メレル『ハイドロ モック ドリフト』の物語【メレル担当者がスニーカーを語る】
シューズの数だけ物語がある。また、そのシューズを履く人のこだわりが加わると、さらに物語は奥行きあるものになります。
普段から多くのシューズに触れている各メーカーの担当者に、お気に入りのシューズを聞くと、思いがけないエピソードがこぼれてきました。珠玉のシューズ、今回は『メレル(MERRELL)』の『ハイドロ モック ドリフト<HYDRO MOC DRIFT>』です。
マーケティング部・メレル マーケティングマネージャーの田中祐介さんが、アウトドアからファッションシーンまで大活躍の“水陸両用シューズ”に、画期的なサステナブル素材を活用したモデルについて語ってくれました。
マーケティング部・メレル マーケティングマネージャー
田中祐介さん
サステナブル素材“BLOOM”を新たに活用
――『ハイドロ モック ドリフト』はどんなシューズですか?
ハイドロ モック キッズ<HYDRO MOC KIDS>をご紹介させて頂いた際に、ハイドロ モックの特徴やストーリーを細かくお話させてもらいましたので、今回は今年発売のハイドロ モック ドリフト<HYDRO MOC DRIFT>のサステナブルなお話をご紹介します。
SDGsという言葉がより身近なものとなり、あらゆる生活の中で解決すべき課題が浮き彫りとなっていく中、行動に移す企業、個人が増えています。私共メレルのようなモノづくりブランドにおいても、今まさに行動に移し、形にしていくことが喫緊の課題です。
メレルは、ウェルネスやヘルスケアの観点から、自然が持つ雄大なチカラが人に与える好影響をとても重要視しており、アウトドアの豊かさを伝える事、そのアウトドアに人々を導くことをブランドパーパスとして掲げ、それを実現可能にするためのツールとしてシューズをつくっています。そして、とてもシンプルなことですが、我々がその目的を実行し続ける上で、アウトドア環境の礎となる“自然”をいつまでも美しいままで保つことが大前提であり、完璧なゴールというものはなくとも、環境における負荷を最大限に抑え、永続的に改善に向けてチャレンジし続ける事が我々の役目と考えています。
その行動の一部として、メレルのシューズにサステナブル素材“BLOOM”が新たに活用されました。BLOOMは、ハイドロ モック ドリフトの原料にも配合された画期的な素材です。このBLOOM、昨今の温暖化により湖の藻の繁殖力が高まり、水生生物の生態系に影響を及ぼしていることが問題となる中、それを解決すべく浄水の過程で回収された藻バイオマスをチップ状に変換し、EVAへ配合可能にする技術で作られた素材です。
ハイドロ モック ドリフトの構造の主体となるのは、リユースしやすい原料を用いて廃材を出さないサステナブルな工程で製造され、トレランシューズなどパフォーマンス系アイテムに活用されるメレル独自のEVA素材“FLOAT PRO”であり、これに加えて上記のBLOOMを10%配合しています。“FLOAT PRO”と“BLOOM”の同時活用により、素材のヘタリ難さやクッション性も更に向上したことから、環境負荷軽減と共に機能性も改良するという両面でのアップデートが実現したシューズと言えます!
快適な履き心地と、街履きにもマッチするデザイン
―――ハイドロ モック ドリフトのお気に入りのポイントを教えてください。
何よりお気に入りと言える部分は、カッコ良くて履き心地が最高!の言葉に尽きます。EVAサンダルや、水陸両用系シューズは昨今のトレンドに大きくマッチしており、ハイドロ モック ドリフトも従来の使途であるウォーターアクティビティシューズの枠を大きく飛び越え、ファションツールとして、街履きとしても注目されています。
そのようななかで、多くのブランドから多様なデザインが発売されていますが、ハイドロ モック ドリフトがなかでも一線を画す存在であると自負しているのが、メレルの真骨頂であるコンフォート性(快適性)です。
一般的にシンプルな構造のサンダルやスリッパ形状のものは、長い時間履くと土踏まず部分が痛くなったり、疲労感が溜まってしまいがちですが、ハイドロ モック ドリフトは画期的な素材の活用に加え、アウトドアシューズの構造そのままに作られていることで、足全体をスマートに包み込む着用感を提供し、足裏に吸い付くようなピタッとフィットするアーチサポートが優れた快適性を発揮します。
また最近よく言われますが、「ハイドロ モック ドリフトは“モード”ですね!」とおっしゃる方々が多く、一見すると岩礁のようなラギッドなデザイン要素から、アウトドアスタイルだけにマッチするアイテムと捉えられがちですが、ハイドロ モック ドリフトは、パキッとしたモノトーンスタイルの足元から、リラックス感溢れるリネン系のカジュアルスーツスタイルなどの足元まで、アウトドアニュアンスを街スタイルに取り入れるツールとしてベストマッチするアイテムです。
コロナ禍において、全世代でコンフォートの重要性が更なる高まりを見せていることに加え、新たなスタイルの提案を可能にする独創的なデザインのハイドロ モック ドリフトは、ずばり「カッコ良くて履き心地が最高」に当てはまる1足だと考えます!
ソックス合わせのスタイリングを楽しむ!
――ハイドロ モック ドリフトのおススメポイントを教えてください。
自分が最もこのシューズを楽しんでいる部分は、ソックス合わせのスタイリングです!
水陸両用サンダルということで、アッパーの穴あき構造による雨濡れ部分を考慮しながらのお話ですが、ハイドロ モック ドリフトを履いた時の足の解放感やシューズ特性が故のソックス合わせ(色/デザイン)の楽しさによって、シューズ特性の秀逸さから、私は春夏秋(冬)と一年中ハイドロ モックを履き続けてしまう、完全なハイドロモッカーです。突然の雨に降られた場合は、ソックスを脱いで裸足になるだけ、これもまた秀逸だなと思いながら、快適に使っています。
夏でもほぼソックスを履いているので、毎日ハイドロ モック ドリフトの顔を変えながら、ファション全体のアクセントに重用しています。
かつてはモノトーンの服に、靴も服に合わせてブラックばかり…というコーディネートに陥りがちでしたが、ハイドロモックに出会ってからは、製品のフォルムやデザイン部分で個性が前面に出てくれるので、苦手だったホワイト系に加え、ビタミン系のカラーもアクセントに使ってみたりしています。
そしてハイドロ モック ドリフトは、勿論ファッションユースだけに非ず、アウトドアアクティビティで大活躍することは言うまでもありません。毎週末に子供たちと楽しむ海キャンプでは、家族全員でハイドロモッカーとなっていますが、ビーチ遊びから磯遊びまで安全で快適な履き心地を発揮してくれるので、本当に万能なシューズだなぁと感心しています。
今までの感覚では、デザイン的に非凡でシーズナルな性格のアイテムをデイリーシューズとして使うことなどなかったですが、ハイドロ モック ドリフトは街でも山でもオフィスでも、どこにいようと本当に快適な靴なので、ぜひ皆さんにも自分らしい使い方を見出して履いてもらえたら嬉しいです!