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＜Bリーグ×ファッションの密な関係Vol.6＞「今さらだけど髪型は変じゃない？」天真爛漫なアルバルク東京・安藤誓哉選手が語るファッション
Bリーグ2017-2018シーズンチャンピオンのアルバルク東京。チャンピオンシップファイナルでは、85-60で千葉ジェッツを下し、圧倒的な強さで2年目Bリーグのチャンピオンに輝きました。今回の『Bリーグ×ファッションの密な関係』は、多くの日本代表選手を擁する“スター集団”アルバルク東京のなかで、ファイナルにスタメン出場した安藤誓哉選手が登場。試合中の安藤選手は、気迫あるディフェンスと、どんなシュートチャンスも逃さないという熱量が観客席にまで届くような、熱い雰囲気をまとった選手。Instagramで私服姿を披露している安藤選手から、どんなファッションの話が聞けるのか？ 午前練習と午後練習のあいだに時間をもらってインタビューをしたところ、最初の言葉は「おなかが空いたー」でした！
©ALVARK TOKYO
アルバルク東京・安藤誓哉選手のプライベートファッションは、靴が主役
——朝から練習をしていて、この昼休憩をはさんで午後練習が始まるんですね。時間配分に気をつけてインタビューさせていただきます！
「おなかが限界に近いっす（笑）。このあと、お昼ごはんを食べて、昼寝をして午後練習に行きます」
——早速ですが、プライベートでお気に入りの1足は、アディダス オリジナルス エヌエムディー レーサー “モナコ”＜adidas Originals NMD_RACER“Monaco”＞とお聞きしています。数あるスニーカーのなかからこれを選んだ理由は？
「『アディダス（adidas）』のなかでもNMDシリーズが好きで、このRACER“Monaco”は、かかとがレザーでオシャレだなと一目惚れしました。もともと白スニーカーが好きで何足か持っているのですが、これはレザーが入っていて少し“オン”の雰囲気が出るから、食事や買い物に行くときに履いています」
——今日は白Ｔシャツにデニムと、とってもシンプルなコーディネートですが、鍛え上げた体に映えていてステキです。
「ファッションの取材が来たと聞いて、『やったー！』と思ったんですが、自分でファッションセンスが無いと思っているので、シンプルなら間違いないと思ってこのコーディネートにしてきました。あと、シューズのかっこよさを主役にしたいから、服は白Ｔシャツとデニムにして、足元にポイントを持ってきたというのもあります。
週に2回ウェイトトレーニングをしていて肩幅と胸板があるので、ぴちぴちのＴシャツを着るのは難しくて、いつもトップスは少しオーバーサイズを着ます。あと、Bリーガーはみんなそうだと思うんですが、太ももが太いのでスキニーパンツは履けないです」
——Ｔシャツとデニムはどこのものですか？
「Ｔシャツは『MADE IN WORLD☆&CO』、デニムは『AG Jeans』です。メイドインワールドは、サッカー選手で着ている人が多いと思います。僕はこのブランドのＴシャツを何枚か持っていて、この夏はよく着ました。AGジーンズは表参道で買い物をしているときに見つけて買いました」
——お買い物は、都心に行くことが多いのですか？
「表参道が好きでよく行きます。ラルフローレンとZARAはシンプルな洋服が多くて好きなので、表参道に行くとお店に立ち寄ります。つい先日は、オフが明けて久しぶりに会ったアレックス・カーク選手（211cm）と、今シーズンチームにジョインするミルコ・ビエリツァ選手（207cm）の3人で表参道に行って、カフェでお茶しました」
——3人で表参道を歩いていたら、かなり目立ちますね！ スポーツ選手以外の何者でもないです（笑）。
「2人に挟まれて、僕が真ん中にいるときの“要人感”がハンパなかったです（笑）。SPに囲まれた要人って感じ。周りの人たちが『マジでかっ！』って言って、すごく見られていました」
