アシックス『ゲルパルス12 G-TX』の物語【ゴアテックス担当者がスニーカーを語る】
スニーカーの数だけ物語がある。また、そのスニーカーを履く人のこだわりが加わると、さらに物語は奥行きあるものになります。
普段から多くのスニーカーに触れている各メーカーの担当者に、お気に入りのスニーカーを聞くと、思いがけないエピソードがこぼれてきました。珠玉のスニーカー、今回は『アシックス(ASICS)』のゲルパルス12 G-TX<GEL PULSE12 G-TX>です。
GORE-TEXブランドマーケティングの平井康博さんが、GORE-TEX(ゴアテックス)を採用し、防水透湿性をアップデートしたアシックスのスニーカーについて語ってくれました。
日本ゴア社 GORE-TEXブランドマーケティング
平井康博さん
ゴアテックス搭載で、防水透湿性が高まったゲルパルスシリーズ
――アシックスの『ゲルパルス12 G-TX』はどんなスニーカーですか?
アシックスのクッションカテゴリーのエントリーモデルに位置付けられているゲルパルス シリーズに、GORE-TEXファブリクスを搭載し、防水透湿性をアップデートしたバージョンです。
ゲルパルスは主に欧米で展開されているシリーズで、GORE-TEXモデルも根強い人気があります。数年前からABC-MART限定で日本でもGORE-TEXモデルが入手できるようになりました。
かかと部には衝撃吸収性に優れたGELがたっぷりと搭載され、防水機能も付いて1万円強なので、これからランニングを始めてみようかなという方の最初の1足にはピッタリだと思います。
足の冷えから守る、冬から春先にオススメのランニングシューズ
――譲れないお気に入りのポイントは?
雨の日は走らないからランニングシューズに防水機能は必要ない、とおっしゃる方にも是非知っていただきたいのが 、GORE-TEX ランニングシューズの防水、透湿、防風の3つの機能です。
水の浸入を防ぐ防水性と、湿気を逃がす透湿性を持つGORE-TEX ファブリクスという特殊な生地が、足を包み込むようにシューズに搭載されていることで、雨の浸水の汗のムレから足を快適保ってくれます。
そのため、晴れた日に履いても、汗の湿気は透過できるのでムレにくく、オールウェザーに対応するランニングシューズなんです。
さらに、GORE-TEXファブリクスは空気を通さない、防風性も備えています。寒い日や風の強い日など、足の指先が冷えやすい季節でも、風を防いで靴内の温度を快適に保ってくれます。女性は足に冷えを感じやすい方が多いと聞きますし、足の指が冷えるとケガの原因にもつながりますので、冬~春先のランニングシューズとしてもオススメです。
靴下が汚れにくくなる、コスパに優れた一足
――『ゲルパルス12 G-TX』について、個人的にオススメしたいポイントを教えてください。
ランニングをされる方であれば、ランニング中にうっかり水溜まりに入ってしまったり、砂ぼこりがアッパーのメッシュを通過して靴下が汚れるなどの経験は、ほとんどの方がされているかと思います。
私はGORE-TEX ランニングシューズを履くようになってからは、靴下が汚れにくくなったと感じます、洗濯が楽でいいです! 今シーズンのゲルパルス12 G-TX は、スポーティ過ぎないカラーが気に入っています。ランニングに限らず、ちょっとしたアウトドアシーンでも活躍しそうなコストパフォーマンスに優れた一足だと思います。