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「農業はかっこいい!」農業界を変える元消防士とナイキ「エアマックス95」【ロックファーム京都・村田翔一】

2024.05.09

英語で交差点を意味する「CROSSROAD」
様々な分野で一直線に邁進するプレイヤーの「ターニングポイント」を振り返る本企画。そのポイントの以前・以後では何が変わったか。そして、変わらずに足元を支えていた“相棒”とも言えるスニーカーを語る。

安定した消防士の仕事をやめて農業の世界へ

今回、登場するのは、新進気鋭の農業法人「ロックファーム京都(京都府久御山町)」の代表・村田翔一さん。「儲からない」「3K」といった枕詞が付きがちな農業において、「カッコよく」をスローガンに野菜作りに奮闘している。

「農業はかっこいい!」農業界を変える元消防士とナイキ「エアマックス95」【ロックファーム京都・村田翔一】

村田さんが同社を立ち上げたのは2019年。会社設立3年目で売り上げ1億円を達成(現在の売り上げは2.5億円)。オリジナルブランド野菜として人気なのが、糖度22.4度(2021年)を誇る「京都舞コーン」。土作りからこだわった独自の栽培技術で、フルーツよりも甘いとうもろこしだ。石井食品と協同開発した「京都舞コーンスープ」は、1分間で500袋を記録するほどの人気にとなった。

20~30代の若手が中心となって働いている同社だが、村田さんの年齢と会社の年数が合わそう。そう、村田さんは元消防士で、30歳までその仕事を全うしていたのである。祖父の時代から続く農業ではあるものの、村田さんのお父さんは兼業で農家をされており、また、後を継ぐことを村田さんには望まなかったようである。

「父は私に消防士になってほしかったようで、私も自然とその道に進むようになりました。大学卒業後に専門学校に通い公務員試験に合格。思い通りの就職となりました。仲間と一緒に人の命を救うことはとてもやりがいがある仕事。学びの連続でした。一方で、悲惨な現場にも多く遭遇して、精神的に辛く、長く続けることはできないとも感じていました」

「農業はかっこいい!」農業界を変える元消防士とナイキ「エアマックス95」【ロックファーム京都・村田翔一】

常に農業の選択肢があったと振り返る村田さん。実際に、給料を農業の設備投資にあてて、副業として畑に出ていたそうだ。そういった時期が続き、30代になった村田さん。消防士としてもそれなりの役職に就いて後輩もでき、隊を預かるポジションになってくる環境で、「中途半端に仲間の命と市民のみなさんの命を預かることはできない」と思うようになった。一方で農業でも「昔からのお客様がいるので、迷惑はかけられない」どこかで線を引かなければならない時期が来るだろうと感じていたようだ。まさにここがターニングポイント。農家になる際の強い意志を振り返ってくれた。

「農業はかっこいい!」農業界を変える元消防士とナイキ「エアマックス95」【ロックファーム京都・村田翔一】

「私は農業がすごく好きなのですが、その反面、コンプレックスも感じていて。というのも子どもの頃にうちの車はいつも汚れた軽トラックで、それが幼心にすごく恥ずかしかったことを今でも鮮明に覚えています。好きだけど、やっぱり農業ってこういう面もあるということをいつかひっくり返したいとずっと思っていました。

私が幼少期に感じたそのようなイメージを、一般の方も持っていると思うんです。農業といえばお年寄りがやっている、ダサい、汚い、というような。その部分を変えていかないと良い人材が来てくれない。そのようなイメージを変えていきたいと思い、わかりやすい言葉で『農業にかっこよさを』と謳っています」

「農業はかっこいい!」農業界を変える元消防士とナイキ「エアマックス95」【ロックファーム京都・村田翔一】

スタート時、会社に在籍していた社員は3名だけ。いまは10倍の総勢30名。そして、4ヘクタール(12,000坪)だった畑の大きさは約6倍の25ヘクタールに広がっている。

「消防士、つまり公務員という安定を捨ててまで、農業というどちらかというと不安定な世界に飛び込んできたことに興味を持ってくださる人は多いと感じています。私自身も正直勇気がいることでした。家族を守っていかなければならないという不安もありましたし。けれど安定を捨てて不安定要素にチャレンジしていくということは、大きなやりがいにもなっています。

私が考える『かっこいい農業』とは、農業をビジネスとして捉えて自力させること。農業は儲からないというイメージのようなネガティブな面はあると思いますが、それらをひっくり返してしっかりとビジネス化していきたいと思います」

白と黒のコーポレートカラーに合わせたスニーカー

「農業はかっこいい!」農業界を変える元消防士とナイキ「エアマックス95」【ロックファーム京都・村田翔一】

イメージを変えるという意味では会社のロゴにもこだわりが。起業当時でお金のない時期にも関わらず30万円を投じてロゴをデザインした。稲妻のように走り続ける村田さんをイメージしたデザインだそう。「明らかに農家がつくったロゴではない雰囲気をだしたかった」と振り返る。

「農業はかっこいい!」農業界を変える元消防士とナイキ「エアマックス95」【ロックファーム京都・村田翔一】

コーポレートカラーは白と黒。そして、そのカラーがそのまま今回のシューズの選出となっている。

「農業はかっこいい!」農業界を変える元消防士とナイキ「エアマックス95」【ロックファーム京都・村田翔一】

「ナイキが好きなんですよね。家にもたくさんストックがあります。商談などの移動時にはこのナイキ(NIKE)エアマックス95で整えますね。カラーは白と黒。会社のウエアとも相性良しです。長時間にわたって仕事をすることも多いので、機能的に足元を支えてくれていますね。あと、少し珍しいカラーなので、商談先で話題になることも。スニーカー好きなお客さんって多いんですよね。ですので、アイスブレークになるんですよ。」

エアマックス95は、NIKEを代表する名作シューズ。特徴的なデザインでありながら、普遍性を兼ね備え、現代においても色褪せないエアマックスの金字塔だ。ファッション性の高さに加え、前後に配置されたエアバッグにより快適なクッション性を提供してくれるのが嬉しい。

「農業はかっこいい!」農業界を変える元消防士とナイキ「エアマックス95」【ロックファーム京都・村田翔一】

「最近は赤い色も好きですよ。イチゴのビニールハウスは赤色にしました。笑 悔しいけど、農業のイメージは良くないです。興味を持っていただきたいんですよね。本当に良い仕事なんで。なので、まずは惹きつける必要があって。ギャップがあるってことは、それだけで惹きつけられるはず。そのために服やシューズも選びたいですね」

かねてから挑んでいた福祉事業が安定しつつあり、農福連携もかたちになった。これからは、観光農園として、イチゴなどと触れる体験を子供たちに届けたいという。農業のイメージを変えるには乗り越える壁は多いものの、村田さんの足取りは不思議と軽い。

「農業はかっこいい!」農業界を変える元消防士とナイキ「エアマックス95」【ロックファーム京都・村田翔一】

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