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スニーカーにもインソール!ムレ・ニオイ対策を専門家に聞く

2020.10.23

シューズまわりのアイテムとしておなじみのインソールですが、みなさまはどのように活用していますか? 大きめの靴のサイズを調整するアイテム、という認識程度という方も多いのではないでしょうか。ところが、こちらのインソール、靴の履き心地を格段に良くしてくれる絶好のアイテムです。さらには靴のムレやニオイ対策にもなったりと、非常に便利なのだとか。

今回は、靴磨き・靴のお手入れ用品全般を製造・販売している(株)ジュエルインソールの活用方法について聞きました。一言でインソールといっても、サイズや厚みなどさまざま。その選び方やケア方法についても伺いました。

 

スニーカーにも使用するインソールの選びかた

 

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インソールにはさまざまな種類があります。

写真左の『ARCH FIT』は、もとはブーツやパンプス用として作られた、足裏のアーチラインにぴったりとフィットするもの。土踏まずにフィットするので、底がフラットな靴でも格段に履きやすくなります。特に、ヒールの高い靴の場合は、かかとからくる衝撃が緩和されて、とても歩きやすくなります。はいたときに靴の中にスキマがあると疲れやすいので、こういったインソールを使うことで、靴と足をフィットさせて疲れにくくなります。

写真中央の『Leather Insole』は、革靴用。天然皮革のもつなめらかさ、吸湿、吸汗性が最大限に発揮され、心地いい足触りに。優れたクッション性でさまざまな衝撃を吸収します。

写真右の『DOUBLE CUSHION INSOLE』は、異なる硬度の高性能衝撃吸収材『Ortholie(オーソライト)』を組み合わせることにより、その人の足裏になじむ設計になったものです。有名ブランドのスニーカーの中敷にも採用されているクッション材のテクノロジーです。通気性もよく、足ムレも防ぎます。

 

インソール活用法1:靴の快適性を上げる

 

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インソールの大きな活用法のひとつの、シューズの快適性を上げるということがあります。

試しにこちらの『ヴァンズ(VANS)』のスリッポンに『DOUBLE CUSHION INSOLE』を入れてみましょう。中敷きが取れる場合は、外してから入れること。そのまま入れると違和感が出たり通気性が悪くなったりします。もともと中敷きの入っているスニーカーでも、インソールを入れることで、快適度が格段に変わります。

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2層になっています。上の黒い層は、ソフトな低反発フォームが足裏の形状に沿って沈むのでふんわりした履き心地に。下の赤い層は高反発フォームで、歩行時の足の衝撃をやわらげます。

 

インソール活用法2:足のムレやニオイを防止

 

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インソールのもうひとつの大きな活用法に、靴のムレやニオイを防止するという役割があります。

特に、ムレやすいレザーのビジネスシューズには必ずインソールを入れておくことをオススメします。インソールが汗を吸ってくれるので、汗が残りにくくニオイのもとも出づらくなります。当然、ムレも防止されます。

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レザー素材のインソールの良いところは、表面が足の形にフィットしやすいことです。最初は滑る感じがありますが、徐々に自分の足の形に革が馴染んできます。

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インソールを使う場合に注意したいのは、靴を脱いだときにインソールを入れたままにしておくと、ニオイが残りやすいということです。

それを防ぐには、靴を脱いだ直後に写真のようにインソールを出して乾かしておくことをオススメします。可能であれば、1日乾かしておくのがベター。2足のインソールを交互に使うと、とても清潔です。

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また、インソールは、基本的には水洗いができません。洗ってしまうと表面の抗菌効果が取れてしまう場合や、スポンジが水で劣化してしまう可能性があります。靴を脱いで取り出したインソールには除菌スプレーをしておくと、さらに清潔に保つことができます。

 

サイズ選びのコツ

 

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サイズ選びは、表記のものを基準に選びますが、インソールや靴によっても大きさ自体はまちまちの場合があります。もし、インソールのサイズ選びに迷った場合は、大きめのものを購入しておくと良いでしょう。靴に入れた際に大きすぎた場合も、ハサミでカットすることができます。このとき、少しずつカットしていくのがカットを失敗しないコツです。

インソールで足と靴のスキマをなくすことで、快適に。履くたびに出して乾かしておくことで、靴のムレやニオイを防ぎます。簡単に取り入れられるシューケアのひとつなので、ぜひ活用をしてみてはいかがでしょうか。

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