0

正しいお定例で長く愛せるブーツに【オイルレザー素材のケア方法】

2020.12.14

さあ、ブーツの季節! とブーツを靴箱から取り出すと、なんだか革が硬くなっていそうに見えるし、あまりキレイな状態じゃない……という場合があります。それもそのはず、1年ぶりに出すのです。保管状態が良いならまだしも、去年履いたまま特段ケアもせずに、ただ靴箱にしまっておいただけ、という場合も多いのではないでしょうか。それなら、履く前に適切なケアをする必要があります。

そんな悩みを解決すべく、靴磨き・靴のお手入れ用品全般を製造・販売している(株)ジュエルに、“ブーツのケアの仕方”について聞きました。一言でブーツのケアといっても、素材によってケアのステップが異なります。

そこで、ブーツによくある素材である“スムースレザー” “スウェード” “ムートン調” “オイルレザー”の4素材について、それぞれのケアの仕方を伺いました。今回は“オイルレザー”のお手入れについてご紹介します。

ブーツ“オイルレザー”のケアに必要なアイテム

正しいお定例で長く愛せるブーツに【オイルレザー素材のケア方法】

メンズのワークブーツなどに多い、オイルレザー素材。革にオイルを含んでいるため、ほかのブーツの素材と異なり、特別なアイテムを必要とします。

オイルレザーに必要なのは、こちらの3点。

・豚毛のブラシ
・ミンクオイル
・マルチスポンジ

早速、これらを使ったケアの仕方を見ていきましょう。

ブーツ“オイルレザー”のケア STEP1:ホコリを“豚毛”のブラシで払う

正しいお定例で長く愛せるブーツに【オイルレザー素材のケア方法】

まずは、他の素材と同じく、全体的にブラッシングをします。オイルレザーの場合は、硬めの豚毛のブラシを使います。

正しいお定例で長く愛せるブーツに【オイルレザー素材のケア方法】

ワークブーツは、アウトドアシーンやワークシーンなどで履く人も多く、汚れやホコリが結構ついている場合も多いです。そのため、硬めの豚毛のブラシのほうが汚れも落ちやすいです。

また、豚毛のブラシだとツヤが出やすいので「磨いた感」が出やすいこともあります。ブラッシングしている際にシャカシャカと音がするので、シューズケアが好きな人の中には、その音が好きという人も多いですね。

ブーツ“オイルレザー”のケア STEP2:ミンクオイルで保湿をする

正しいお定例で長く愛せるブーツに【オイルレザー素材のケア方法】

ブラッシングでホコリや汚れを落としたあと、ワークブーツの場合は「ミンクオイル」というものを使います。これは、オイル用レザー専用のケアアイテムです。

正しいお定例で長く愛せるブーツに【オイルレザー素材のケア方法】

靴専用の「マルチスポンジ」の先にミンクオイルを少量取り出します。天然のミンクオイルを配合した保革オイルで、革になめらかに浸透してヒビ割れを防ぎ、革をしっとりとやわらかくしてくれます。防水効果もあります。ミンクオイルには少し匂いがあるので、気になるかたはマスクなどを着用するとよいでしょう。

また、油分が多いためついスポンジにたくさんつけすぎてしまうので、つけすぎに注意を。磨く際は、クロスよりもスポンジのほうがまんべんなく塗ることができ、ちょうど手におさまるサイズ感で磨きやすいのでオススメです。食器用スポンジなどで代用できないことはないですが、研磨剤などが入っているものだとブーツにキズをつけてしまうので、できれば靴専用のスポンジで磨くほうがよいでしょう。

正しいお定例で長く愛せるブーツに【オイルレザー素材のケア方法】

スポンジでオイルを全体的に塗布していきます。とくに方向などは気にせず、ガシガシ塗っていってください。塗った直後はツヤツヤになりますが、乾くと落ち着きます。ミンクオイルは浸透させることが大切なので、塗ってから一晩くらいおいて履いてください。履く前の日に、オイルを塗っておくとよいでしょう。

正しいお定例で長く愛せるブーツに【オイルレザー素材のケア方法】

オイルを塗るとツヤツヤになるので、シューズケアが好きな人は、オイルでのケアを定期的にしてしまいたくなるかと思います。ですが、ミンクオイルは油分が多いので、塗りすぎると革がやわらなくなりすぎてしまい、型崩れなどの原因になってしまうことも。また、ホコリがつきやすくなるので、汚れやすくなってしまいます。オイルレザーは革に含まれている油分がそもそも多く、1年保管しておくくらいではそこまで乾燥しないため、取り出すときのケアとして1回塗っておけば、十分です。

ブーツ“オイルレザー”のケア STEP3:一晩寝かせたらオイルをなじませるように再度ブラッシングする

正しいお定例で長く愛せるブーツに【オイルレザー素材のケア方法】

一晩寝かせたら、履く前にもう一度ブラッシングしましょう。ブラッシングすることで、オイルをよりなじませることができます。

また、オイルレザーのケアで注意すべき点は、防水スプレーの使用がNGということです。スプレーすると油分で全体的に白っぽくなってしまうことがあります。除菌スプレーは問題なく使用できるので、ほかの素材同様、履く前にシュッとひと吹きしておくといいでしょう。

メンズのブーツに多いオイルレザー素材は、専用のミンクオイルを使用することで味のあるツヤを出すことができ、経年ならではの革の味わいを楽しむことができますよ。

KEYWORDS
テーマ :
アイテム: