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千葉ジェッツにいる間に選手の価値を高めたい【Bリーグ広報のてまえみそ<千葉ジェッツ編>】

2019.6.05
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千葉ジェッツにいる間に選手の価値を高めたい【Bリーグ広報のてまえみそ<千葉ジェッツ編>】

2019.06.05

3年目を終えたBリーグで、2年連続東地区優勝・3年連続入場者NO.1という結果を残した『千葉ジェッツ』。一度でも千葉ジェッツのホームゲームに行った人は、試合前から帰り道まで飽きさせない演出に心を奪われたのでは? 満員御礼の続くホームゲームを経て、4月にはIT大手のミクシィと業務資本提携を結び、1万人規模のアリーナ建設を目指すことを明らかにしました。

今回は、この人気チームの広報を担当する三浦一世さんに話を聞きました。ブースターのなかでは『イケメン広報』として知られる三浦さん。チーム練習中に訪れた取材で選手たちからいじられる一面もありながら、それさえもネタにするプロフェッショナルな広報ぶりが、たしかにイケメンでした!(2019年4月取材)

千葉ジェッツにいる間に選手の価値を高めたい【Bリーグ広報のてまえみそ<千葉ジェッツ編>】

千葉ジェッツの在籍中に、選手の価値を高めたい!

――日本代表の富樫勇樹選手、リーグ屈指の3ポイント成功率の石井講祐選手、秋田から電撃移籍してきたナイスキャラ田口成浩選手など、千葉ジェッツには、個性豊かな選手たちが集まっていますよね。

「まず富樫選手は、勝利の流れを引き寄せるプレーヤーです。勝負どころで連続3ポイントシュートを決めたり、167cmという身長で2mの外国籍選手のブロックをかわしてシュートを決めたり……。プレーで会場を沸かしてお客さんの心を掴んでいる。私もレベルが全く違いますが(笑)バスケをしていたので、フェイクの入れ方やステップバックの幅などを見ると、富樫選手は次元を超えたプレーをしていると感じる。バスケ経験者ほど、彼のプレーがすごいと分かるのではないでしょうか。

大野ヘッドコーチも言っていますが、富樫選手はメンタルの波が小さいんです。試合の難しい局面でも、その状況を楽しめる人で、弱気にならずに攻めていける。彼は本当にバスケが好きで、常にバスケが楽しくて仕方がないのだと思います」

千葉ジェッツにいる間に選手の価値を高めたい【Bリーグ広報のてまえみそ<千葉ジェッツ編>】

©IKEMEN KOHO

藤永佳昭選手は、プレータイムが少ないなかでも、ディフェンスの激しさで会場から“藤永コール”が起きる稀有な選手です。大野ヘッドコーチは『ディフェンスのトーンをセットする』と言うのですが、ポイントガードとして相手の攻撃を一番前でディフェンスして待つその背中で、チームメイトのディフェンス意識をもう一段階上げられるような選手です。藤永選手と原修太選手は、よく練習前や練習後に2人で自主練をしていますね」

千葉ジェッツにいる間に選手の価値を高めたい【Bリーグ広報のてまえみそ<千葉ジェッツ編>】

©IKEMEN KOHO

――今日はチーム練習の合間にお話を聞いていますが、原選手がこちらを向いて何かしています(笑)。広報と選手で仲が良いのですね。

「千葉ジェッツのSNSの使い方として、ブースターの皆さんが試合会場で見られるもの以外も見せたいという思いがあります。試合からは見えない選手のパーソナリティを伝えることで、選手のファンになってもらってチームを応援してほしい。広報は、そういうパーソナルな部分からも選手を見ているので、選手とは仲良くなりますね。

各選手の魅力を見つけて選手個人の人気が出れば集客につながるし、もし他のチームに移籍してもファンは付いていくと思います。そうしたら、千葉に在籍した選手は、選手人生を少しでも長く送れるかもしれない。千葉ジェッツにいるあいだに、選手の価値を高めてあげられればと思っています」

千葉ジェッツにいる間に選手の価値を高めたい【Bリーグ広報のてまえみそ<千葉ジェッツ編>】

原選手が撮っていたのは、イケメン広報がかっこよく取材を受けている様子でした!

「例えばギャビン・エドワーズ選手は、試合では険しい表情で怖そう、性格が堅そうというイメージがあるというのを耳にするんですが、実際はとてもサービス精神が旺盛です。日本人の選手がフォーカスされることが多いですが、実は外国籍選手は面白いし、チャーミングな一面を持っている。試合以外の動画や写真では、そんな姿を見せています」

千葉ジェッツにいる間に選手の価値を高めたい【Bリーグ広報のてまえみそ<千葉ジェッツ編>】

©IKEMEN KOHO

――他に注目選手を挙げるとしたら、どの選手ですか?

