パトリック『カリフォルニー』の物語【パトリック担当者がスニーカーを語る】
スニーカーの数だけ物語がある。また、そのスニーカーを履く人のこだわりが加わると、さらに物語は奥行きあるものになります。
普段から多くのスニーカーに触れている各メーカーの担当者に、お気に入りのスニーカーを聞くと、思いがけないエピソードがこぼれてきました。珠玉のスニーカー、今回はフランス発のシューズブランド『パトリック(PATRICK)』のカリフォルニー<CALIFORNIE>です。
パトリック定番モデルの“良い所取り”をしたスニーカーについて、カメイ・プロアクト株式会社でパトリックのPRを担当する金子さんが語ってくれました。
パトリック マーケティング室PR
金子さん
マラソン、スタジアムの“良い所取り”をしたカリフォルニー
――『カリフォルニー』はどんなスニーカーですか?
80年代のジョギング・ランニングシューズをデザインベースにし、当時のカラーリングを忠実に再現し、昨年の2020年春夏シーズンより登場したモデルがカリフォルニー<CALIFORNIE>です。
マラソン<MARATHON>とスタジアム<STADIUM>というパトリックの代表定番モデルがあります。マラソンはクッション性に優れ、地面からの跳ね返りが良いことが好評です。
スタジアムは「袋縫い製法」という手法を用いているモデルで、足が包み込まれるようなフィット感のある、優しい履き心地が実現されています。
今回ご紹介するカリフォルニーはマラソン、スタジアムの良い部分を融合した“良い所取り”のモデルです。また、耐摩耗性に優れた合成ゴム製のアウトソールを採用しているので、長く履いていてもソールの減りが軽減されます。現在、80年代当時のカラーリングの他にもシーズンカラーが登場しています。
少しゆったり目のサイズ感
――譲れないお気に入りのポイント、オススメしたいところを教えてください。
デザインと履き心地、カラーリングが気に入っています。2020年春夏の新作を見たとき、私の中で衝撃が走りました。レトロな雰囲気を持ちながらも新鮮さを醸し出しているカリフォルニーにロックオンされたんです(笑)。昨今では、さまざまなデザインのスニーカーが店頭に並び、どれを選んで良いのか目移りするほど靴選びに時間をかけていた中、一瞬で「履きたい!」靴に出会えたことを鮮明に覚えています。
履き心地の良さはサイズ感にあります。私は少し足の幅が広く、細身のスニーカーを履くときには、シューレースの長さがギリギリになることもありますが、カリフォルニーは少しゆったりとしたサイズ感で、包み込まれる「袋縫い製法」を採用しているのでフィット感も兼ね備えています。クッション性も優れているので、トータルバランスが整っているところがお気に入りです。
コーデの幅は広く、デニムやジョガーパンツ、ロングスカートにも
――『カリフォルニー』とのストーリーを教えてください。
昨年の2020年春に新しく登場しましたが、発売されたのがちょうど最初の緊急事態宣言下の中でした。
テレワークや行動の制限、生活が一変し、戸惑いが多かった頃に履き始めたのがカリフォルニーでした。当たり前だった日常が、毎日どこか緊張感を持ちながら過ごしていたときに新しいスニーカーの登場は私にとってとても明るいトピックでした。
運動不足にならないよう近所を散歩したときは、少し足を延ばして遠くまで行ってみたり、新しい道を発見したりとカリフォルニーと共に楽しさを見つけることができました。今でもカリフォルニーを履くときにはあの頃を思い出し、「またがんばろう!」という気持ちにさせてくれます。
散歩をしていたときは、歩きやすいデニムやジョガーパンツに合わせることが多かったのですが、最近はロングスカートやパンツスタイルにも合わせてコーディネートのバリエーションを増やしています。合わせやすいホワイト、ブラックの他にもマスタードのポイントとなるカラーもありますので、ぜひみなさんにも履いて試していただきたいです。