【街に馴染むあの頃の定番スニーカー】ヴァンズまとめ4選。オールドスクール、エラ、スリッポン、コートアイコン
90年代のスニーカーを愛用している、“kicksラバー”にお話を聞く人気企画【街に馴染むあの頃の定番スニーカー】。これまで、SNSなどでオシャレな履きこなしを発信する多くの方々に登場していただきました。誰もが知る有名モデルを始め、注目度の高いスニーカーの数々が登場してきましたが、今回は『ヴァンズ(VANS)』に注目。過去にこの企画で紹介された、ヴァンズのスニーカーを振り返ってみましょう。
あの頃のヴァンズシューズ(1)オールドスクール(メンズコーデ)
『ヴァンズ(VANS)』のオールドスクール<OLD SKOOL>と言えば、“ストリートの顔”といっても過言ではない定番スニーカー。発売は1977年、ヴァンズブランドが確立されてきた時代でした。ワッフル状に加工されたアウトソールは高いグリップ力を生み出し、今でもスケーターを中心としたアクティブな若者に支持され続けています。オールドスクールを愛用する@__.pekepon._______さんの2021年8月に公開されたお話から、その魅力を振り返ります。
――購入した理由やキッカケは?
初めの出会いは、10年前くらいの音楽フェスサマソニでワンオクのTAKAさんが履いていて、それがとにかくカッコよかったんです! オーバーサイズのバンTにブラックスキニー、足元はヴァンズのオールドスクール。履き潰しかけのソールが黒ずんでて、ヴァンズが身体の一部、その人の生き様のように僕には見えたんです。TAKAさんがヴァンズを履いてステージで激しくあばれながら歌っているさまがめちゃくちゃカッコよく、飾ってないのにヴァンスが主張しているところが最高でした。そのLIVEを見た次の日にはABCマートでオールドスクールを買ってました(笑)。元々バンTが好きなのもあったけれど、そのライブ以降、ほぼ毎日真似してバンTにスキニー、足元はオールドスクールを合わせて履きまくってました!(笑)
――お気に入りのポイントは?
黒と白の絶妙な配色のバランス。波のサイドラインがさり気ないアクセントになっていて、スタイリッシュでかっこいい。黒のスキニーやスラックスと相性がすごくいい。とくにスラックスにヴァンズで少し外したコーデが好きで、最近もよくします。スラックスに革靴ではなく、あえてのヴァンズ!
――履く際のコーディネートやスタイリングでこだわっていることは?
靴のサイズ感にこだわっています。スケーターっぽく履く時は大きめのヴァンズで合わせるんですけど、最近は細身のパンツに合わせることが多いので、スニーカーが大きく見えるよりもコンパクトにおさまるようにジャストサイズのものを選んでいます。その方が遠目で見たときにバランスがいいんです。今の気分はジャストサイズで履くのが、僕のこだわりです。
あの頃のヴァンズシューズ(2)オールドスクール(レディースコーデ)
同じく、オールドスクール<OLD SKOOL>を愛用している@iam_ri16さん。足元のコーデに「困ったときはオールドスクール!」というほど、どんなコーデにも合わせられる万能スニーカーだと語ってくれました。2022年8月に公開された@iam_ri16さんの様々なオールドスクール履きこなしから、レディースコーデの参考にしてみては?
――購入した理由やキッカケは?
好きなモデルの方が私服コーデの時に紹介していて、初めてオールドスクールについて知りました。それを見て「欲しい!」と思って調べたら手の出しやすい価格で、即購入しました!
――お気に入りのポイントは?
とにかく、どんなコーディネートにも合うところ。ガーリーにも、ストリートにも、カジュアルにも、きれいめにも着こなせる、万能スニーカー。「困ったときはオールドスクール!」って思ってます。
――履く際のコーディネートやスタイリングでこだわっていることは?
