パトリック『ボストンサン』の物語【パトリック担当者がスニーカーを語る】
スニーカーの数だけ物語がある。また、そのスニーカーを履く人のこだわりが加わると、さらに物語は奥行きあるものになります。
普段から多くのスニーカーに触れている各メーカーの担当者に、お気に入りのスニーカーを聞くと、思いがけないエピソードがこぼれてきました。珠玉のスニーカー、今回はフランス発のシューズブランド『パトリック(PATRICK)』のボストンサン<BOSTONSUN>です。
パトリック秋冬の新定番として仲間入りしたスニーカーについて、カメイ・プロアクト株式会社でパトリックのPRを担当する金子さんが語ってくれました。
パトリック マーケティング室PR
金子さん
パトリックの秋冬定番として仲間入り
――『ボストンサン』はどんなスニーカーですか?
今回ご紹介するボストンサン<BOSTONSUN>は、今季よりパトリックの秋冬定番として仲間入りします。
1990年春夏、マイアミ<MAIAMI>というモデルが国産第一号モデルとして春夏定番の展開が始まりました。2年後、1992~2010年までマイアミの秋冬定番としてボストン<BOSTON>が誕生しました。
当時はスエード素材を使用し、その暖かさが好まれ女性からの支持も得ていました。定番のカラーはグレーとネイビーとパトリックらしいカラーリングでした。
2014年よりボストンの後継モデル、ボストン・Ⅱ<BOSTONⅡ>の展開が始まりました。定番カラーはグレーとネイビーを引継ぎ、スエードからベロアへと素材を変え、2015年にはモカが新たに定番カラーとして加わりました。
そして2022年より、新しいソールを採用し、ボストンサンは誕生したのです。
グリップ力が優秀な新ソール、デザインにも注目!
――譲れないお気に入りのポイント、オススメしたいところを教えてください。
今季より新しいソールを採用し、従来のボストンⅡより地面との接地面を増やした仕様にアップグレードされました。それによりグリップ力が上がり歩くときの蹴りだしがしやすくなりました。
先日ボストンサンが入荷したので、さっそく履いて電車に乗ったとき、揺れが激しい場面に遭遇しました。立って乗っていたのですが、いつもであればよろけてしまうくらいの揺れでも持ちこたえることができ、グリップ力の優秀さを実感しました。
そして、ソールのデザインも見逃したくないポイントです。履いてしまったら見えないのですが、『PATRICK』のロゴが入っていて、テンションが上がるポイントかと思います。
パトリックらしい細身のシルエット、高級感が足元を明るく
――『ボストンサン』とのストーリーを教えてください。
おすすめはカラーリングです! 暖かさを感じるモカをベースに、赤の2本ラインの『MOCA(モカ)』と落ち着いたネイビーにオフホワイトがアクセントとなっている2本ライン『NVY(ネイビー)』が定番カラーです。
この2カラーが店頭に並び始めると、夏から秋へと季節の節目を感じます。
秋冬のコーディネートは重ねて着るものが多くなり、色の組み合わせに悩むことも増えるかと思います。私の場合、これからアウターを着るとなると前身ブラック、差し色にグレーといった感じでダークな色に収まってしまうことが多々あります。そんなときには、ボストンサンを合わせます。レトロ感もあり、パトリックらしい細身のシルエットと、上品さと高級感が足元を明るくしてくれます。飽きのこないデザインとカラーリングで毎年秋冬になったら履きたくなるモデルです!
22秋冬シーズンカラーとして、『G/BR(グレー/ブラウン)』もコーディネートを楽しめると思います。(9月末発売予定)秋冬支度として、ボストンサンを試していただきたいと思います!