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パトリック『スタジアム』の物語【パトリック担当者がスニーカーを語る】

2021.04.30

スニーカーの数だけ物語がある。また、そのスニーカーを履く人のこだわりが加わると、さらに物語は奥行きあるものになります。

普段から多くのスニーカーに触れている各メーカーの担当者に、お気に入りのスニーカーを聞くと、思いがけないエピソードがこぼれてきました。珠玉のスニーカー、今回はフランス発のシューズブランド『パトリック(PATRICK)』のスタジアム<STADIUM>です。

2003年の春夏シーズンに新登場して以来、多様なカラーリングと優しい履き心地が人気のモデルについて、カメイ・プロアクト株式会社でパトリックのPRを担当する金子さんが語ってくれました。

パトリック『スタジアム』の物語【パトリック担当者がスニーカーを語る】

パトリック マーケティング室PR
金子さん

レトロスニーカーの復活を目指し、2003年より発売

――『スタジアム』はどんなスニーカーですか?

パトリック『スタジアム』の物語【パトリック担当者がスニーカーを語る】

スタジアムは、1970年代に発売されていたジョギングシューズをデザインベースに、2003年の春夏モデルより誕生しました。味のある、レトロスニーカーの復活を目指して販売を開始しました。

アッパーには柔らかなナイロン素材、アウトソールには軽量の発泡素材を使用。柔らかなナイロン素材で袋縫い製法を採用したことで、足が包み込まれるようなフィット感のある、優しい履き心地を実現しています。

パトリック『スタジアム』の物語【パトリック担当者がスニーカーを語る】

スタジアムが誕生した2003年春夏カラーは、ブルー、イエロー、オレンジで展開しましたが、あまりにも奇抜なカラーリングで売り上げはイマイチだったと聞いています。パトリックらしいカラーではあるのですが、落ち着いたカラーも欲しいということで、2003年の秋冬は、ホワイト、ブラックが登場し、翌2004年の春夏ではネイビーも発売され、改良を加えながら現在の定番商品となりました。

シーズンごとのカラーテーマ、2021年春夏は「鳥」

――譲れないお気に入りのポイント、オススメしたいところを教えてください。

パトリック『スタジアム』の物語【パトリック担当者がスニーカーを語る】

春夏、秋冬と年2シーズンに登場するカラーリングですね。シーズンごとにカラーテーマがあり、そのテーマを毎回楽しみにしています。

2021年春夏のシーズンテーマは「」。カラーの他にも、メッシュ素材のクール・スタジアム<C-ASTADIUM>があり、同じデザインでもカラーや素材が変わると、新たな一面を見ることができます。

パトリック『スタジアム』の物語【パトリック担当者がスニーカーを語る】

スタジアムの発売前は、厚みのあるソールを持つ定番、マラソン<MARATHON>が既に確固たる地位を握っていました。スタジアムは、当時トレンドであった薄底ソール、細身のフォルムを目指して、徐々にファンを獲得し、現在はパトリックの代表的な定番となった点がお気に入りというか、愛着のあるモデルです。当たり前のようにある定番でも、紆余曲折あったのかと知ると応援したくなります。

軽くて、優しいスニーカー

――『スタジアム』とのストーリーを教えてください。

パトリック『スタジアム』の物語【パトリック担当者がスニーカーを語る】

昔のレトロなかっこいいスニーカーの感じを表現したく、開発されたモデルがスタジアムと聞いた時、合点がいきました。薄いソールに細身のシルエット、2003年の登場から約20年経っても「かっこいいスニーカー」は長く求められると感じています。

パトリック『スタジアム』の物語【パトリック担当者がスニーカーを語る】

袋縫い製法は、言葉の通り足が袋に包まれるような感覚で、薄いソールに対して最初は抵抗があったのですが、履いてみると地面と足の接地が近い分、歩いている感覚がいつもより増してきます。包まれながら歩く実感があり、軽い! つまり、優しいスニーカーなのです!(大袈裟かもしれませんが)多少の運動もできるので、スポーツジムなどで足元のおしゃれも楽しみたいという方にもオススメできる1足です。

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