マラソンランナーモデル・佐野千晃がサッカニーのシューズを試し履き!&インタビュー<クリール・シューズトライアル2020>レポート
ランニングマガジン「クリール」が主催する<シューズトライアル2020>が10月31日に東京臨海広域防災公園で開催。ランニングシューズを試し履きできるだけでなく、アスファルトのトラックで試走可能なことがランナーに人気のこのイベントに今回はNHK BS1「ランスマ倶楽部」でのお馴染みのマラソンランナーモデル佐野千晃さんが初参加。『サッカニー(Saucony)』のランニングシューズでトライアルを体験してもらい、イベントやシューズの感想、そしてランニングの楽しさやアドバイスをお聞きしました。
クリール・シューズトライアル2020とは?
ランニングマガジン「クリール」が主催するこのイベントも今年で11回目。シューズを履いて実際にアスファルトのトラックを走れるとあって、全国からランナーが集まる人気イベントとなっています。会場である臨海広域防災公園には約600メートル、約750メートル、約1200メートルのコースがあり、参加者はお目当てのブランドのシューズを履いて、軽いジョギングからはじめて、本格的なタイムトライアルをする人が多く見受けられました。快晴に恵まれたこの日、心地いい汗をかきながら納得のいくシューズを見つけるべく参加したみなさんは本格派のお一人様からご夫婦や女性グループもいて、ランニング人口の裾野の広さを改めて実感。
今年もサッカニー、ミズノ、メレル、ヨネックス、デサントなど11ブランドが出展し、各社ともビギナーからスピードランナー向けまで複数のモデルを用意。お目当てのシューズで試走できるだけでなく、アンケートに答えた方に各ブランドから1足、シューズのプレゼントもあり、ランナーのみなさんはシューズの性能やデザイン向上も兼ねて、多くの方が企画に参加しているのも印象的でした。
トライアルイベントと並行して、防災意識の啓蒙企画や東京都市ネットワークの担当者がAEDの使い方セミナーも実施。ランニング中の体調の変化や心肺停止状態になった際に、ランナー同士で助け合える知識や技術も習得できる本格的なイベントなのです。
マラソンランナーモデル佐野千晃さんがサッカニーシューズを試し履き!
今回、佐野さんに試着、試走してもらったサッカニーのブースには本国アメリカでも好評の<エンドルフィン コレクション(Endorphin Collection)>の3タイプがラインナップ。サッカニーのランニングシューズで初めてカーボンプレートを搭載した<エンドルフィン プロ(Endorphin Pro)>は同ブランドで最高峰の反発性とクッション性を兼ね備えたパワーラン向けの1足。佐野さんが真っ先に試着し、試走したのはこのモデルでした。
佐野「これは足を入れた時のフィット感がすごく好きだし、実際に走ってみていいなと思いました。今、サブ3を目指していて、そのためのシューズを探しているんですけど、その候補に入れたいです」と、かなり気に入った様子。スピードランナー向けのシューズなので、走力のあるランナーでないと、逆に脚に負担がかかってしまうそうなので要注意。
ナイロンプレートを搭載した<エンドルフィン スピード(Endorphin Speed)>は<エンドルフィン プロ(Endorphin Pro)>に比べると反発は抑え目。レースでプロを履くランナーの練習用として、またマラソンで4時間未満のランナーにもオススメのモデルだそう。また、サポートパーツやアッパーがプロより厚めなので、ブレずに走りたい人向けでもあります。ちなみにこの<エンドルフィン スピード(Endorphin Speed)>、アメリカの「ランナーズワールド」誌のエディターズチョイスで優秀賞を獲得したお墨付きのシューズでもあります。
佐野「今までカーボンやナイロンの違いがよくわかって無かったのですが、実際に履いて走ってみると、こんなにプレートの種類で違うことが実感できました。このシューズはジョグに使いたいですね」
そしてソールが最も厚く、プレートはなしで普通のランニングシューズである<エンドルフィン シフト(Endrphin Shift)>。ヒールカップがより安定性を担保してくれる初心者モデルです。
佐野「これは走り始めの頃に出逢いたかった。長距離を歩けそうな感じなので、普段履きに欲しくなりました。初心者の方には反発がありすぎると筋肉や脚を痛めてしまうので、シフトはいいかもしれませんね」
芸能界最速女性ランナーを目指す、佐野千晃さんにインタビュー
──今回のイベントに参加してみていかがでしたか?
