サッカニー『ジャズ コート』の物語【サッカニー担当者がスニーカーを語る】
シューズの数だけ物語がある。また、そのシューズを履く人のこだわりが加わると、さらに物語は奥行きあるものになります。
普段から多くのシューズに触れているABCマートの担当者に、お気に入りのシューズについて聞くと、思いがけないエピソードがこぼれてきました。珠玉のシューズ、今回は『サッカニー(SAUCONY)』のジャズ コート<JAZZ COURT>です。
今回は、株式会社エービーシー・マートの三重野雄介さんが、誕生40周年を迎えたサッカニーのアイコニックモデルのコートスタイルシリーズについて語ってくれました。
株式会社エービーシー・マート
三重野雄介さん
耐久性と通気性に優れたフルグレインレザーを採用
――『ジャズ コート』は、どんなスニーカーですか?
サッカニーのアイコンモデルであり、今年2021年で生誕40周年を迎えた人気モデル、ジャズ<JAZZ>のコートスタイルシリーズです。アッパーにフルグレインレザーを採用することで、耐久性と通気性に優れています。フルグレインレザーとは、牛革のなかでも高級で、革表面に動物の皮革のきめの自然な性質を保持しているため、耐久性に優れています。
また、新たなカップインソールを採用しているので、フィッティングが向上し、履き心地の良さを実現。カラバリも豊富で、気軽に履けるサッカニーが誇る、いまや定番のコートスタイルです。
マイアミのスケートショップ『Premier』とのコラボで、2015年に数量限定で発売された当時も話題に。知る人ぞ知るサッカニーの隠れた名作としてのポテンシャルを有し、スニーカーフリークスの心をくすぐるマスターピースの一つに数えられるシューズです。
また、環境問題への取り組みも積極的に行っておりまして、サッカニー史上初の『0%プラスチック』を実現したサステナブルシューズ、ジャズ コート RFG<JAZZ COURT RFG>を2021年の3月に発表しています。
シンプルで汎用性が高く、履き心地は向上
――譲れないお気に入りのポイントは?
シンプルなデザインなので気軽に履けますし、様々なスタイリングにも対応が利いて汎用性が高いところが最も気に入っています。
それでいて、過去のモデルに比べて素材をアップデートすることで、機能面の観点からもより履き心地の良い仕上がりになっているのもポイントです。今人気があるホワイトスニーカーとしても重宝できる、今シーズン一押しアイテムです。
人気再燃、コート系シューズを要チェック
――『ジャズ コート』とのストーリーを教えてください。
私は元々バスケットボールが好きで、特に小さい頃に没頭していたこともあり、バスケットボールシューズには特に関心が強かったんです。そんな私が、最初にサッカニーのコートモデルで出会ったのは、当時バスケットボール業界を賑わせていたハング タイム<HANG TIME>というモデルでした。その思い出もあって、再びこのジャズ コートに出会ったときは、当時の記憶が蘇り、何とも言えない懐かしさと、サッカニーのコートスタイルの復活に、心を躍らせたことを今でも覚えています。……若干の思い出補正もあったとは思いますが(笑)
最古のアスレチックブランドと呼ばれている古い歴史を持つサッカニー。そのため、どうしてもランニングシューズのイメージが強い方も多いと思います。もちろん、ベースはそうですが、歴史を辿っていくとランニングシューズだけでなく、このようなコートスタイルもあったのだなと、新たな発見に気づくことが出来ます。そんな点は、歴史が長いブランドの良いところですよね。
再び人気に火が付きつつあるコートスタイルの中でも、ぜひサッカニーのこのジャズ コートをチェックして、その歴史にも触れて頂ければ幸いです。