カジュアルになりすぎないようにするのを意識しています。どこかに女の子らしさをいれたり、キレイめなアイテムを使ってみたり。全体的なバランスを見ながら、いつもコーディネートを決めています。
あの頃の定番スニーカー・ヴァンズ『オールドスクール』とは
スケート・ストリートカルチャーをリードするスニーカーブランド『ヴァンズ』の代表的なモデル。スニーカーラバーなら誰しもが1足以上は所有、特段そうでなくともその履きやすさと合わせやすさから愛用しているという人も多い、あまりにも有名すぎる逸品。デビューは、1977年。創業者のポール・ヴァン・ドーレンによるランダムなスケッチからデザインされ、ヴァンズのアイコンでもあるシグネチャーラインがはじめて採用されました。デビューも多くのスケーターたちの支持を受け、スケートボードで磨耗しやすいパーツに補強を入れたりとモデルチェンジを重ね、アップデートし続けています。
あの頃のヴァンズシューズ(3)エラ
1976年に誕生したエラ<ERA>も、オールドスクールに並んでヴァンズのアイコンのひとつとして知られています。履き口のパッドがスケート時の衝撃に耐えられるようになっており、スケーター御用達のシューズ。シンプルかつカラフルなバリエーションがあり、街履きでも人気です。スケーターファッションを見て履き始め、ジャケットスタイルの外しアイテムとしてもエラを愛用しているという@on__deeさんのお話は、2022年4月に公開されています。
――購入した理由やキッカケは?
初めて履いたエラは、もう思い出せないくらい、いつの間にか履いてました。それくらい定番で身近なスニーカーでした。特別意識して履くようになったキッカケは、ストリートブランドのルックでスケーターの人たちが履いてるのを見たこと。あとアメリカの映画で、スーツにエラを合わせてるのがとてもカッコよく感じたことです。
――お気に入りのポイントは?
1番は、簡素な作りでおさまりがよいデザインです。スーツやジャケットを着たスタイリングをカジュアルに外すときには、まず最初にエラを合わせてみます。シンプルだから外し過ぎずに、カジュアルダウンさせられる。他のスニーカーでは、なかなかこうはならないと思ってます。
――履く際のコーディネートやスタイリングでこだわっていることは?
パンツの丈と汚れ具合です。ジャケットとかキレイめなスタイリングのときはパンツの丈がエラに被らず少し靴下が見えるくらいにして、ライトなボリュームのERAとバランスを取るようにしています。
ストリートに寄せたスタイリングやグランジなムードの強いスタイリングのときは、2足持ってるエラのうち履き潰したほうを使って、雰囲気を合わせるようにしています。
あの頃の定番スニーカー・ヴァンズ『エラ』とは
1966年に誕生した『オーセンティック』をベースに、プロスケーターのトニー・アルバとステイシー・ペラルタのアドバイスを反映。1976年にリリースされました。オーセンティックと比較すると、履き口に足を保護するためのパッドが加えられボリューミーに。グリップ力とボード感覚で、今もなおスケーターたちに愛され続けています。さまざまな素材が展開され、コレクションするkicksラバーも多くいます。
あの頃のヴァンズシューズ(4)スリッポン(チェッカーボード柄)
1979年に発売されたスリッポン<SLIP ON>。スケータ-やBMXライダーたちにより支持を集め、当時は南カリフォルニアを中心に大流行。脱着が楽で履きやすいことはもちろん、シーズン毎に様々なカラーやアレンジモデルがリリースされ、多くのユーザーから親しまれています。スリッポンを愛用する@f.s__masaki_02さんは、ヴァンズ定番のチェッカーボード柄がお気に入り。インタビューは2022年8月に公開されました。
――購入した理由やキッカケは?
古着ストリートコーデをするにあたって、どのコーデにも合う靴を探していたときに、Instagramで色んな人のコーデを見ていて、そこでヴァンズのスリッポン『チェッカーボード』を多くの人が履いていて、これだ!と思い、1年前ぐらいに購入しました。
――お気に入りのポイントは?
黒と白のチェック柄で見た目が特に可愛くて、色んなコーデに合うところがとても気に入っています。またスリッポンなので、すぐに履くことができるところも気に入っています。
――履く際のコーディネートやスタイリングでこだわっていることは?
チェック柄なので、コーデの中に柄物を入れてしまうとコーデがごちゃごちゃしてしまいます。なるべく無地の物や特に色物を使うことで全身に統一感をもたせています。自分はカラーコーデが好きなので、色物を推しています!