初めてでしたが、すごくいいと思いました。やっぱりシューズって履いてみて自分との相性がわかるので、いろんなシューズを試せるのがいいし、しかも1km近く、ジョグやダッシュができる環境は少ないので、こういうイベントがもっと普及していただきたいですね。
──サッカニーのシューズで試走して、このブランドの特徴をどう感じましたか?
速い人から遅い人までちゃんと対応できるシューズを作っているあたり、ランニングを本当に好きなブランドなんだと思いますね。
──ところで佐野さんがランニングを始めたきっかけは?
中学高校では陸上競技部で中距離をやってました。大学ではやってなかったんですが、その後バイト先でマラソンを走っているお客さんに勧められたんです。その人がサブ4を切ることができなくて、4時間を切るペースって、1kmが5分30秒から40秒なんですよ。それって中距離ではゆっくりなジョグのイメージだったので、「いけるんじゃない?」と思ってエントリーしたら、初マラソンで3時間40分で走りきれて。いろんな方に褒めていただいて調子に乗ってなんですけど、「じゃ、サブ3に挑戦する」と、この世界に飛び込んできました。
──普段の練習では週に何回、何キロ程度走っているんですか?
大会があるときとないときで変わってくるんですけど、今は一応、大会の目標があるので、週5か4日では走るようにしています。その中でファンランと言って、ゆっくりジョグするのが2日、短い距離を速く走る日を1日、長い距離を1日入れてますね。月間距離を考えるより、質を考えたいので、もし今、スピードはあるけど持久力がないなら、長いのをもうちょっと入れとこうかなとか、考えて走った方が楽しいと思いますね。
──これから走ろうとしている人にアドバイスがあるとすれば?
最初はもう、シューズを買うことです(笑)。シューズに慣れることが大事。いきなり走って、「やっぱ走るのつらい、やだ」ってなるより、「このシューズかっこいい!」と思って履いて、最初は歩いたりしてみて、10分歩けたら、じゃあ5分ぐらい走れるな、20分歩けるなら、10分走れるなって、ちょっとずつ目標をクリアして自信につなげて行って欲しいですね。
──それならできそうな気がしてきました(笑)。街中で走る際に注意した方がいいことはありますか?
余裕を持って走ることですね。いっぱいいっぱいになっちゃうと、今はコロナもあるし、マスクをつけて息が上がってると自分の体調が分からなくなってしまうので。マスクがあってもなくても走れるぐらいの速度で走ったり、周りに気を使えるように意識しています。思い切り走りたい人は陸上競技場や皇居とか、走れるところに行った方がいいかもしれないですね。
──では最後にランニングの魅力や楽しみ方をお願いします。
私、実はランニングは大好き!ってわけではないんですけど、ランニングすることで自分が強くなれる気がします。人と比べがちなんですが、それより昨日の自分のタイムに勝つ。そういう走りをすることでどんどん自信がついてきました。そのことで走り以外の仕事でもなんでも、例えば友達や飼っている猫に対して余裕を持って接することができるようになったし、そうしたメンタルの変化はぜひ感じて欲しいですね。
軽量かつ耐久性に優れたサッカニー・ランニングシューズをご紹介
今回、佐野さんが試着、試走したサッカニーの<エンドルフィン コレクション(Endorphin Collection)>は3タイプ。
<エンドルフィン プロ(Endorphin Pro)>は軽量かつ耐久性に優れたS字型カーボンプレートを搭載。反発力と推進力を生み、新素材「PWRRUN PB」によるクッショニングも相まって「SPEED ROOL」テクノロジーを発揮する、ブランド史上最速のランニングシューズ。
<エンドルフィン スピード(Endorphin Speed)>はナイロンプレートを搭載、柔軟性に優れていることで、レース用としてはもちろん普段のトレーニングにも最適なモデル。Pro同様、新素材「PWRRUN PB」を導入している。
<エンドルフィン シフト(Endorphin Shift)>は「PWRRUN PB」クッション材と「SPEED ROO l」テクノロジーが融合された、ウォーキングからデイリーランまで幅広く対応。立体構造の「FORM=FIT」と「TPUヒールカウンター」でフィット感とホールド感を提供。安定感のある履き心地。
ホワイトベースに鮮やかなブルーグリーンのソールはありそうでないカラーリング。ソールの裏のネオンカラーもさりげなく気分が上がる。
サブ3を目指す佐野さんと同じレベルに達するのは難しくても、走ることで得られる満足感は魅力的。この秋こそランニングを始めたい人、すでにランニングを習慣にしている人も、目的や自分の走力に合ったシューズを見つけて、より快適で楽しいランニング・ライフを送ってみては。
interview&text by 石角友香
photo by Kohichi Ogasahara