「千葉出身の石井講祐選手は、高校から応援しているブースターもいると思います。大学卒業後に富士通に入社して仕事をしながらバスケをしてきた人で、社会人3年目にNBLのトライアウトを受けて千葉ジェッツに入団した叩き上げの苦労人です。年々トレーニングの精度を上げていて、3ポイントシュートの成功確率が上がってきています。努力は結果として表れるということを体現している、子どものたちのお手本にしてほしい選手です」
(編註:石井選手は5月に開催されたB.LEAGUE AWARD SHOW 2018-19で、45.2%という過去最高の確率で『ベスト3ポイントシュート成功率賞』を受賞しました。なお、2019年5月30日付のリリースで、2019-20シーズンは契約更新しないことが発表されています)

千葉ジェッツにいる間に選手の価値を高めたい【Bリーグ広報のてまえみそ<千葉ジェッツ編>】

©IKEMEN KOHO

子どもから大人まで、地域みんなで楽しめるバスケットボールを

――千葉ジェッツのホームゲームは、火花やプロジェクションマッピングを使った選手入場の演出がすごいです。あの演出は、選手もブースターも“さあ、最高の時間がはじまる!”と気分が高揚すると思います。

「試合では非日常空間を楽しんでほしいので、毎回けっこうな予算を使って(笑)演出の工夫をしています。また、千葉ジェッツのチアは15人いて、他チームと比べてもかなり多いと思います。人数が多いぶん見た目が華やかだし、パフォーマンスに幅が出て会場を盛り上げてくれます。一般的にチアは一試合ごとや一節ごとの出場給が多いと言われていますが、うちはプロ専属マネジメント契約をしているチアが1人います。それはチアの存在価値を押し上げていくのも千葉ジェッツとしての私の役割だ、という考えからです」

千葉ジェッツにいる間に選手の価値を高めたい【Bリーグ広報のてまえみそ<千葉ジェッツ編>】

©CHIBA JETS FUNABASHI/PHOTO:Junji Hara

――千葉ジェッツのマスコット『ジャンボくん』は、子どもから大人まで、あらゆる人たちに好かれていますね。

「ジャンボくんはダンスが上手で動きも可愛い。子どもたちから人気がありますが、大人の方もジャンボくんが好きと言ってくださる方は多いですね。私から見ると、彼は5歳児なので、選手もヘッドコーチも社長も関係なく、『そこ行っちゃうのかー』というところで絡みにいってしまうのでたまにヒヤヒヤします(笑)。渋谷のサンディーとは仲が良くて、どこかで一緒に共演してほしいなと思っています」

千葉ジェッツにいる間に選手の価値を高めたい【Bリーグ広報のてまえみそ<千葉ジェッツ編>】

――ホームゲームでは、子どもを連れている地元のファミリーも多く見かけます。千葉ジェッツは、千葉県内にホームアリーナを作るという計画も発表されたように、地域貢献への意識の高さを感じます。

「私たちは、地域密着ではなく“地域愛着”と呼んでいるのですが、地域密着がチーム側から地域に寄っていく(密着する)ものだとすると、地域愛着は千葉ジェッツがあるからその地域を好きになる(愛着を持ってもらう)という概念です。実際に、ジェッツの試合をたくさん見たいから千葉に引越してきたというブースターもいました。

経済波及効果も大切で、ジェッツのホームゲームがあることで、交通機関や周辺の飲食店の利用客が増えて商圏が潤っていく。地域の皆さんに応援をしてもらっているお返しとして、具体的に地域貢献をしていけるチームでありたいと思っています」

千葉ジェッツにいる間に選手の価値を高めたい【Bリーグ広報のてまえみそ<千葉ジェッツ編>】

広報業務中の三浦さん。ハーフタイム中の選手を撮影して、オンタイムでSNSに投稿している

――最後に、三浦さんご自身はBリーグ開幕から千葉ジェッツにジョインして3年目のシーズンが終わります。千葉ジェッツ広報というお仕事に就いて、3年間の感想を聞かせてください。

「私はバスケが好きだから、日本のバスケが今までどれだけ日の目を見てこなかったのかを知っています。だから、今の私の仕事の全てがバスケを盛り上げることに繋がっていると感じられて、本当にこの仕事をやっていて良かったと思っています。例えば、会社員をしていると、朝起きて今日は仕事に行きたくないなという日はありませんか?」

――あります! その日が会社に行かなくてもいい日だと、“今日はお腹が痛いかもしれない”ということにするんです(笑)。

「そういう日がありますよね(笑)。私も前の職場では、ちょっと今日は会社に行きたくないなという日がありましたが、千葉ジェッツで働きはじめてからの3年間は、一度もそういう気分になったことが無いです。仕事にはやりがいがあるし、そもそもチームが好きだし、こんな仕事に出会えて幸せです。例えばもし宝くじで5億円当たったら、仕事を辞めて南の島で悠々自適に過ごそうと夢見たことは誰にでもあると思うんです。でも私は、5億円当たってもこの仕事をやり続けたいと思う。

今回のオフシーズンは、学生時代に一緒にバスケをしていた仲間たちとバスケをしようと思っています。自分がバスケをすることで、選手たちはやっぱりすごいなっていうのを、再確認してきます(笑)」

文:石川歩 写真協力:千葉ジェッツふなばし

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