【街に馴染むあの頃の定番スニーカー】コレクター心を擽る・プーマ『スウェード』
例えば、1990年代ごろの、その昔。僕たち私たちを魅了してやまなかった、あのブランドのあのモデルのスニーカー。カッコよくって光輝いていて、手に入れるために必死に頑張ったっけ。
……と、エモな思い出が蘇ってくる世代も、当時はまだ幼かった若者世代も。
あの頃のスニーカーには、どこか特別な意味がある。だから今もなお愛され、リバイバルするのだろう。
本特集では、そんなスニーカーを愛用している、“kicksラバー”にインタビュー。愛してやまない“あのモデル”について、たっぷりと話を聞きました。
あの頃の定番スニーカー・プーマ『スウェード』の魅力
今回話を聞いたのは、『プーマ(PUMA)』スウェード<SUEDE>を愛用している@suzuhiro_23さん。
――生活においてスニーカーとどのようにかかわっていますか?
1986年生。長野県在住。
スニーカーにこだわりがある、という訳ではありません。プーマ全般が好きで服や小物類含め家にあるほぼ全てがプーマです。プーマファンです! 物流関係の仕事をしており、スポーツショップや靴屋さんと日々、関わっているのでスニーカーが常に身近にあります。
――購入した理由やキッカケは?
初めてスウェードを購入したのは2013年くらいだと思うのですが、思い出深くより好きになったキッカケは2足あります。
一足は2018年購入のSUEDE50周年モデルの『SUEDE CLASSIC BBOY FABULOUS』。
当時、東京で働いていたのですが、12月の仕事納めの帰りに原宿のプーマストアに寄って1年間のご褒美として買いました。着用回数も一番多く、思い出が詰まった一足。PUMA SUEDEの魅力に気づいたのがコレです。
もう一足は『SUEDE VTG BILLY’S』という、スニーカーショップ「BILLY’S ENT」の別注モデルです。スニーカーを購入するのはプーマ公式とビリーズさんがほとんどで、プーマに限らず自分好みのスニーカーばかり扱ってくれるのでショップに行くのがいつも楽しみです。
――お気に入りのポイントは?
『FABULOUS』はファットシューレースとの相性の良さ、スウェードの魅力を最大限に引き出してくれるところです。
『VTG BILLY’S』は シューレースが付属で2種類付いてくるほか、スリッポンタイプにもなり一足で4パターン楽しめるところ。自分はほとんどシューレース無しのスリッポンで履いてます。それからちょっと細かいのですが、ステッチがフォームストリップと同色のシルバーなところも気に入っています。
SUEDEは色んなアーティストやブランドとのコラボが多くカラーも豊富で、また足数が少なくレアなアイテムも多々あり、コレクター心を擽るところがお気に入りポイントです。
――履く際のコーディネートやスタイリングでこだわっていることは?
こだわりは極力、紐を縛らないことぐらいでしょうか。そのため購入の際、サイズを落としたりもします。
――kicksラバーになったキッカケは?
自分がサポーターをしているJリーグの「ジュビロ磐田」は、数年前まで長らくプーマがサプライヤーを務めていました。
10年以上前の話ですが、スタジアムにいた時、観客の多くがプーマのスニーカーやトレーニングシューズを履いていることに気付きました。サポ仲間に「なんで?」と聞いたら、「静岡は昔からプーマと関わりがある」ということ、そして「プーマの商品を買えばチームの強化になる」と言われ、サポーターはそこまでするのかと衝撃を受けたんです。それまではナイキなども履いてましたが、それからスニーカーはほぼ全てプーマになりました。
――あなたにとってスニーカーとは?
小さい頃、家に引きこもりがちでしたが、親が新しい靴を買ってくれる度に外に出るのが楽しかった記憶があります。「一歩踏み出そう!」と思わせてくれるアイテムてす!
――90年代のファッションやスニーカーへの思いを教えてください
ヴィンテージというフレーズにはあまり魅力は感じていません。世代的に90年代~現在にかけてのハイテク系の方が好きです。プーマを愛するものとしては70s80sも知識を入れたいところですが、まだ勉強中です……。
あの頃の定番スニーカー・プーマ『スウェード』とは
1968年にトレーニングシューズとして誕生した、50年以上もの時を経てもなおあらゆる世代に愛され続けるプーマの不朽の名作。80年代には数々の有名アーティストたちに愛用され、ヒップホップカルチャーやスケートシーンに欠かせないマストアイテムとして世界中にその名を広めました。スポーツシーンのみならず、ファッションや音楽、アートなどのカルチャーシーンに根付いたモデルです。