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『日本代表』安藤周人選手や『山田孝之似』満田丈太郎選手まで “イケメンチーム”の魅力は?【Bリーグ広報のてまえみそ<名古屋ダイヤモンドドルフィンズ編>】

2019.11.22

1950年に、三菱電機株式会社名古屋製作所が運営するバスケチームとして創設された歴史を持つ『名古屋ダイヤモンドドルフィンズ』。安藤周人(あんどうしゅうと)選手、張本天傑(はりもとてんけつ)選手と日本代表選手を擁するドルフィンズは、走るバスケを実践し、アップテンポな面白いゲームをするチームです。

名古屋市には、中日ドラゴンズと名古屋グランパスエイトという大きなプロスポーツチームの存在があるなかで、名古屋をホームタウンにするバスケチームとしてどんなふうに存在感を放とうとしているのか? 今回は、企画・広報担当課長の園部祐大さんに話を聞きました。

『日本代表』安藤周人選手や『山田孝之似』満田丈太郎選手まで “イケメンチーム”の魅力は?【Bリーグ広報のてまえみそ<名古屋ダイヤモンドドルフィンズ編>】

名古屋ダイヤモンドドルフィンズ企画・広報担当課長の園部祐大さん。後ろはチャーミングなヒルトン・アームストロング選手!

日本代表のシューター安藤周人選手の“意外な素顔”

――今年の夏に開催されたワールドカップで、日本代表のシューターとして出場したのが安藤周人選手でした。安藤選手は、広報さんから見てどんな選手ですか?

「印象に残っているのが、昨シーズンのチャンピオンシップ・クォーターファイナル第3戦の琉球ゴールデンキングズ戦です。67-43で悔しくも敗戦してしまったのですが、試合終了後に安藤選手がものすごく号泣をしていて……。昨シーズン、特に彼は本当に大きなものを背負っていたのだなと感じ、目頭が熱くなった瞬間でした。まだ25歳ですが、チームを自分が背負ってプレーしている、昨シーズンはそんな自覚と覚悟を持って戦っていたのだと改めて感じました。ワールドカップでも、本人としては満足のいく結果を残せなくて悔しい思いをしたのではないかと思うんです。しかし、帰国後、どのような取材の場でも、ワールドカップで吸収したものをチームにどう還元していくのかが大切だということを話しています。フロントオフィスにいる我々スタッフも、運営面で支えていきたいと思っています」

『日本代表』安藤周人選手や『山田孝之似』満田丈太郎選手まで “イケメンチーム”の魅力は?【Bリーグ広報のてまえみそ<名古屋ダイヤモンドドルフィンズ編>】

@NAGOYAD

――さっき安藤選手とお話したのですが、「チームのなかで僕が一番カッコいい、中東より僕なんだって書いといてください」って言われました(笑)。安藤選手って、あっけらかんと何でも話してくれて、明るいキャラクターが魅力的です。

「練習以外の安藤選手は……おふざけも多いですね(笑)。先日、今シーズンのグラフィック用素材の撮影をしたのですが、撮影前は日焼けをしないようにお願いしていたのに、安藤選手は撮影前日に釣りに行ったそうで、ものすごい日焼けをして撮影に来ました。腕は日焼けに注意していたそうですが、『首から上は盲点だった』と。実は、手首より先も真っ赤になっていて、首から上だけではなかったんですけどね!」

――なんて可愛いエピソード……! 顔を忘れちゃうなんて、盲点すぎます(笑)。

選手と一緒に、ファンをつくっていく

――スポーツ選手がカッコよくいるって大事だと思うんです。Bリーガーはもともとカッコいい選手が多いですが、カッコいいと注目されることで、選手の意識が高まって結果として良いプレーに反映されていくと思う。ドルフィンズは、イケメン選手が多いですね。

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「今シーズンの張本選手のポートレートはヤバイですよ。本当にカッコいいです。ドルフィンズの選手はビジュアルの良い選手が多く、昨今は“個人”から興味関心を抱いていく指向があるので、特に女性ファン獲得には選手の格好良さを最大限に引き出すことが重要だと考えています。また、情報過多の時代、広い名古屋市内でその格好良さを伝えていくにはオンラインだけでは足りません。行政と連携しながら拠点を定め、等身大の選手の装飾やポートレートの写真をメインに使ったビジュアルを、名古屋の主要駅である栄駅に掲出しています」

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@NAGOYAD

――ドルフィンズには、山田孝之さんに激似の満田丈太郎選手もいます。

「名古屋のテレビ局から“山田孝之に似ている選手”というテーマで何度か出演しました。先日、拠点としている栄駅に選手が行ってチームのPRをしたのですが、満田選手は『ドルフィンズをお願いします』と、積極的に大きく声を出してくれました。選手が一緒にPRしてくれた方が、ドルフィンズを知ってもらうだけではなく、同時に興味まで持ってもらえると思います。それが、山田孝之さんに似ているイケメンの満田選手だったら一層ですよね。プレー面では、梶山信吾ヘッドコーチから満田選手は『Bリーグの中で一番スピードが早い』と期待されています。栄駅で満田選手に興味を持って来場した方が、満田選手のそんなプレーを見たらきっとファンになってくれます。一人でも多くのファンがいる前でプレーできる環境をつくることが我々の仕事ですが、こういったPR活動を通じて来場してくださった方がその選手のファン(推し)となってくれたら選手個人としての価値を高めることにも寄与でき、選手に還元できるのではないかと考えています。選手たちは試合や練習で体もしんどいなか、一生懸命に取り組んでくれて、本当に感謝しています」

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――もう1点、“ドルフィンズ=イケメン”の印象を強くしているのは、梶山信吾ヘッドコーチの存在だと思います!

