アシックス『ゲル クォンタム180 GTX』『ゲル ライト3 OG GTX』の物語【アシックス担当者がスニーカーを語る】
スニーカーの数だけ物語がある。また、そのスニーカーを履く人のこだわりが加わると、さらに物語は奥行きあるものになります。
普段から多くのスニーカーに触れている各メーカーの担当者に、お気に入りのスニーカーを聞くと、思いがけないエピソードがこぼれてきました。珠玉のスニーカー、今回は『アシックス(ASICS)』のゲル クォンタム180 GTX<GEL-QUANTUM 180 GTX>、ゲル ライト3 OG GTX<GEL-LYTE Ⅲ OG GTX>です。
アシックスジャパン株式会社、マーケティング統括部マーケティングコミュニケーション部の長沢勇志さんが、ゴアテックスファブリクスを搭載し、更なるバージョンアップを遂げた人気スニーカーについて語ってくれました。
アシックスジャパン株式会社 マーケティング統括部マーケティングコミュニケーション部
長沢 勇志さん
ニホンザルからデザインインスピレーションを得たモデル
――『ゲル クォンタム180 GTX』、『ゲル ライト3 OG GTX』はどんなスニーカーですか?
ニホンザルからデザインインスピレーションを得た『NIHONZARU PACK』として登場したゲル クォンタム180 GTX、ゲル ライト3 OG GTXの2モデル。
ゲル クォンタム180 GTXは、GELテクノロジーをミッドソールのかかと部から外側中足部にかけて搭載することで、快適な履き心地を長時間維持します。アッパーはソフトな素材を使い、軽い履き心地を追求しています。
ゲル ライト3 OG GTXは、1990年代初頭を飾ったそのオリジナルの形状と構造を受け継いでいます。1990年に三ツ井滋之がデザインしたGEL-LYTE Ⅲは、ベロ部を縦に大きく2分割したスプリットタンを採用しています。甲部分を包み込むようにフィットさせるため足入れ感が良く、履いている時もベロ部がずれにくい設計になっています。
雨の日でも安心。どんな環境にも適応できる
――譲れないお気に入りのポイントは?
NIHONZARU PACKは、雪山や深い山奥などの厳しい環境に生息していることから“スノーモンキー”とも呼ばれる日本原産のニホンザルからデザインインスピレーションを得ています。ホワイト、クリーム、ピンクという柔らかいスプリングカラーをレザーやメッシュなどの異なる素材で表現することでさまざまなシーンで活用できるデザインです。
商品を見ると、どちらもワイルドというよりは淡くどこか愛嬌のある仕上がりになっているので、どちらかというと浮世絵などに出てくるテイストのニホンザルが連想されます。明るい色を取り入れやすいこの季節に、相性の良いアイテムだと思います。
どちらもゴアテックスファブリクスをアッパーに採用しているため、雨の日でも安心してチョイスできます。まさにニホンザルらしく“どんな環境にも適応できる”ことを機能でも表現していますね。
どちらも履き心地はバッチリですが、長時間履くことが多い人にはゲル クォンタム180 GTXをオススメします。かかとの大型GELが高いクッション性を発揮してくれるので、1日が終わった時の足の疲れ具合が全然違うことを実感できると思います。
ゲル ライト3 OG GTXは、レトロなルックスが特徴ですので、アメカジからややフォーマルなファッションの足元をさりげなく可愛く見せるなど、さまざまなシーンで活用いただけると思います。
靴選びの常識が変わるかも?
――シューズを履いた個人的な感想を教えてください。
私はゲル ライト3 OGシリーズをよく着用しますが、サイズ感はややタイトなため、人によっては0.5~1cm程度上げた方がよりフィットするかもしれません。せっかく買ったシューズが足に合わないともったいないので、ショップスタッフやご自身のシューズサイズを正しく理解し、おしゃれにラクに履きこなしていただきたいですね。
ゲル クォンタム180 GTXについては、「シューズはやっぱり軽くないとね」と思っている方の靴選びの常識が変わるかもしれません。GEL-QUANTUMシリーズは当モデル以外にも展開しているので、是非お試しください。