あの頃のヴァンズシューズ(5)スリッポン(ベルト付き)
同じく、スリッポン愛用者の@kubo9501さんは、スウェードタイプのベルト付きデザインをシックに履きこなしていました。様々なファッションとの組み合わせを紹介してくれた記事は、2021年10月に公開されました。
――購入した理由やキッカケは?
昔から色んなヴァンズのスリッポンを愛用しています。中でもLui’s/EX/storeで購入したこのスウェードタイプのスリッポンは、キレイめのスタイリングからストリートまで、どんなコーディネートにも合わせやすいです。ベルト付きのデザインというのも洗練されていて、見つけた瞬間、即買いでした!
――お気に入りのポイントは?
スニーカーなのにカジュアル過ぎず、スウェード素材がドレスライクなところ。そして、丸っぽいフォルムも気に入っています。そして、とにかく履きやすい。すっとスマートに履けます。このほかにオールホワイト、チェッカーフラッグ、「N.ハリウッド」とのコラボ、「Noah」とのコラボ、と5足持っています。
――履く際のコーディネートやスタイリングでこだわっていることは?
キレイめなコーディネートをすることが多いのですが、少しハズシとしてこのスニーカーを合わせています。とにかく、どんなコーディネートにもすんなり馴染んでくれるんです。この白パンツとの組み合わせは、白黒のコントラストや絶妙なフォルムのバランスが好きです。
モノトーンコーデが、僕の定番です。
冬の定番、トラッドなダッフルコートと合わせたりもします。ハズしすぎずに、ハズせる。このデザインのスリッポンだからこそ、成せる技だと思います。ニットに挿し色の赤を。
少し雰囲気を変えたコーディネートの日も、ヴァンズのスリッポンならすんなりと馴染みます。
足元をブラックで統一する日にも、もちろん馴染んでくれます。かかとの赤ロゴがポイントに。
白Tを効かせたブラックコーデ。
レザーのシャツだって、エレガント過ぎないコーデにまとめてくれます。
デニム合わせの日も。本当に使い勝手がいいんです!
あの頃の定番スニーカー・ヴァンズ『スリッポン』とは
今や知らない人はいないといっても過言ではない、ヴァンズのスリッポン。ひもなしですっと足を入れるだけで履くことができ、無駄な装飾のない潔いビジュアル。シンプルな名作に魅せられ、何足も持っているというスリッポンラバーも多数います。登場は、1979年。デビューからもうすぐ半世紀という歴史があるモデルで、仕様やフォルムは常にアップデートされているのも人気のヒミツ。新作やコラボものを追い求める一方で、ヴィンテージに回帰するというファンも少なくありません。とくに『チェッカーボード』は、ヴァンズを象徴するパターンの一つとなっています。
あの頃のヴァンズシューズ(6)コートアイコン
最後は、ヴァンズの隠れた名作と評されるコートアイコン<COURT ICON>の魅力をご紹介。愛用するのは、ワンポイントのスケートデッキの刺繍がお気に入りという@tsukasa_onayaさん。ストリート色が強めのヴァンズの中では、キレイ目なデザインが特徴のコートアイコンについてのインタビュー記事は、2022年4月に公開されています。
――購入した理由やキッカケは?
ヴァンズのハーフキャブ<HALF CAB>が好きでお店に行ったら、店員さんにすすめられたのがきっかけです。スケートデッキの刺繍と色に心を打たれ、即買いしました(笑)
――お気に入りのポイントは?
シンプルなデザインにアクセントのあるカラー、ワンポイントのスケートデッキの刺繍がお気に入りです。
――履く際のコーディネートやスタイリングでこだわっていることは?
全体の色のバランス、そして、自然と足元に目がいくように色合わせを考えて履いています。僕にとっては、ファッションの主役は足元。スニーカーの魅力を引き出せるように、コーディネートを考えます。朝起きてまず考えるのは、どのスニーカーを履くかということ。それにより、ボトムやトップスが決まってくる感じです。
あの頃の定番スニーカー・ヴァンズ『コートアイコン』とは
ヴァンズの隠れた名作として知られるモデル。アッパーサイドにスケートデッキロゴがワンポイントで刺繍されているのが特徴的です。デザインにはそんなヴァンズならではの遊び心がありつつ、機能面もバッチリ。スケートシーンでの衝撃から足を守るクッション性を備えたインソールには活性炭を配合し、消臭効果も兼ね備えています。