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“仕事の私”から“鍛える私”へ、黒のアシックスで切り替わる【EN/ME 鶴岡】

2025.11.23

山形県鶴岡市の中心部にあるベーカリー&カフェEN/ME。外から見ると小さな飲食店にしか見えない。だが、実際は、地域の生産者・工芸・観光をつなぐ“翻訳拠点”として機能している。メニューは土地の文脈に根ざし、「この街に何があるのか」「誰が支えているのか」を自然に想像できる構造になっている。観光客には“入口”になり、地域の事業者には“接続点”になる。

夫婦で同店を営む、笹原凜さん。仕事とプライベートを分けるスイッチが『アシックス(ASICS)』ノヴァブラスト5<NOVABLAST 5>であると教えてくれた。

“仕事の私”から“鍛える私”へ、黒のアシックスで切り替わる【EN/ME 鶴岡】

“仕事の私”から“鍛える私”へ、黒のアシックスで切り替わる【EN/ME 鶴岡】

いま、ふたりが営む店の名は「EN/ME(エンメ)」。同店の空間を満たすのは、凜さんの手で束ねられた花々だ。生花もドライも自在に扱い、食堂の窓辺やテーブルの一輪に“呼吸”を与える。

花束の配置、花弁のトーン、光の射し方。その繊細な感覚が、食堂の空気をやわらかく包んでいる。花は彼女にとって、呼吸みたいなもの。料理が“味”で語るなら、花は“余韻”で語ることができる。

“仕事の私”から“鍛える私”へ、黒のアシックスで切り替わる【EN/ME 鶴岡】

ダンスがくれた、からだと哲学

凜さんの“土台”は小学校時代に遡る。庄内の山あいの村から片道50分、ときに2時間かけて通ったダンスサークルの時間にある。

「スクールなんて無い場所だったから。あると知った時は嬉しくて。」

小5から高校まで、イベント前は週6で踊った。運動の楽しさをこの時に知った。ただ、身体は正直だ。ブランク十余年を経て、30代で復帰イベントに出たとき、頭で振りは覚えているのに、身体が追いつかない。その悔しさが火をつけた。
パーソナルジムに通い、次に選んだのがエニタイム。予約に縛られない代わりに、意思を問われる場所。そこで買ったのが、『アシックス(ASICS)』ノヴァブラスト5<NOVABLAST 5>だった。

“仕事の私”から“鍛える私”へ、黒のアシックスで切り替わる【EN/ME 鶴岡】

「形から入ろうって。走るのは苦手だけど、有酸素運動をちゃんとやりたくて。黒が好きなんです。スカートに合わせるスニーカーは、特に」
彼女の花屋の屋号は“OLD and NEW”。ダンスの師から贈られた言葉が由来だ。

「古いと新しい/良いと悪いは違う」

流行と懐メロを自在にミックスする先生の背中を見て学んだのは、線を引かずに世界を見る眼差し。「生花とドライ」「若手とベテラン」「飲食と花屋」。相反に見えるものを、対立ではなく“編む”力。その態度が、いまのEN/MEの空気をつくっている。

凜さんは言う。

「夫は空間や料理の大枠をつくる人。私は日々の目配りや、スタッフの育成、紙ものの質感を担うほう。実は、最初は“手伝い”だけのつもりだったんです。でも、『EN/ME』がはじまってわかった。私は、ここから抜けられないかもしれない」

店づくりの決定権は夫に、スタッフ運営や店まわり、細やかな接客の設計は凜さんに。得意と不得意が、きれいに分かれていく。「一緒に働かない」、と決めていたはずのふたりが、気づけば“相棒”になっていたと振り返る。

“仕事の私”から“鍛える私”へ、黒のアシックスで切り替わる【EN/ME 鶴岡】

役割が違うから、支え合える。イベントや披露宴の装花、季節の献立と、現場を横断する一日のなかで、黒のNOVABLASTは静かに機能する。

ランニングシューズのスポーティさは、そのまま仕事場の“動線力”になる。軽さ——それは、次の作業に半歩早く移るための移動速度であり、積み重なる判断の負荷を減らす意思の軽さでもある。黒の一足は主張を削ぎ、服と役割に寄り添う。

「パンツに合わせるのはまだ自信がないけれど、スカートにスニーカーはしっくりくるんです」

彼女らしいバランス感覚が、足もとにも宿る。

スイッチの場所を、自分で決める

パーソナルトレーニングをやめ、二か月運動を止めたとき、日々の疲れがぐっと増した。

「からだって、すぐ正直に反応しますね。だから戻ったんです」

週1〜2回、ジムで走る前に紐を結ぶ。心拍があがる気配を、足裏で受け止める。“仕事の私”から“鍛える私”へ、意識が切り替わる瞬間。黒いNOVABLASTは、そのスイッチの場所を教えてくれる。

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「スニーカーは得意じゃなかった。でも、この一足は“私の速度”に合わせてくれる感じがする」

EN/MEは、レストランであり、土地の編集室でもある。湧き水、花の色、旬のメニュー。古いものと新しいものを並べ、「いい/わるい」のラベルを外して置き直す。

凜さんは、その現場を“からだ”で編んでいく人だ。黒い一足は、今日も扉の脇に待機している。次の仕事へ、次の季節へ。足音は静かで、確かだ。

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