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ニューバランスで決めるミニマルルック シーホース三河・西田優大選手<Bリーグ×ファッションの密な関係Vol.57>

2025.05.09

Bリーガーの私服連載57回目は、シーホース三河西田優大(にしだ・ゆうだい)選手が登場。2021年からシーホース三河に所属している西田選手は、高いシュート力とディフェンス力でチームのエースとして活躍しています。また、FIBAワールドカップ2023やFIBAアジアカップ予選2025などで日本代表としてもプレーしています。

ニューバランスが好きな理由

――今日はニューバランス990を履いています。990を選んだ理由は?

990モデルは履きやすいし、見た目も可愛くて好きなんです。ニューバランスは、どんなファッションにも似合うと思います。ラフな服装にも、ちょっとフォーマルなスタイルにも合わせられる。今日履いてきたのはニューバランスらしいグレー。990は黒も2色持っていたのですが、1足は父親が欲しいと言ったのでプレゼントしました。

ニューバランスで決めるミニマルルック シーホース三河・西田優大選手<Bリーグ×ファッションの密な関係Vol.57>

――西田選手は優しいですね。

父親と足のサイズが同じなんです。「990の黒は持っていないからちょうだい」と言われて、持っていかれました(笑)。父親に限らず、うちは家族みんなすごく仲が良いです。

――西田選手の実家がきゅうり農家というのは、Bリーグではよく知られていますね。

きゅうりが話題になっているのは、素直に嬉しいです。シーホース三河のホームゲームでは、実家のきゅうりを販売しました。ただ、僕自身はきゅうりが食べられないんです(笑)。サンドイッチも苦手で、きゅうりの匂いがちょっと……。きゅうり農家を継ぐことは考えたことがないけれど、知り合いにきゅうりをプレゼントすると「美味しい!」と喜んでもらえます。だから、バスケときゅうりをうまく組み合わせて、なにか面白いことができたらいいな、なんて考えたりします。

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西田選手の白シャツの思い出

――今日の私服は、ニューバランスのセットアップです。

新作のセットアップを着てきました。セットアップは楽に着られるし、スタイリッシュな雰囲気にもなるので好きです。普段は、もう少しスウェットっぽいセットアップを着ることが多いです。

――今後してみたいファッションスタイルはありますか?

ファッションは難しくて、今はすっかり楽なほうに流れちゃっています。もう少しフォーマルなスーツスタイルもチャレンジしてみたいなと思うのですが、自分にはどんな服が似合うのかわからないので、逆に教えてほしいです(笑)。

ニューバランスで決めるミニマルルック シーホース三河・西田優大選手<Bリーグ×ファッションの密な関係Vol.57>

――西田選手は身長が190cmあって爽やかな雰囲気なので、ゆるめのリネンシャツにネイビーのジョガーパンツを合わせたりすると、ニューバランスとも相性が良くてよく似合いそうです。

シャツはあまり着たことがないのですが、シャツのままシャワーを浴びるというちょっと恥ずかしい思い出があります。間違ってシャワーに入ったわけではなくて、そういうシーンの撮影オファーがあったんです。びちょびちょに濡れて、肌が透けて見えていました(笑)。その撮影以降は、白シャツを着るときは絶対にアンダーウェアを着るようにしています。

――西田選手が思わず振り向く女性の足元や、パートナーにしてほしいファッションのスタイルはありますか?

難しいな……。実際にあるかどうかわからないですが、『呪術廻戦』や『鬼滅の刃』などジャンプのアニメや、車が好きなので『頭文字D』とコラボしたスニーカーを履いていたら、「うわー!」と振り向くと思います。僕自身ラフな服装が多いので、今日のニューバランスのセットアップのような服装をする人がいいのかな……。あと、オーバーサイズのパーカーも好きです。

ニューバランスで決めるミニマルルック シーホース三河・西田優大選手<Bリーグ×ファッションの密な関係Vol.57>

西田選手がカラーのバッシュを履く理由

――西田選手は、福岡大学附属大濠高校、東海大学とバスケの名門校出身です。今までのバスケキャリアで一番思い入れのあるバッシュはなんですか?

