。
――90年代のファッションやスニーカーへの思いを教えてください
90年代は今とは違って、偏ったスニーカー好きやプレミア価格を物差しにすることは少なかったように思います。あまり語り過ぎると年寄り臭くなるので割愛しますが……。90年代のように、もっと色々なスニーカートークができるといいなぁと思います。
あの頃の定番スニーカー・ナイキ『ダンク』とは
バスケットシューズとして、1985年に登場。バッシュといえばホワイトカラーが当たり前だった時代に、カレッジバスケットボールチームのユニフォームに合わせた鮮やかな配色で華々しくデビュー。それにちなんで当時は“BE TRUE TO YOUR SCHOOL.(自分の学校に誇りを持て)”というキャッチコピーが掲げられました。鮮烈なそのビジュアルと耐久性に優れたレザーアッパーは当時のスケーターの心もキャッチし、ストリートのアイコンとしても親しまれるようになりました。