登山YouTuberのイタガキ▲と行く高尾山散歩!オススメの服装・シューズ・持ち物が丸わかり!山の魅力インタビュー
暖かな春は日本各地で山開きがスタートし、自然を満喫する“登山”にぴったりの季節です。またこの季節は登山デビューする方も多く、その中には「最初にどんなアイテムを選べばいいの?」「初めての登山で気をつけることは?」といった悩みを持っている方もいるでしょう。そこで今回は、登山YouTuberとして登録者3万人以上を誇るチャンネル『ITAGAKI .TV』のイタガキ▲さんと高尾山を訪れ、登山の魅力や登山時のファッションのオススメ、シューズの選び方のポイントなどを聞きました。着用したシューズは、高尾山の標高にかけた『ホーキンス(HAWKINS)』のトレッキングシューズ ・Mt.599。これから登山を始めたいと考えている方はぜひ参考にしてみてください。
イタガキ▲が語る、登山にハマったきっかけとその魅力
──イタガキ▲さんと登山の出会いを教えてください。
7年前、僕が33歳のときに初めてクルマを買ったんですよ。そのときに「これがあればどこにでも行けるぞ!」と思って、最初にキャンプを始めました。さらに「山にも行けるぞ!」と思って、知り合いと北アルプスの燕岳(つばくろだけ)へ行こうと計画して。北アルプスって初心者がすぐに行くようなところではないのですが、燕岳は地元の中学生とかも登れる山と聞いていて、もうそこへ行ってしまおうと思ったんです。実際に登ってみたら正直きつかったんですが、山頂の景色がとにかく素晴らしくて、そこからどんどん登山にハマっていきました。
──もともと子どもの頃から山に興味があったとかではないんですね。
まったくなかったですね。もともとゲームばっかりしているインドアな人間だったので。それでも若い時には「海外旅行に行ったらいろいろな経験ができるな」と思って、ヨーロッパへひとりで旅行をしたことがあるのですが、その時の経験を超えてしまうぐらい登山の冒険感や、登ったあとに見えてくる景色に魅力を感じたんです。
──これまでで特に印象に残っている登山を教えてください。
やっぱり最初の燕岳と、そのあとに登った槍ヶ岳ですね。燕岳を登った時、遠くに槍ヶ岳が見えるんですね。登山を始めるまでは、「山に登ると次の山が見える」という経験をしたことがなかった。そのときに「うわ〜あんなところまで登る人がいるんだ」「次はあの山を登ってみたい」という気持ちが湧いたんです。それで燕岳を登った翌年、槍ヶ岳で初めて2泊3日の縦走登山をしました。その時は天気が悪くて、雨風が叩きつけるような状況の中で1日8時間歩いて。天気がいいに越したことはないのですが、忘れ難くなるのは実はそういう登山だったりします。
──イタガキ▲さんは登山YouTuberとして自身のチャンネルには3万人以上の登録者がいますが、そもそもYouTubeを始めたきっかけは?
動画サイトに投稿することはYouTubeの前からやっていて、YouTubeに移ったのは、単純に画質が良かったからなんです。山に行った映像はできれば高画質でUPしたいので。最初にUPした燕岳の動画では、家を出て車に乗って、登山口に着いて登って下りてくるまでの全行程を撮りました。ありがたいことに見てくれる方が多くて、自分でも作る過程が楽しかったです。
イタガキ▲のオススメ登山ファッション&アイテムを紹介
──登山を始めたばかりの頃は、やりながら徐々にアイテムをそろえていきましたか?
最初に燕岳を登った時は、アウターやシューズなどは登山用品でそろえたのですが、登山ウェアって高価なものが多いので、インナーのロンTとかはスポーツウェアを買って着ていました。代用が効くものに関しては、最初はそういうそろえ方をしていましたね。
──これまでの登山で「これを持っていけば良かった……」という体験はありますか?
装備的なものではないのですが、朝ごはんをしっかり食べなくて、いわゆる登山用語で“シャリバテ”とか“ハンガーノック”と呼ばれる状態になってしまったことはあります。僕は登山口に着くと撮影機材を準備することばかりに集中して、「早く登らないと」みたいな感じになりがちなんですね。エネルギーが足りてない状態で山に登ってしまうと途中でバテてしまったりして危険なので注意してください。
──初心者向けに、イタガキ▲さんがオススメする登山グッズを教えてください。
登山って最初に「レインウェアを買いなさい」と言われるのですが、行動時間が短い登山の場合はアウトドアブランドの軽い傘をお守りとして持っておくと、急に天気が悪くなったときに便利だと思います。あとEmergency Blanketのような緊急用品は、どうしても山で一晩過ごさなければいけなくなったとき用に。ヘッドランプなども重いものではないので必需品として持っておくといいかと。オススメでいうとこのソフトボトルは例えば「山頂でラーメンを作りたい」というとき用に水を入れておいて、中身がなくなればコンパクトに畳めます。あと、この水筒は山専用の作りになっていて手袋をしていても手が滑りにくかったり、衝撃に強かったりするので冬は重宝します。この柿の種やミックスナッツ、ドライフルーツなどを入れているのは登山における行動食と呼ばれるもの。チョコとかを持っていく人も多いのですが甘いものは飽きてしまいますし、固いものの方が噛むことで満腹感も得られるので僕はこういうものを入れています。
──登山ファッションにおいて、最近の流行はありますか?