大学4年のインカレ後に届いたナイキのカイリー7です。僕がいた東海大学はナイキがスポンサーについてくれていて、大学最後のインカレでは、東海大カラーのバッシュを作って試合にのぞむという習慣があったんです。青をメインに白とゴールドをアクセントにしたバッシュだったのですが、大会に間に合わなくて履けませんでした。その後、東海大学に入った三男(※滋賀レイクス#14西田陽成選手)にインカレで履いてもらったり、東海大の同期で三遠ネオフェニックスの津屋一球選手と試合をするときに一緒に履いたりして、とても思い入れのあるバッシュになりました。

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――西田選手は、今はニューバランスのバッシュを履いていますよね。

学生の頃はずっとナイキを履いていたのですが、シーホース三河に入って1〜2年目でニューバランスを試し履きしたら感触が良かったので乗り換えました。僕はよく転ぶので、ピタッと止まれるグリップ力のあるニューバランスは足に合っています。クッション性を重視しすぎると、踏み込んだときにふわふわする感覚があって嫌なので、今はクッション性とグリップ力のバランスが取れたバッシュを選んでいます。バスケは手足が命です。バッシュの選び方は、足の形や好みの履き心地でかなり変わると思います。

――バッシュの色にこだわりはありますか?

派手な色を選ぶことが多いです。僕がプロになって1〜2年目はコロナ禍で、観客数を制限する試合がありました。試合をアプリで見てくれる人も多かったのですが、小さな画面でも「派手なバッシュに目がいく」と言われたことがあったんです。それからは、「可愛いバッシュを履いている選手がいる」と見てくれたら嬉しいなと思って、派手な色を履くようになりました。僕自身、さりげなく可愛いワンポイントを取り入れている人を見ると、センスがあるなと感じます。自分もそんなふうに目に留まる選手でいたいです。

ニューバランスで決めるミニマルルック シーホース三河・西田優大選手<Bリーグ×ファッションの密な関係Vol.57>

「どんな状況でも準備をして、ベストを尽くし続ける」

――西田選手は日本代表としてワールドカップやアジアカップ予選に出場して、一気に注目度が上がっています。この状況をどう見ていますか?

僕よりすごい人はたくさんいるので、有名になっている実感はあまりないです。町で声をかけてくれることはあって、ファンの方が増えていくのは嬉しいですね。負けるといろいろ言われますが、沖縄のワールドカップのように勝つとみんなが喜んでくれる。叩かれるつらさも一緒に喜んでくれる嬉しさも味わってきたので、日の丸の重みも責任も感じます。

――西田選手は学生時代から活躍していて、プロ入り後も最優秀新人賞を獲るなど、これまで試合に出られない経験はあまりなかったと思います。でも、2023年のワールドカップでは平均プレータイムが2.4分と限られました。コートに立てないとき、どんなことを考えていたのですか?

大学時代の監督から教わって僕の考え方の一つになっているのが、どんな状況の中でも準備をしてベストを尽くし続けるということです。このメンタリティがあったから、(ワールドカップでも)試合に出られないなりにずっと準備をし続けたし、なにかしらで貢献しようと思っていたから、ベンチから一番声を出してコートにいる選手を鼓舞していました。

ニューバランスで決めるミニマルルック シーホース三河・西田優大選手<Bリーグ×ファッションの密な関係Vol.57>

僕は、よくも悪くもあまり細かいことは気にしない性格です。環境によっては自分を抑えて馴染むことも大切だと思うので、状況によっては気を配るようにしていますが、シーホース三河ではチームの中心に置いてもらっている立場です。今は、チームを良い方向へ導くために僕ができることに向き合ってプレーをしています。

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トップス・インナー・パンツ・スニーカー:ニューバランス

取材・文:石川歩
写真:水野由佳
取材協力:シーホース三河