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【発売から30周年】リーボック『インスタポンプ フューリー 94』の物語【リーボック担当者がシューズを語る】

2024.05.26

スニーカーの数だけ物語がある。また、そのスニーカーを履く人のこだわりが加わると、さらに物語は奥行きあるものになります。

リーボック(Reebok)』のインスタポンプ フューリー 94<INSTAPUMP FURY 94>です。

RBKJ(株)商品MD担当の高嶋佑輔さんが、今年で発売から30周年を迎えるリーボックの代表的スニーカーについて語ってくれました。

【発売から30周年】リーボック『インスタポンプ フューリー 94』の物語【リーボック担当者がシューズを語る】

RBKJ 株式会社 商品MD担当
高嶋 佑輔(たかしま ゆうすけ)さん

特徴的なシルエットと革新的なテクノロジー

――『インスタポンプ フューリー』はどんなスニーカーですか?

1994年、INSTAPUMP FURYは“REEBOK ADVANCED TEAM”と名付けられたスポーツシューズに革新的なテクノロジーを搭載するために結成されたチームによって開発され、以来、その特徴的なシルエットと、“PUMP SYSTEM”を使って着用感を調節する革新的なテクノロジーによってReebokの代表的なスニーカーとして世界中のスニーカーヘッズに受け入れられてきました。

INSTAPUMP FURYが誕生した90年代の日本のストリートファッションシーンでは、NIKEのAIRMAX 95に代表されるように、ハイテクスニーカーブームが巻き起こりました。時を同じくして、火の玉カラーのINSTAPUMP FURY(通称シトロン)もまた、そのスニーカーブームの火付け役としてブームとなりました。

【発売から30周年】リーボック『インスタポンプ フューリー 94』の物語【リーボック担当者がシューズを語る】

【発売から30周年】リーボック『インスタポンプ フューリー 94』の物語【リーボック担当者がシューズを語る】

特にファッション誌『CUT』の1995年5月号ではビョークが着用した表紙が話題となり、時代を席捲する形となりました。INSTAPUMP FURYは、その特徴的なルックスと独自のテクノロジーによって、国内外のセレブリティやアーティストを中心に愛され続けています。

このような時代背景からも、INSTAPUMP FURYは日本のストリートファッションシーンのなくてはならないアイコンアイテムの一つとして、今に至るまでその存在感を保ち続けています。

発売当初のスペックをそのまま復刻

――譲れないお気に入りのポイント、オススメしたいところを教えてください。

INSTAPUMP FURY は誕生から試行錯誤が繰り返され、時代やシーズンに合わせる形で進化してきました。2024年に発売のモデルはINSTAPUMP FURY 94というモデルで発売当初のスペックをそのまま復刻させたモデルです。もちろん進化の過程で変化するシルエットやスペックも良いのですが、個人的にはこのOGと呼ばれる94モデルが気に入っています。

【発売から30周年】リーボック『インスタポンプ フューリー 94』の物語【リーボック担当者がシューズを語る】

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更にINSTAPUMP FURYは特徴的なデザインによる、今回の“シトロン”に代表されるようなアッパーの大胆なカラーブロックパターンが印象的なプロダクトです。過去の代表的なカラーリングではブルーのトリコロールデザインや、香港返還モデルとして知られているRED/ORANGE/YELLOWのようなカラーリングはINSTAPUMP FURYならではだと思っています。

憧れからファッションやスタイルに溶け込むものへ

――『インスタポンプ フューリー』とのストーリーを教えてください。

私の学生時代はまさに原宿スニーカーブームが全盛の時代でした。人気のスニーカーは当時の私からは高価で購入するにも勇気が必要でしたし、そもそもなかなか手に入れることができないアイテムでした。

INSTAPUMP FURYはその代表例で、高価かつ入手が難しく、さらには特徴的で大胆なデザインから履くというよりも“眺めている”存在でした。時代が移り、INSTAPUMP FURYをいろいろなスタイルに合わせて履く人々も登場し、大人になりようやく履き方が掴めてきたかなと思っています。

スニーカーとしてのコレクション願望を掻き立てられる側面も持ちながら、ファッションやスタイルに溶け込む要素も持ち合わせている部分が、私にとっては特別な存在になっています。

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