最近はウルトラライトトレッキングのジャンルで、有名な登山ブランドから海外の小さなブランド、国内のガレージブランドまで軽量のアイテムがたくさん出てきています。あとは若い人が好む、見た目が登山ブランド過ぎないアイテムも増えてきていますので、登山ショップだけではなく、幅を広げてアイテムを探すとお気に入りが見つかるかもしれません。
──イタガキ▲さんのファッションのこだわりがあれば教えてください。
やはり登山というと機能性が優先されがちなんですが、何より楽しみに行くことが一番だと思うので、色や形についても自分の好みに妥協しないようにしています。皆さんにもぜひお気に入りのコーディネートで登山を楽しんでほしいです。ただ、登山靴に関しては見た目や価格など選ぶポイントはいろいろあると思いますが、自分の足に合うかが一番重要なので必ずお店で試すことをオススメします。
春を感じられる高尾山とライトな登山にぴったりのMt.599
今回の登山でイタガキ▲さんが着用したシューズは、ホーキンスの防水透湿機能を備えたローカット・ライトトレッキングシューズ。急な天候の変化にも対応する優れた防水性に加えて、撥水加工が施されたナイロンをアッパーに使用しているため通気性も抜群です。また、走行性に関してはサイドの圧着パーツが靴の内側における足のずれを軽減。モールデッドEVAミッドソールとオフロードにぴったりのラギッドなアウトソールはクッション性にも優れています。このモデルは同価格帯の商品と比較しても多機能な1足となっており、ライトな登山はもちろんフェスやキャンプなどにも最適でしょう。
「すごく軽さを感じました。高尾山の6号路を登っても全然不安がなかったし、グリップもよく効いていると思います。防水の安心感もあるので沢があるところもスイスイ登れました。なおかつあんまり登山靴過ぎないデザインもいいですね」
ホーキンス・Mt.599は、高尾山の標高599mからインスピレーションを得て作られたモデル。実際にこのシューズで高尾山を登った感想をイタガキ▲さんに聞いた。
「6号路、良かったです。いつもは稲荷山コースばかり登るのですが、6号路の水が流れている川沿いというのは、今日だったらカエルの声も聞こえてきて、子どもと登っても非常に喜びそうですし、爽やかな雰囲気でした。傾斜も最後の木段のところだけでほとんど感じることがなかったですし、かっこいい岩とかもあって初心者にもオススメしたいですね。次は子どもを連れて登ろうと思います」
最後に、これから登山を始める方たちにメッセージをもらった。
「球技とかのスポーツを大人になってからいきなり始めるのは難しいですが、登山は何歳からでも始められますし、年齢を重ねてからでも楽しめます。今日もお年寄りから子どもまで本当に多くの方がいらっしゃいましたよね。僕も可能な限り、何歳になっても登山を続けたいです。若い人にももっと登山を楽しんでもらえたらいいなと。山頂まで登らなくても、中腹まで緑を楽しむ形でトレッキングするという楽しみ方もありますしね。ぜひ自分に合ったスタイルで気軽に登山を楽しんでもらえたらうれしいです」
(左から)
HL30341
D.BLUE/PINK
BLACK/WHITE
NAVY
すべて7,700円(税込み)
(左から)
HL30342
D.BLUE/PINK
BLACK/CORAL
BLACK
NAVY
すべて8,789円(税込み)
手軽に買える機能的な装備で、春は登山の一歩を踏み出そう!
登山と聞くとハードルが高そうなイメージがありますが、登山の中にもライトなものから本格的なものまで幅広く楽しみ方があります。もし少しでも興味を持ったなら、高尾山をはじめ初心者にも優しいスポットで、ホーキンス・Mt.599のようなコスパの高い機能的な装備でのトレッキングから始めてみてください。もしその一歩を踏み出したなら、頂上に着く頃にはきっと登山の楽しさ・気持ちよさに魅力を感じているでしょう。
text by ラスカル(NaNo. Works)
photo by Kohichi Ogasahara