スニーカー収納DIY術!人気整理収納アドバイザーNANAKOが教えるオシャレ収納&便利グッズ
おうち時間が増え、本気の断捨離や片付けに向き合っている人も多いのでは?もちろんシューズ類も例外ではありません。せっかく分類できたなら、今度は便利な収納法で快適に過ごしたいもの。そこで今回はインスタグラムのフォロワーなんと7万人以上を誇る、人気整理収納アドバイザーのNANAKOさんに、便利グッズや簡単にできるDIYを使ったシューズの収納法をレクチャーしていただきました。
NANAKO(整理収納アドバイザー)
10年間外資系のアパレル会社に勤務し、夫の転勤により退職。8回の引越しを経験し、現在は、夫と4歳の娘と3人で一戸建てに住む。暮らしをラクにする整理収納アイデアを紹介するInstagramは、フォロワー数7万人。モノを手放すだけではなく、「好きだけに囲まれたシンプルライフ」がテーマ。
Instagram
狭くてもOK!スチールラックで「見える」スニーカー収納
旦那さまと4歳になる娘さんと3人暮らしのNANAKOさん。ご家族のシューズの中でもダントツに多いのはスニーカー。特に旦那さまは大のスニーカー好きだそう。そこで下駄箱の棚板を増やさずに数を収納できるのが1足を縦に並べる方法。
「ダイソーのシューズラックという100円の商品なんですが、本来は爪先をこちら側に向くように収納するアイテムなんです。それを逆にすることでラックを出さずにワンアクションで取り出せるようにしています」
高さの違うスニーカーでも空間を有効に使えるグッズで、ハイカットなどゴツめのスニーカーでも入らないスニーカーはほぼないそう。
そして玄関のたたきに天井までドーン! とスニーカーが並ぶスチールラックは24足入る、ディノスの突っ張りタイプ。
「玄関の収納スペースがあまりない方にオススメです。傾斜させて収納できるので奥行きは25センチあれば設置できるんです」
ご家族のスニーカーの収納場所も“見える化”することで、片付けがスムーズに。
「このラックはそのシーズンに履く“オールスター・チーム”なのですが、まずは娘が自分で脱ぎ履きしやすい高さを確保して、次に毎日出かける主人のシューズが見つけやすい場所と、背が高いので高い場所、他が私の場所です。一般的に片付けが苦手な人にとっておきの場所を提供してあげるのがいいですね」
収納する前に行うシューケアもこれからの季節には大事な要素。
「購入したら防水スプレーをかけておくと、汚れにくくなります。日頃のお手入れとしては消臭スプレーを使うことと、下駄箱に湿気とりを置くのもオススメです」
突っ張り棒でオシャレに収納力がUP!フラットシューズ収納
スニーカーに次いで、NANAKOさん自身のシューズで多いのがフラットなバレエシューズやパンプス。ヒールの低い靴は平置きでのスペースの無駄を解消したいところ。そこでニトリの強力突っ張り棒を設置し、セリアの洗濯用靴ハンガーで吊るして収納するアイデアを思いついたそう。もともとアパレルで働いていた際の在庫管理の手法がヒントに。
「フラットシューズは収納量がほんとに上がります。狭い場所でも使えるのでこの方法はオススメです。並びは使いやすい段をシーズンオン、上の段にシーズンオフのものを吊ってますね。こうして色目もグラデーションにしておくとその日の洋服に合う靴も見つけやすい。あと、新しい靴を買うときの参考になるので、私はこの写真を常に持ち歩いてます」
ヒールがあるパンプスはシンプルに斜めにして収納。
「これまで8回引越しして、いろんな下駄箱を経験したんですが、ヒールはシンプルに斜めに入れるのが一番いい。まっすぐ並べるより2足多く収納できます」
カラーリングは黒っぽいものから色の薄いものへとグラデーションで並べ、かつヒールの形状が見えることで選びやすい収納になっています。基本のシューケアはスニーカーと同様。これからの季節は湿気に要注意です。
シューズボックス周辺の収納アイデア&TIPS
さて、どうしても後回しになりがちなシーズンオフのシューズの収納。これも見える化がポイントのようです。
「買ったときの靴箱は捨てて、ニトリの透明ボックスに入れ替えています。靴箱って、物によってサイズがバラバラなので、それを収納するのは難しい。そこで同じサイズのボックスにすれば重ねることも立てることもできて、スペースを無駄なく使えます」
しかも取っ手があるので高い場所でも取り出しやすく、畳むことも可能。また、下駄箱以外の場所に収納しても中身が見えるのでいざシーズンインしても見つけやすいのもメリットです。
そしてシューレースやインナーソール、シューケア用品なども下駄箱のサイズに合わせたファイルボックスを使うことで、靴の高さと合いスッキリ、しかも必要なものをたくさん収納できるそう。
ちなみに靴以外でも玄関先でよく使うもの──例えば消毒用アルコールや日焼け止め、虫除けスプレー、ちょっとしたお掃除をしたいときのウエットティッシュや、玄関で開封するためのハサミなども同じ大きさのボックスに入れると玄関をスッキリ使えて、しかも便利!
玄関のたたき部分があまり広くないというNANAKOさん。下駄箱のドアの裏にも工夫が。
「ちょっとゴミ捨てに出たいとき、突っかけるサンダルを出しっぱなしにしたくなかったので、100均のマグネット式のタオルハンガーをつけました」
スッキリ収納ができるということは玄関のお掃除もラクになるというわけで一石二鳥のアイデアです。
ちなみにインスタ・フォロワーの皆さんのお悩みナンバーワンは「靴の量と収納場所があっていない」ことだそう。そこでNANAKOさんからのアドバイスはここまでご紹介してきた工夫を加えた収納法。加えて、まず最初にやるべきなのは「全部一度出してみて履いてみましょうというのが私のオススメ方法なんです」
「普通じゃん! と思われるかもしれないですけど、久しぶりに履く靴は意外と足の形に合っていなかったり、体型が変わっていて全体のバランスに合わなかったり、履けない靴が出てくるんですよ。それで本当の履きたい、履ける靴だとちゃんと収納したくなる。靴は履いてこそだと思うので、履けない靴、もう修理も難しい靴は思い切って手放して、今履きたい新しい靴を探す楽しみを見つけるのがいいと思います」
履きたい、履ける靴を選別することが、収納を楽しくする第一歩。
「下駄箱がきれいだとお洒落もしたくなるし。なかなか今はなかなか外出できませんが、だからこそ今のうちにきれいにして、外出できる日を楽しみにしたいですね」
text by 石角友香
photo by NANAKO