プライベートでは、バッシュよりスニーカーを履きたい
——アルバルク東京・安藤選手は、プライベートでバッシュは履きますか？
「僕は履かないです。バッシュは“イチから紐を結ぶもの”という感覚があって、いちいち紐を結ばなくていいスニーカーのほうが履きやすいし、ずっとバスケをしてきたから、僕のなかでは“バッシュはバスケをするときに履くもの”という考えがあるので。あとスニーカーを30足くらい持っているから、プライベートではそのスニーカーたちを履きたいです」
©ALVARK TOKYO
——今シーズンは、アディダスのハーデン ボリューム2＜Harden Vol. 2＞を履くと聞きました。ハーデン2を選んだ理由は？
「履き心地とクッション性の良さで選びました。新しいシーズンが始まるので気分転換をしたくて、昨シーズンに履いていた、アディダス デイム4 ＜adidas Dame4＞から変えています」
——試合のシューズやユニフォームで、こだわっていることはありますか？
「アルバルクカラーの赤と黒にカスタマイズしたバッシュを履いています。試合中のソックスは、アディダスのくるぶし上まであるもの。そのソックスは母指球に当たる部分の生地が特殊で、シューズの中で足が滑りにくくなっているのが良くて愛用しています。僕は暑がりで汗っかきなので、ロングタイツは履きません」
ファッションは、他人からの見た目が大切
——そろそろ、安藤選手のおなかが限界だと思うので……！ あと少しだけ質問です。
「今さらだけど、僕の髪型は大丈夫ですか？ 変じゃない？」
——練習後とは思えない爽やかさです！ とってもすてき！ さて、事前のアンケートでオシャレなBリーガーを聞いたら、同じチームの竹内譲次選手（207cm）を挙げられました。譲次選手のどんなところをオシャレだと感じますか？
「Bリーガーは身長が高くて服選びが大変なんですが、譲次さんは207cmあるのにいつもオシャレなんです。どこのブランドのものか分からないけれど、パッと見て『ああ、かっこいいな』と思う服を着ています」
「僕が思うに、ハイブランドを着るのももちろん良いですが、ブランド名が分からない服でも、見てすぐにセンスがいいなと感じる人はオシャレ。体のサイズを分かっていて、自分に合った服を選んでいる人は良いなと思います」
——チームメイトのファッションを、きちんと見ているのですね。
「ファッションって、結局は周りから見られるものでしょう？ 僕は、服は必ずお店に行って試着をして買いますが、店員さんとすごくコミュニケーションを取りながら選びます。自分で良いと思っていても、周りから見たらどうか分からないから、服は他の人の意見を聞くのが絶対に良い。こっちは、言ってみればファッションの素人なんだから」
Tシャツ：MADE IN WORLD☆&CO
デニム：AG Jeans
シューズ：adidas Originals NMD_RACER“Monaco”
フランクに、どんな質問にもサクサク答えてくれた安藤選手。高校在学中に日本代表に選ばれ、大学在学中にカナダのチームとプロ契約を結んだ安藤選手は、海外を渡り歩いてきた経験からくる余裕と、生来の天真爛漫さがとっても魅力的でした。
最後に今シーズンの目標を聞くと、「去年よりもっとアグレッシブに、スマートにプレーをすること。チームを引っ張っていく絶対的な司令塔になるために、練習からコーチやチームメイトと積極的にコミュニケーションをとっています。目標は、僕のプレーでチームを2度目の優勝に導くことと、日本代表に選ばれること」と話してくれました。
この記事を読んで、ありのままにインタビューに答える安藤選手が気になる読者は多いのでは？ コートで安藤選手が見せてくれる情熱的なプレーは、初めてBリーグを見る人でもきっと心を動かされるはず。2018年10月に開幕するBリーグに、一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
INTERVIEW / TEXT：石川歩
PHOTO：野呂美帆
