宇都宮ブレックス・鵤誠司選手『エアジョーダン』を大人買いする <Bリーグ×ファッションの密な関係Vol.31>
新型コロナウイルスの影響拡大で選手との対面取材がかなわない今、オンラインでなら話したい選手に会える! ということで、今回は反響の大きかった記事から、過去の取材で載せられなかった写真とオンライン取材による特別編をお届け。
今回は、アクセス数で全体2位に入った宇都宮ブレックス・鵤誠司(いかるがせいじ)選手に、オンラインで話を聞きました(4月29日取材)。
鵤誠司選手流、OL風ダイエット
――今日の鵤選手は、画面越しに見てもラフなパーカーがお似合いです! どこのパーカーですか?
「デウス エクス マキナのパーカーです。パンツは、どこのだろう……? 普通の黒いパンツです。チノパン的な、そんな感じのやつです(笑)」
――前回のインタビューで着ていたザ・ノース・フェイスのカットソーについて、「ノース・フェイスしか買っていないくらいお気に入り」と言っていました。ノース・フェイス熱は続いていますか?
「今も好きですね。今年は、シーズン中からほとんど服を買っていないのですが、部屋着とか移動着用にノース・フェイスは買っていました」
――2シーズン前の開幕直前にお話を聞いたときは体重が100キロあって、ご自身で『わがままボディ』と話していました。自粛が続いて家から出ないと、どんどん“わがままボディ”になっていきませんか?
「あの取材の後に103キロくらいまでいったんですよ。そこからだんだん体重が落ちて、今シーズンの中止が決まった時は93キロになっていました。今は94キロくらいですね。僕は、夜に炭水化物を抜いて痩せるっていうOL風ダイエットをやっていました(笑)」
「今は外に出て動くことができないので、ストレッチと体幹トレーニングなど簡単なトレーニングをやっています。1回25分、週に3~4回ですね。家では重りをつけたトレーニングができないので、筋肉を増やすことはできないんですよ。だからある程度の筋肉をキープしておいて、練習が再開したときに最低限動けるようにしています」
オンとオフを分けて、気軽にモチベーションを保つ
――鵤選手は、自粛期間中に何をしていましたか? 急にできた長い休みに、戸惑いませんでしたか?
「自粛期間中に感じたのは、意外と時間がすぎるのは早いなってことです。自粛も最初の頃は退屈でしたが、慣れてくるといつの間にか夜になっていることが多かったです。やっていたのは、パズルですね。最近のパズルって立体のものがあるんですよ。組み立てていくとフィギュアみたいになって、それがけっこう難しくて面白いんです。あとは、マイケル・ジョーダンのドキュメンタリー『ラストダンス』とか、『コードギアス』『魔法科高校の劣等生』『戦姫絶唱シンフォギア』などのアニメも見ています」
――ラストダンスはBリーガーのあいだでも話題になっていましたが、それ以外のアニメのラインナップが、鵤選手の新しい一面が垣間見えて良いです。
「あとは……アニメ以外では、麻雀はやるのも見るのも好きです。麻雀は賭博のイメージがあって悪い感情を持つ人もいるようですが、実際にはすごく頭を使う知的な行為で、老若男女が立場を問わずに楽しめる。僕は、麻雀はスポーツだと思っています」
――鵤選手は、麻雀でもバスケのような勝負強さを発揮していそうです(笑)。鵤選手は、オンとオフをしっかり分けられるイメージがあるのですが、いま話を聞いて、オフを自分の好きなことで充実させているのだなと思いました。バスケに浸りすぎない分、客観的にバスケに取り組めるのかなと。
「僕は考え方がポジティブで、試合に負けてもすぐに切り替えられます。悪いことが起きても忘れちゃうし(笑)、すぐに次に進める」
「次のシーズンがどう始まるのか先が見えなくて、この状況でモチベーションを保つのってやっぱり難しいんです。今は、常にやってやるぞという気持ちを持ち続けるのではなくて、リーグが始まったらやってやろうというくらいのマインドでいます。そのほうが気が楽ですし、僕はそういうスタンスがいいかなって思っています」
鵤誠司選手、エアジョーダンを大人買いする
――今日は、『JORDAN BRAND』エアジョーダン1を履いてきてくれました。鵤選手は、自粛期間中にエアジョーダン5足を大人買いしたと聞いているのですが、そのうちの1足ですか?
「これは違って、もっと前に買ったスニーカーです。僕の中では、スニーカー好きといえばエアジョーダン1<AIR JORDAN1>というイメージがあって買いました。緑が好きなので、これを選びました」
――大人買いしたエアジョーダンはなんですか?
「このエアジョーダン1の別の色と、ローカット、エアジョーダン4・6・12を買いました。もともと、そんなにエアジョーダンに興味があったわけではないのですが、自粛中にスニーカーのサイトとか動画を見ていたらカッコいいと思いはじめて、ハマりました。人気のシューズは抽選のハードルが高くて、抽選スタートの9時前に起きてスタンバイして、ボタンを連打しています(笑)」
――鵤選手の連打、すごく早そう……(笑)。前にこの連載に出てくれた遠藤祐亮選手は、エアジョーダン4を履いていました。
「遠藤さんは、前からスニーカー好きなんですよ。僕は、最近好きになったばかりの初心者なので、次に出るスニーカーをいろいろ教えてもらっています」
鵤誠司選手、比江島選手のバッシュに想いをこめる
――話が遡るのですが、2018-19シーズンのセミファイナル千葉戦2日目、比江島慎選手の右のバッシュに『11・22・24・25』と数字が書いてありました。ケガ等で試合に出られなかった田原隆徳選手・ライアンロシター選手・栗原貴宏選手・エリックロバーツ選手の番号で、これを書いたのが鵤選手だったと聞いて、ロマンティックなことをするなと思っていました!
「アルバルクでジャワッドウィリアムズ選手がケガをしたときに、アルバルクの選手がシューズか何かにジャワッドの番号を書いているのを見たんです。こんなことをする人がいるんだなって覚えていて、それをセミファイナルで思い出して。自分のシューズに書くのは恥ずかしいので、チームのいじられ役の比江島選手のシューズに書いておきました(笑)」
――比江島選手は、それで緊張がほぐれたって言っていました!
「それは、たぶんウソですよ(笑)。そんなこと考えていないと思う!」
――鵤選手のコート外の行動はチャーミングで、次に何をするのか楽しみになります。自粛中も、他の選手がインスタライブ等を発信する中で、鵤選手はマスコットオブザイヤーでブレッキーに投票していました。
「正直なところ、今は自分からインスタライブ等の情報発信をしようとは思ってないです。周りの選手が発信しているのは見ているので、みんなのネタが尽きた頃に何かやろうかな? 溜めて溜めて、焦らしていこうかなと(笑)」
「ブレッキーには……自分のチームのマスコットが1位になったら嬉しいし、投票してみました。他のチームのマスコットって可愛いじゃないですか、可愛げのある存在感っていうか。でも、ブレッキーっておっさんっぽさがあるんですよ。それがいいんですよね」
文:石川歩
写真:野呂美帆
取材協力:宇都宮ブレックス
写真協力:ステラリアン ・バスケットボール株式会社、加藤洋、比江島慎選手
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