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アディダス『スタンスミス ゴアテックス』の物語【ゴアテックス担当者がスニーカーを語る】

2020.12.04

スニーカーの数だけ物語がある。また、そのスニーカーを履く人のこだわりが加わると、さらに物語は奥行きあるものになります。

普段から多くのスニーカーに触れている各メーカーの担当者に、お気に入りのスニーカーを聞くと、思いがけないエピソードがこぼれてきました。珠玉のスニーカー、今回は『アディダス(adidas)』のスタンスミス ゴアテックス<STAN SMITH GTX>です。

GORE-TEXブランドマーケティングの平井康博さんが、GORE-TEXを採用したアディダスのなかでも大人気の定番スニーカーについて語ってくれました。

 

アディダス『スタンスミス ゴアテックス』の物語【ゴアテックス担当者がスニーカーを語る】

日本ゴア社 GORE-TEXブランドマーケティング
平井康博さん

プレミアムスニーカー『スタンスミス ゴアテックス』がお求めやすく!

――『スタンスミス ゴアテックス』はどんなスニーカーですか?

アディダス『スタンスミス ゴアテックス』の物語【ゴアテックス担当者がスニーカーを語る】

アディダスで最も人気のあるアイコン的スニーカーの“スタンスミス”にGORE-TEX ファブリクスを採用したスペシャルモデルです。

スタンスミス ゴアテックスは、2016年の秋冬以来なので実に4年ぶりの登場です! 4年前はアディダスの公式ショップと限られた店舗のみの展開で、価格も24,000円オーバーとプレミアムなスニーカーで、当時は流通数も少なく、かなりの争奪戦が繰り広げられていました。

アディダス『スタンスミス ゴアテックス』の物語【ゴアテックス担当者がスニーカーを語る】

それが今回はなんと、ABC-MART限定発売で、価格も15,400円(税込)と、ぐっとお買い求めやすくなりました。(さすがABC-MARTさん!)

裏地はもちろん、アッパー素材も透湿性がある

――譲れないお気に入りのポイントは?

アディダス『スタンスミス ゴアテックス』の物語【ゴアテックス担当者がスニーカーを語る】

やぱり一番のおすすめポイントは、定番のスタンスミスにGORE-TEXファブリクスの防水透湿機能が付加され、全天候で履ける仕様になっていることです。オールブラックのレザーの質感も、高級感があって老若男女・天気も季節も問わず履けるオールマイティな一足ですね。

光栄なことに私のコラムも回を重ねて、読者の方も少しGORE-TEXについて詳しくなってくれた方もいるかと思いますので、今回も少しマニアックなお話を……。

アディダス『スタンスミス ゴアテックス』の物語【ゴアテックス担当者がスニーカーを語る】

GORE-TEX フットウェアは、靴のライニング(裏地)に防水透湿性のあるGORE-TEX ファブリクスが内蔵されることで、外部からの水の浸入を防ぎ、内部の汗の湿気を逃がす構造をしています。とはいえ、シューズの大部分は表側のアッパー素材。もちろん、GORE-TEXのシューズにはアッパー素材にも秘密があります。

ライニングのGORE-TEXファブリクスがいくら湿気を通しても、アッパー素材に透湿性がなければ靴の中はムレてしまいます。そこでGORE-TEX フットウェアは、アッパー素材も透湿性があり、かつ水を吸い上げにくいよう特殊加工されたものが採用されているんです。

アディダス『スタンスミス ゴアテックス』の物語【ゴアテックス担当者がスニーカーを語る】

アッパー素材のテスト:一定時間で規定の高さまで水を吸い上げてしまうとGORE-TEX フットウェアの素材には使えない。
GORE-TEX フットウェアに使われているアッパー素材はすべてGORE社の試験をクリアしたものが採用される。

一般的なスムースレザーのような表面がつるつるした革は、仕上げに顔料を使うことが多く、革のきれいな見た目と透湿性のバランスをとるのが難しいんです。

今回のスタンスミスのアッパーレザーは、ヌバック仕上げになっているので、革が本来持っている毛穴や繊維からしっかりと透湿性を確保できるので、まさにGORE-TEXファブリクスの機能を活かす理想的な仕様だと思います。

ゴアテックス担当者がスタンスミス愛を語る!

――『スタンスミス ゴアテックス』のストーリーを教えてください。

アディダス『スタンスミス ゴアテックス』の物語【ゴアテックス担当者がスニーカーを語る】

スタンスミスは、どの年代の方も一度は体験するスニーカーだと思います。私も中学生の時にスタンスミスがどうしても履きたくて、でも校則で白い靴しか許されておらず、ヒールタブを白く塗って学校に履いていっていました(笑)。

数年前は、日本の店頭からスタンスミスが消えて、復刻した際にものすごいブームがきて、一時は全く入手できない状況も続いていましたね。いまはGORE-TEX バージョンも含め、いろいろなデザインのスタンスミスが出ているので、ありがたい時代だなと思います。

プレミアムなスニーカーのブームが続いていますが、レアなスニーカーを汚さないように、また高く売るために……なんて気を使って履くのも疲れるので、気張らずラフに雨の日でも履けるスタンスミス ゴアテックス<STAN SMITH GTX>で、冬のシーズンを過ごすのはいかがでしょうか。

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