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名古屋Dのベジータ・クリリン・悟飯・ピッコロは？「僕は悟空」中東泰斗選手×ドラゴンボール【Bリーガーと漫画VOL.8】
お気に入りの漫画についてとことん聞いて、選手の個性にぐっと迫っていく『Bリーガーと漫画』。8回目は名古屋ダイヤモンドドルフィンズの中東泰斗選手が登場。語るのは『ドラゴンボール（鳥山明、集英社ジャンプ・コミックス）』です。
亀仙人の修行を真似していました（笑）
――今回、ドラゴンボールを選んだ理由は？
「小学校の高学年で初めて完全版のコミックスを買ったのですが、それがドラゴンボールでした。完全版は普通のコミックより高いけれど、ドラゴンボールを集めたかった。ドラゴンボールって、とにかくかっこいい！ もう……スーパーサイヤ人って憧れなんです。鳥山先生は名古屋出身で、僕は縁あって名古屋のチームでプレーしているので、今回はドラゴンボールについて語りたいと思いました」
今回はオンラインでインタビューしました。写真提供：名古屋ダイヤモンドドルフィンズ
――中東選手が初めてドラゴンボールを読んだのはいつですか？
「小学4年生の時に、友だちから借りて読みました。最初はギャグの回があって面白くて、ドラゴンボールを7つ集めたらなんでも願いが叶うストーリーが好きでした。僕も願いを叶えたいなって。あの頃ドラゴンボールに叶えてほしかったのは“お金持ちになりたい”でした。
亀仙人の修行シーンを読んだ後は無駄に手首に重りをつけて走ったり、シューティングしたり、電信柱をジグザグに走ったりしていました（笑）。話が進むにつれて本格的なバトルが始まってサイヤ人が登場して、”ああ……！ 面白い！”とハマっていきました」
中東選手、女性用の館内着を着て爆笑される
――悟空を名古屋ダイヤモンドドルフィンズで例えるなら誰ですか？
「悟空は自分です。悟空はある意味で、周りの空気を読まずに好きなこと・やりたいことを優先しちゃう感じがある。僕はバスケがすごく好きで、NBAもよく見ます。奥さんはバスケットにあまり詳しくないのですが、NBAの試合がすごかったとか、今日の試合でこう思ったとか好きなことをどんどん話してしまう。あと、悟空のイメージには天然なところと負けず嫌いな性格があって、その両方が自分と重なります」
ⒸNAGOYAD
――中東選手の天然エピソードが聞きたいです！
「うーん……パッと思い出せない。けっこう（齋藤）拓実に言われるんですよね。広報さん、ありますか？」
宇留島萌さん（名古屋D広報担当）「齋藤拓実選手から聞いたのですが、最近、拓実さんと泰斗さん二人で温泉に行ったそうです。泰斗さんは191cmあって大きいのですが、館内着で3XLがあったのでそれを着ていたそうです。マッサージ屋さんで2人が看板を見ていた時に、スタッフさんが泰斗さんを見て笑っていて。実は、泰斗さんが着ていたのは女性用の館内着だったそうです（笑）」
「そんなこと、ありましたね（笑）。館内着に3XLと書いてあったんです。でも男性用・女性用とは書いていなくて、たまたま手に取ったのが女性用だったみたいで、肩まわりとか全てがめちゃくちゃキツいと思いながら着ていました。スタッフさんに“それ女性用です”と言われて恥ずかしくて、すぐに脱ぎました。自分では気づかないけれど普段からいろいろ天然エピソードを作っちゃってると思います」
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名古屋Dのベジータ・クリリン・悟飯・ピッコロ
――名古屋Dのベジータは誰ですか？
「サイヤ人の特徴ですが、ベジータはめちゃくちゃ負けず嫌いです。エリートでプライドの高いキャラクターで、チームでいうと伊藤達哉選手です。達哉はバスケのエリート街道を歩んできているから。京北中ですごかったし、洛南高校でも有名な選手でした。ベジータの第一印象はツンツン・オラオラしているけれど、仲良くなると悟空にも心を許すいいやつです。達哉も負けず嫌いだしちょっと意地悪な感じだけど、実は要所でぼそっとボケるんです。ユーモアがあって、チームのみんなを笑かしています」
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――クリリンは？
「クリリンはずるいところがあるのと、普段はお調子者です。でも、相手が強くて逃げ出したくなっても、自分の命を張って友だちのために戦える強さを持っています。チームでは小林遥太選手です。お調子者でずる賢いところがあるけど、試合になるとガラッと変わる。拓実や達哉のファウルが嵩んだときなど難しい時間帯にポイントガードの3人目で出ることが多いのですが、きちんとチームの勝利に貢献します。いつもしっかり準備しているからできることだと思います。クリリンのように、友だちがピンチのときに頼りになるキャラクターという点が共通しています」