「梶山ヘッドコーチは背が高く、あの容姿でスーツ姿って……ずるいですよね(笑)。一言でいうと本当に人思いで、選手一人ひとりに対する想いがとても強い。彼らと一緒に戦えることが本当に幸せなんだと言っていました。バスケのスタイルも、オフェンス回数が多いスピーディーな展開で、ファン目線で見ても楽しいバスケを目指している。梶山ヘッドコーチは、よく試合の見られかたも大切だとも語っています。私たちと話すときも、『フロントの皆さんがいるから、僕たちはプレーをできるんだ』と言ってくれます。この人のために、その想いの先にいる選手たちのために、彼らが一層プレーしやすい環境、満員のアリーナをつくるためにがんばろうと思います。一緒に優勝の喜びを分かち合いたいというのがベースにありますが、それよりも、優勝ヘッドコーチになってもらいたい、と願う気持ちのほうが強いくらい、人を惹きつける方です」

バスケで、名古屋の魅力を語りたい!

――名古屋市には、中日ドラゴンズと名古屋グランパスエイトという、すでに市民の日常生活に入り込んでいる大きなスポーツチームがあります。この2チームがあるなかで、ドルフィンズはどうやって存在感を出していくのでしょうか?

「これは私たちの仮説で、実施しながら検証していかなくてはならないのですが……。“名古屋の魅力は?”と聞かれたときに、即答できない名古屋の人が多いと思うんです。名古屋市民の私自身がそうです。名古屋の人たちって、東名阪と並んで呼ばれるなかで、東の東京と西の大阪から、一歩引いたような感覚があるのではないか?」

――私は愛知で育ったので、その感覚は分かる気がします。名古屋は、このくらいがちょうど良いと思っている。

「そうですよね。でも、名古屋の魅力はたくさんあるんです。その魅力を名古屋市民が誇らしく語れないと、そもそも魅力の発信ができない。スポーツ、特にバスケはそれを打破する可能性を見出せるのではないかと捉えています。バスケは、スピーディーな展開でどんどん点が入る競技性からも華やかさを表現しやすい」

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「選手は背が高く、バスケ選手特有の手足の長さと逆三角形の体型で、選手一人ひとりも華やかさを持っている。また、アリーナスポーツならではの光と音のエンターテインメントで、ライブのような演出ができます。ドルフィンズでは、映画監督の堤幸彦さんに映像制作の監修を、ヒップホップアーティストのAK-69さんに応援チャントを含むアリーナ内の楽曲監修を手掛けてもらうなど、オール名古屋のプロフェッショナル集団で、アリーナエンターテインメントを作り上げています。名古屋出身など、名古屋にルーツを持つ全国、世界で活躍される方々とタイアップし、名古屋の知られていない魅力を、ドルフィンズを通じて発信していく。その積み重ねが、いつか名古屋の魅力の顕在化と発信につながり、ハブとなるドルフィンズが象徴となっていく。そうしてドルフィンズが名古屋の誇れるシンボルと称されたらと考えています」

『日本代表』安藤周人選手や『山田孝之似』満田丈太郎選手まで “イケメンチーム”の魅力は?【Bリーグ広報のてまえみそ<名古屋ダイヤモンドドルフィンズ編>】

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プロバスケ選手がすごいのは……

――試合の勝敗はやってみないと分からないし、広報さんがコントロールできるものでもないです。負けても落ち込んでいられないし、バスケチームの広報ってメンタルが鍛えられそうです。園部さんは、このお仕事のどこにやりがいを感じますか?

「私は名古屋で生まれ育って、小学校からバスケをしてきました。バスケも名古屋も好きだし、企画やセールスプロモーションに興味があったので、バスケを通じて名古屋を盛り上げていきたいと思って、ドルフィンズに入りました。ドルフィンズに入って分かったのは、プロスポーツが持つ力はすごく大きいということ。バスケチームとはいえ一企業です。その企業が地下街を装飾でジャックするなんて、一般企業ではできません。逆に言えば、それだけ地域から求められていることも大きいということです。地域貢献はよく耳にする言葉ですが、表現するのは本当に難しいです。しかし、名古屋と聞いて『“あの名古屋”のドルフィンズがある街』と、魅力的な意味の表現で名古屋が捉えられ、それを象徴する存在にドルフィンズがなったとしたら、東京と大阪から一歩引いてしまっている名古屋が、“名古屋にはドルフィンズがあるんだ”って胸をはって自慢できるのではないかと思います。まだまだこれからですが、それを実現できるポテンシャルがバスケに、ドルフィンズにはあると確信していますし、そこにいくまでの過程に直接、深く携わっていられることが、何よりもやりがいを感じるところです」

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――小学校からバスケをしている園部さんに、最後の質問です! ずっとバスケをしてきた人から見て、プロ選手のすごいところはなんですか?

「何より、プロ選手に至るまでの経験そのものではないでしょうか。想像を絶するような過酷な練習をすべて乗り越えて努力を続けてきたのでしょうし、一つの道をずっと突き進んで、それを形にするというのは、本当にすごいことだと思います。日本のバスケットボールの競技人口は60万人くらいだと思いますが、B1リーグに所属する日本人選手は200人もいないんですよね。その中に入っているということがそれを証明している、すごいことだと思います」

文:石川歩
写真協力:名古屋ダイヤモンドドルフィンズ

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