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発売から20年以上も根強い人気!! Reebok(リーボック)・INSTAPUMP FURY<インスタポンプフューリー>の歴史を振りかえる

2017.05.08

イギリス発祥のスポーツ用品ブランド『Reebok(リーボック)』。今回はこちらのブランドから、1994年に発売開始された名作シューズINSTAPUMP FURY<インスタポンプフューリー>をご紹介。発売から20年以上も経つ名作の歴史や、誕生までの道のりを振り返っていきます。

近代的なデザインは当時の若者に大人気に

INSTAPUMP FURYが世にリリースされたのは1994年。日本では、以下のような出来事が話題となった時代でした。

・プレイステーション(ソニー)が発売
・イチロー(当時・オリックス)がプロ野球新記録のシーズン210安打を記録
・ナリタブライアンが日本競馬史上5頭目のクラシック三冠馬に
・ドラマ『家なき子』(日本テレビ)が最高視聴率37.4%をマーク。ドラマ内のセリフ「同情するならカネをくれ」が同年の新語・流行語大賞を受賞
・Mr.Childrenの『innocent world』が日本レコード大賞を受賞

そんな時代に誕生したINSTAPUMP FURY。このシューズの特徴は、何といっても、チェンバーやブラッダ―と呼ばれる空気室でアッパーを構成し、軽量性とフィット性の向上を目指したポンプシステムと呼ばれるReebokが独自で生み出したテクノロジーにあります。

発売から20年以上も根強い人気!! Reebok(リーボック)・INSTAPUMP FURY<インスタポンプフューリー>の歴史を振りかえる

このテクノロジーは1989年に発売されたバスケットボールシューズTHE PUMP<ザ・ポンプ>に始まり、往年の名テニスプレイヤーであるマイケル・チャンが使用していたことで有名なCOURT VICTORY PUMP<コート ビクトリー ポンプ>など、テニスシューズやランニングシューズ、さらにはエアロビクスシューズなど様々なカテゴリーに使用されていました。THE PUMPの登場から5年後の1994年に、ランニングシューズカテゴリーのトップモデルとして発売されたのが、今回ご紹介するINSTAPUMP FURYなのです。

カスタムフィットを実現したTHE PUMPはセールスも好調だった

近未来的で斬新なデザインは当時の若者を中心に大きなインパクトを与えましたが、実は当初販売不振に陥っていたことをご存知でしょうか?しかし、ストリートファッション誌で頻繁にピックアップされ徐々に話題になっていきました。そして、アイスランド出身の歌姫・ビョークが雑誌『Cut』でファーストカラーを着用したことでそのブレイクは決定的なものに。翌1995年には『NIKE(ナイキ)』のAIR MAX 95<エア マックス 95>とともに、社会現象までになったブームの一翼を担うことになります。

今もなお圧倒的な存在感を放つ1枚

Reebok

INSTAPUMPFURYMTP インスタポンプフューリー MTP BD1502 17SP BLACK/SPARK/SW

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1980年代には全米トップシェアメーカーになったReebok

そもそもReebokは、1890年代に活躍したジョセフ・ウィリアム・フォスターというイギリス人ランナーによって誕生。彼は靴底に釘を打ち付けたフォスター・デラックス・スパイクを開発し、1900年にJ・W・フォスター社という会社を設立しました。

1958年には社名をReebokに変更し、1970年代後半にはアメリカへ進出します。その後はエアロビクスシューズ・FREESTYLE<フリースタイル>が大ヒットするなど陸上スパイク以外でもその名を広め、80年代中期になると全米トップシェアメーカーにまで上り詰めました。

そして80年代後半から90年代にかけては、前述のポンプシステムが登場。その後もヘクサライトDMXジグテックなど数々のテクノロジーを開発し、2015年には次世代型ランニングシューズ・Z PUMP FUSION<ジーポンプ フュージョン>を発売するなど、その勢いはINSTAPUMP FURYの発売から20年経っても健在です。

ポンプテクノロジーは更なる進化を遂げた

Reebok

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INSTAPUMP FURYの魅力とは?

このシューズの魅力は、何といっても見た者の目に焼き付くパンチ力。ハイテク感を感じさせるフォルムとデザインが特徴的で、その圧倒的な存在感はコーディネートの主役になることでしょう。

INSTAPUMP FURYの近未来的なデザインについて、スポーツシューズに詳しいフリーライターの南井正弘さんは『MonoMax特別編集 スニーカーMASTERPIECE』の中でこう語っています。

“面白いのは、エアマックスとかポンプフューリーとかディスクとか、1990年代に生まれたもののほうが、2016年現在の最新のスニーカーよりも未来を感じさせてくれることですね。”

(『MonoMax特別編集 スニーカーMASTERPIECE』宝島社、2016年)

シューレース(靴紐)が無いのも特徴的で、その後に発売されたINSTAPUMP FURY ROAD<インスタポンプ フューリーロード>にも受け継がれています。ランニングシューズと言えばシューレースをしっかり結ぶことが普通だった当時の人たちは、この丸いボタンを押すことにワクワクを覚えたのではないでしょうか。

さらにINSTAPUMP FURYは、Reebok ONLINE SHOP限定のカスタマイズサービス『Your Reebok(ユア・リーボック)』にて、カスタムモデルに採用されています。組み合わせによっては初代モデルのカラーリングを再現することもでき、ファンにはたまらないポイントと言えるでしょう。

発売から20年も輝きを放ち続けるモデル

発売から20年が経っても、いまだ根強い人気を誇るINSTAPUMP FURY。Reebokの中でも大ヒットを巻き起こしたこのアイテムは、未来に向けてインパクトを与え続けていくでしょう。

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