【街に馴染むあの頃の定番スニーカー】ストリートなスタイルを即メイク・ヴァンズ『エラ』
例えば、1990年代ごろの、その昔。僕たち私たちを魅了してやまなかった、あのブランドのあのモデルのスニーカー。カッコよくって光輝いていて、手に入れるために必死に頑張ったっけ。
……と、エモな思い出が蘇ってくる世代も、当時はまだ幼かった若者世代も。
あの頃のスニーカーには、どこか特別な意味がある。だから今もなお愛され、リバイバルするのだろう。
本特集では、そんなスニーカーを愛用している、“kicksラバー”にインタビュー。愛してやまない“あのモデル”について、たっぷりと話を聞きました。
あの頃の定番スニーカー・ヴァンズ『エラ』の魅力
今回話を聞いたのは、『ヴァンズ(VANS)』エラ<ERA>を愛用している@ultrabra1n(Twitterアカウント:@ultrabra1n)さん。
――生活においてスニーカーとどのようにかかわっていますか?
ファッションブランド CPCM(シーピーシーエム)のプレスをしています。ファッションに関わる仕事は16年ほどになり、スニーカーは僕にとってはライフスタイルそのものです。家から外の世界に飛び出す、スイッチみたいなもの。お気に入りを履いてお出かけする日は、とてもテンションが上がります。スタイリングの中でも足元は全体のバランスをとるのに最も重要な部分なので、フォルムやシルエットもすごくこだわります。エラは、その2つが揃ったお気に入りの一足です。
――購入した理由やキッカケは?
雑誌で見かけた、イケてるお兄さんが履いているのを見て。届いたときによく見たらタブが赤くて「あれ!? 雑誌で見ていたやつと違うな……」と思ってよくよく調べたら、ヴァンズプロのエラを購入していたことに後から気づきました。今はヴァンズプロがヴァンズスケートに変わり、赤タブのチェッカー柄に変わっているので、レア感があってお気に入りポイントとなっています。
――お気に入りのポイントは?
やはり“赤タブ”。「オレンジタブのリーバイス持ってんねん」とか「BIG E 持ってるねん」的な感じで、ヴィンテージのデニムみたいでなんかいいですよね。
――履く際のコーディネートやスタイリングでこだわっていることは?
エラはペタッとしたスニーカーなので、クロップド丈のスラックスと白ソックスで合わせるのがお気に入りです。それだけでストリート感がでるので、スタイリングがキマりやすいんですよね。
――kicksラバーになったキッカケは?
ブレイクダンスを始めるようになり、スニーカーのシルエットにこだわるようになりました。こういう形が足さばきが素早く見えるとか、こういう形が重みが出て見える、など考えていると、何を履くかで自分のダンススタイルが変わるんだと思うように。それがそのままファッションにも繋がっている感じです。
――あなたにとってスニーカーとは?
スタイルを決める、重要なアイテムです!
――90年代のファッションやスニーカーへの思いを教えてください
ファッションを通して時代が感じられる、いい時代だなぁと思います。そういう意味では、今はSNSというカルチャーが浸透し、あの頃のファッションと在り方が大きく変わりました。10年後、20年後に振り返ったときに、同じように感じるんだろうなと思います。そういったカルチャーを感じながら、あの頃と同じようにファッションを楽しめる大人になれていて、よかったなぁ、と思います。90年代の多感な時期に感じたワクワク感を次の世代にも感じてもらえるよう、ファッションを楽しんで発信し続けたいです!
あの頃の定番スニーカー・ヴァンズ『エラ』とは
1966年に誕生した『オーセンティック』をベースに、プロスケーターのトニー・アルバとステイシー・ペラルタのアドバイスを反映。1976年にリリースされました。オーセンティックと比較すると、履き口に足を保護するためのパッドが加えられボリューミーに。グリップ力とボード感覚で、今もなおスケーターたちに愛され続けています。さまざまな素材が展開され、コレクションするkicksラバーも多くいます。