【街に馴染むあの頃の定番スニーカー】これを履いておけば間違いない・ヴァンズ『スリッポン』
例えば、1990年代ごろの、その昔。僕たち私たちを魅了してやまなかった、あのブランドのあのモデルのスニーカー。カッコよくって光輝いていて、手に入れるために必死に頑張ったっけ。
……と、エモな思い出が蘇ってくる世代も、当時はまだ幼かった若者世代も。
あの頃のスニーカーには、どこか特別な意味がある。だから今もなお愛され、リバイバルするのだろう。
本特集では、そんなスニーカーを愛用している、“kicksラバー”にインタビュー。愛してやまない“あのモデル”について、たっぷりと話を聞きました。
あの頃の定番スニーカー・ヴァンズ『スリッポン』の魅力
今回話を聞いたのは、『ヴァンズ(VANS)』スリッポン<SLIP ON>を愛用している@takahiro_dailyzさん。
――生活においてスニーカーとどのようにかかわっていますか?
私にとってスニーカーは毎日履いているマストアイテムです。
大好きなスニーカーをアメカジ、ミリタリーテイストなファッションに合わせて履くのが私のスタイルです。
今思い返せば、20代の頃はスニーカーに合わせてファッションを純粋に楽しんだり、最新のスニーカーを履くことに優越感を感じたりしているだけのような時もあったように思います。もちろん30代の今も純粋にスニーカーライフを楽しんでいる部分もありますが、スニーカーのデザインや種類で季節を感じたり、良いことがあった日に履いていたスニーカーを履いて験を担いだりと、自分の精神的な部分にも大きく関わっているなと改めて感じました。
表現が大袈裟かもしれないですが、僕にとってスニーカーは“人生そのもの”です。
――購入した理由やキッカケは?
スリッポンは脱ぎ履きが楽チンで、シンプルなデザインのためどのファッションアイテムやコーデにもハマりやすく、汎用性が高いからです。
迷った時には“これを履いておけば間違いない”みたいな感覚です。
――お気に入りのポイントは?
新品の時ももちろんカッコいいんですが、履き慣れてダメージが入り、やれた感じも良い雰囲気が出てカッコいいのがお気に入りのポイントです。
――履く際のコーディネートやスタイリングでこだわっていることは?
スリッポンがシンプルなデザインのスニーカーが故に、何も考えずに履いても、どのコーデのパターンにもすんなりマッチしてくれます。だからこだわりなく構えず履けるところが、逆にこだわりなのではと今回改めて思いました。
――kicksラバーになったキッカケは?
学生時代に行っていたショップのスタッフさんがダメージデニムにローテクのスニーカーを履いていたのを見て、純粋にカッコいいなと憧れを抱いたのがキッカケです。
単純に僕の好き嫌いの部分なのかもしれませんが、ハイテクスニーカーよりもローテクスニーカーの方が、自分の好きなファッションスタイルに合わせやすいところもスニーカーがどんどん好きになっていったキッカケです。
――あなたにとってスニーカーとは?
必需品、“人生”、“生活”そのものです。
これまでも大好きで、これからもずっと大好きなものです。
――90年代のファッションやスニーカーへの思いを教えてください
私もまだまだ勉強不足ですが、80〜90年代のクラシックな雰囲気のファッションはカルチャーも含めて、今の時代にない唯一無二なものが多く、自分も取り入れていければなと憧れています。
80〜90年代のクラシックなファッションを今のファッションに上手く取り入れながら、30代の今だから出来るコーデを自分なりに楽しんでいけたらなと思います。
あの頃の定番スニーカー・ヴァンズ『スリッポン』とは
今や知らない人はいないといっても過言ではない、ヴァンズのスリッポン。ひもなしですっと足を入れるだけで履くことができ、無駄な装飾のない潔いビジュアル。シンプルな名作に魅せられ、何足も持っているというスリッポンラバーも多数います。登場は、1979年。デビューからもうすぐ半世紀という歴史があるモデルで、仕様やフォルムは常にアップデートされているのも人気のヒミツ。新作やコラボものを追い求める一方で、ヴィンテージに回帰するというファンも少なくありません。とくに『チェッカーボード』は、ヴァンズを象徴するパターンの一つとなっています。