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――悟飯は？
「悟飯は内気で気弱な性格ですが、実は戦うとめっちゃくちゃ強い。最も戦闘センスのあるキャラクターです。チームだと（齋藤）拓実です。小さいし（172cm）、普段は可愛らしい感じの人ですが、バスケになると本当に頼りになるし、心に強い思いを持っているのが分かる。そこが悟飯に似ています」
――齋藤拓実選手は名古屋Dに移籍してから、花開いた印象です。
「僕は大学の後輩なので、拓実がすごいプレーヤーなのは知っていました。大学で初めて見た時から“こいつはすごい”と思っていたので。だから、いま拓実が注目されている状況は嬉しいです。“拓実のすごさに世間が気づいたな・認めてもらえたな・そうだよな”って」
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――ピッコロは？
「ピッコロは自分にも他人にも厳しくて、近寄りがたい雰囲気だけど、味方になると頼りになる。自分を律することができて、自分なりに線引きをしているキャラクターです。チームでいうとトシさん（中務敏宏）です。トシさんは大人で、僕たちがわちゃわちゃしているのを見て笑ってくれる。いろいろアドバイスして他人に厳しいけれど自分にも厳しい部分がピッコロっぽいです」
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「今シーズンは序盤で連敗して、チームの雰囲気が悪くなった時がありました。その時、選手だけで話し合おうと言ってくれたのがトシさんでした。もっとディフェンスをやろう、ルールを確認しよう、一人ひとり現状について考えていることを言ってみようと。最終的には“もう一回頑張ろう”という話し合いになって、そこからチームがまとまりました」
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――好きなキャラクターはベジットと聞きました。なぜですか？
「悟空とベジータが合体するなんて、かっこよすぎるやん！ そりゃ強いよ、ずるいよ鳥山先生って思ったから（笑）。ベジットが登場するシーンで好きなのは、どんどん強くなっていく魔人ブウを倒すために初めて合体した時です。ブウが最強で勝てない時に、その手があったか……！ と思いました」
――ベジットは、ポタラという耳飾りをお互いに付けることで合体できます。中東選手がポタラを使うなら誰ですか？
「うーん……悩むけれど（狩野）祐介さん。祐介さんのシュート力がほしいです。自分にあったらいいなって思う能力です」
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ドラゴンボールがくれるインスピレーション
――辛い時や苦しい時に思い出すセリフやシーンはありますか？
「悟空が界王様のところで修行するシーンです。あのストーリーは、壁にぶち当たった時でも諦めずに頑張り続ければ、壁はぶち破れるっていう悟空のメッセージを感じられるんです。悟空って、相手がどんなに強くても絶対に乗り越えます。強い敵が現れるほど強くなっていくのを自分たちに当てはめるなら、上位チームとの対戦でも僕はもっともっと成長できるということ。ドラゴンボールからインスピレーションをもらっています」
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「悟空は戦闘が好きだからめげないと思うんです。僕もバスケが好きだから、目の前に壁があっても超えていきたいと思う。好きだからめげないし、好きだから続けているのは、悟空と僕に共通している部分だと思います」
――ドラゴンボールで叶えたい願いは？
「難しいな……宇宙に行きたいです。宇宙に行って青い地球を見てみたいです。実際にはお金がないと無理だし、行くのも危険で大変だからドラゴンボールに連れていってほしい。バスケに関することは自分で叶えたいからドラゴンボールには頼りません」
中東選手が最近買ったスニーカー
――最近買ったスニーカーは？
『ナイキ（NIKE）』のブレーザーミッド’77 ナイトネイビー／ホワイトスモークグレーを買いました。前からハイカットのスニーカーが好きで探していて、一目惚れして買いました。ハイカットっておしゃれだと思うんです。このスニーカーには、タイトなジーンズをはいて、白シャツをさらっと合わせるのが好きです。
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取材・文：石川歩
取材・写真協力：名古屋ダイヤモンドドルフィンズ
