【街に馴染むあの頃の定番スニーカー】CITY PACKで故郷を思う・リーボック『インスタ ポンプフューリー』
例えば、1990年代ごろの、その昔。僕たち私たちを魅了してやまなかった、あのブランドのあのモデルのスニーカー。カッコよくって光輝いていて、手に入れるために必死に頑張ったっけ。
……と、エモな思い出が蘇ってくる世代も、当時はまだ幼かった若者世代も。
あの頃のスニーカーには、どこか特別な意味がある。だから今もなお愛され、リバイバルするのだろう。
本特集では、そんなスニーカーを愛用している、“kicksラバー”にインタビュー。愛してやまない“あのモデル”について、たっぷりと話を聞きました。
あの頃の定番スニーカー・リーボック『インスタ ポンプフューリー』の魅力
今回話を聞いたのは、『リーボック(Reebok)』のインスタ ポンプフューリー<INSTAPUMP FURY>を愛用している@t_sheep.91さん。
――購入した理由やキッカケは?
50足ほど所有しているスニーカーのほとんどがナイキのもので、実は唯一のリーボックがこのインスタポンプフューリーです。もちろん存在は知っていて履いてみたいと思っていましたが、しっくりくるカラーに出合えずにいました。そんな時にCITY PARKとして生まれ故郷でもある「Osaka」というモデルが発売され、カラーリングにも一目惚れし、即買いしました。当時は関東で仕事をしていたので「大阪の魂、捨ててへんで」というメッセージも兼ねて……(笑)
――お気に入りのポイントは?
見た目のボリューム感があるのに軽い、軽いのにフィット感がある! 履いた人にしか分からない、不思議な感覚にさせてくれるところです。「大阪カラー」でもある、ブラック&イエローのカラーリングもお気に入りです。
――履く際のコーディネートやスタイリングでこだわっていることは?
他のスニーカーでもそうですが、とくにインスタポンプフューリーを履くときは、合わせるソックスを意識しています。アッパーの「窓」の部分から見えるソックスのカラーや柄によって雰囲気がガラッと変わるので、1足でさまざまなバリエーションが楽しめます。
――kicksラバーになったキッカケは?
音楽を中心にヒップホップ文化に興味を持ち、ストリートファッションやスポーツミックスなファッションに惹かれていきました。スポーツをやっていたこともあり、体型的にもコッチ系統のファッションの方が似合ってるなと思ったのがキッカケです。気づけばコーディネートはスニーカーから決めて、それに合う服やキャップを選ぶようになっていました。学生時代にバイトで稼いだお金を握りしめて、初めてスニーカーを自力で手に入れたあの高揚感は、今でも忘れられない思い出です。
――あなたにとってスニーカーとは?
その日、1日を共に過ごす「相方」です。
家の玄関から出て1日のスタートを切る、一歩を踏み出す時に「今日はコイツと頑張ろう」とか「今日はコイツと楽しもう」とか常に気分を高めてくれる存在です。
――90年代のファッションやスニーカーへの思いを教えてください
私は91年生まれなのでリアルタイムでこの世代に影響を受けたわけではありませんが、どの分野でも「イケてる」ものは、世代をまたいでもなくならないと思います。懐かしい気持ちになる世代、時代が巡って新鮮な世代、私世代のような幼いときに少しブームの景色を目にした世代……と、ルーツは違えど、色んな世代に80〜90年代のファッション・スニーカー好きがいることが、面白いと思います。またそれがリバイバルされ、その時代のスパイスが加わったりして、新たな文化となっていくのではないでしょうか。
あの頃の定番スニーカー・リーボック『インスタ ポンプフューリー』とは
かつてリーボックに存在した精鋭揃いのスペシャルチームRAC(リーボック アドバンスド コンセプツ)によって、この世に存在するどのシューズにも似ていないデザインを生み出すために極めて野心的なコンセプトを掲げ、1994年に発売。リーボックの最もアイコニックともいえるモデルです。空気を注入してフィット感を調整する『ザ ポンプ テクノロジー』は、90年代に一世を風靡。1994年にファーストカラーとして誕生した赤と黄色のコントラスト、シトロン<CITRON>は、鮮烈な印象を当時の人々に与えました。