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「五条悟のような“最強”に憧れる」茨城ロボッツ浅井修伍選手×呪術廻戦【Bリーガーと漫画VOL.14】
お気に入りの漫画についてとことん聞いて、選手の個性にぐっと迫っていく『Bリーガーと漫画』。14回目は、茨城ロボッツの浅井修伍（あさい・しゅうご）選手が登場。語るのは、『呪術廻戦』（芥見下々・集英社・ジャンプコミックス）です。
もしも五条悟がバスケ選手だったら？
――今回、『呪術廻戦』を選んだ理由は？
もともとバトル系の漫画が好きです。呪術廻戦だと五条悟のような、戦闘で最強のキャラクターに惹かれます。五条のバトルシーンはめちゃくちゃカッコいい！ 銀髪に青い目という色合いもよくて、ヒーローっぽい見た目も好きです。僕は、どんな作品でもヒーローや主人公を好きになることが多いです。
――五条悟は、たとえば『ドラゴンボール』の孫悟空のような正しさはない気がします。
たしかに、五条はちょっと欠陥があるような場面があります。なんでも完璧にできるのに、どこか少しだけ危なっかしい。このギャップがいいです。すべてが正しいのは飽きるし、付き合いづらさを感じます。
――なぜ、最強キャラクターに惹かれるのですか？
憧れです。自分も最強になりたいです。でも、無理だなと思ってしまう。五条悟みたいな人って、現実にもいますよね。勉強もスポーツもできて、すごいなと思ってしまいます。
――浅井選手は、B1リーグのプロバスケットボール選手になっている時点で「すごい人側」にいると思います。
いえいえ、僕はなにひとつ持っていないです。五条の身長は約190cmらしいので、身長だけは五条に勝っていますね（※浅井選手の身長は197cm）。五条の誕生日は12月7日で、僕の誕生日は12月8日と1日違いなんです。誕生日が近いってことで、いつか僕も最強選手になれるかな（笑）。
ⒸIBARAKI ROBOTS
――もしも五条悟がバスケをやっていたら、どんな選手だと思いますか？
身長が高くて、センターからポイントガードまで全ポジションができて、日本代表でバリバリ活躍するような、すべてを持っている選手だと思います。
バスケセンスもありそうなので、中でも外でもシュートができる点取り屋。フィジカルも強そうなので、体格のいい外国籍選手にも当たり負けしないし、日本人の速いガードも守れてディフェンスでも活躍しそうです。要は最強です。
――浅井選手は、五条悟が好きな「喜久水庵」の仙台銘菓・喜久福は食べましたか？
食べました！ 第2話で五条がずんだ生クリーム味をおすすめしていたので、試合で仙台に行った時に見つけて買いました。ただ、僕の口には合わなかったです。美味しいものだと思うのですが、そもそも僕はずんだ味が苦手なんです。
――実際に五条悟がいたら、どんな靴を履いていると思いますか？
プラダのローファーなど高級な靴を履いているイメージです。でも、夏はラフにサンダルを履いていそう。僕が夏にずっと履いている「OOFOS」というリカバリーシューズがあるのですが、OOFOSのようなざっくりした雰囲気のサンダルも似合いそうです。
希望を言えば、五条にはナイキのスニーカーを履いてほしいです。でも、クリスチャン・ディオールとエアジョーダンのコラボなどプレミアスニーカーしか選ばなさそうです。釘崎野薔薇が五条のシャツを汚すシーンがあるのですが、そのシャツが25万円なんです。そのシーンを読んでいるので、五条は普段から高級なものを身につけているイメージがあります。
――浅井選手のお気に入りの靴は？
ずっと好きで履いているのはナイキのダンクローです。白が基調でアクセントに黒が入っているスニーカーで、どこに行くにも合わせやすいです。淡い色のデニムに白シャツなど、シンプルな服装に合わせて履いています。
呪術廻戦のメンバーを茨城ロボッツの選手で例えたら？
――虎杖悠仁を茨城ロボッツの選手で例えると、誰ですか？
虎杖は運動神経がバツグンで、おもしろくて、ちょっと天然キャラです。ロボッツの天然といえば、（中村）功平さんです。先日、功平さんが「前髪がジャマだ」と言っておでこにヘアゴムを巻いていたのですが、ヘアゴムが上にあがってしまって、髪の毛が上に膨らんでいるんです。すごく頭の長い人に見えるから、「ヘッドバンドにしたら？」と言ったのですが、気にしていない。他人からの見た目を気にしないのも、虎杖に似ていると思います。
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――伏黒恵は？
伏黒は静かで真面目で、強い人です。呪術の名門である禪院家の血筋を引いているエリートの側面もあって、ロボッツでいうと松本礼太です。福岡第一高校から東海大学とバスケの名門校を歩いてきた選手で、基本的には静かな人です。伏黒のように最初はとっつきにくいのですが、慣れてくると心を開いて、わちゃわちゃ遊んでくれます。
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――パンダは？
パンダは優しくて良い人です。ロボッツで例えるなら、仲間思いのチェハーレス・タプスコットです。僕がチームに入ってすぐに話しかけてくれた優しい人です。日本語もうまくて、日本語と英語を交えながら話してくれる内容がおもしろいです。
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――五条悟は？
五条は、最強キャラでカッコよくてワガママで、身長が190cmくらいです。ロボッツでいうと、山口颯斗かな（※山口選手の身長は195cm）。主人公っぽい雰囲気があって、オールラウンダーです。ワガママで、時々グサッと刺さることを言ってくるへそ曲がりな部分も含めて、似ています。
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――東堂葵は？
東堂は、鶴巻（啓太）さんです。東堂は顔が怖くてとっつきにくいけれど、一度距離を縮めると一気に親しくなります。ツルさんも東堂の距離の縮め方と似ていて、最初は雰囲気が怖くて話せなかったのですが、今では週に一度は食事やサウナに行く仲になっています。
――東堂と虎杖は、好きな女性のタイプが同じで意気投合しました。浅井選手と鶴巻選手も、好きな女性のタイプは同じですか？
女性のタイプは違うのですが、好きな女性の服の話は合いました。ツルさんは、黒のタンクトップにタイトなスカートとかきれいめの格好が好きです。僕も、花柄やフリルのついた服よりは、ニットのトップスにデニムなどきれいめカジュアルが好きです。
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――東堂は、虎杖が黒閃を習得するために怒りの感情をコントロールすることを教えます。浅井選手は、プロスポーツ選手として怒りのコントロールを意識することはありますか？
コートでは、いろんな選手が怒っていますね。僕は感情があまり表情に出ないので、みんなすごいなと思って見ています。僕は怒りを制御しているというよりも、外への出し方がわかっていないんです。プロスポーツ選手としては、良くないのかもしれません。
僕は、見た目で「やる気なさそう」と見られていると思います。これからは、感情が表に出ない自分の性質を良い方向に向けて、外から見てもわかるくらい表現できるようになりたいです。自分の感情をしっかり出して、みんなを引っ張っていく力が必要だと感じています。
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「応援される選手になりなさい」
――虎杖悠仁は祖父から「オマエは強いから人を助けろ」「オマエは大勢に囲まれて死ね」という言葉を遺されます。この言葉によって虎杖の運命は変わっていきますが、浅井選手はプロ選手になる過程で、自分を縛った言葉や導いた言葉はありますか？
（福岡大学附属）大濠高校で、「応援されるような選手を目指しなさい」と教えられてきました。この言葉は、ずっと心の中にあります。周りの人が応援したくなるようなプレーと態度、ファンの皆様への対応を心がけるようにしています。
練習中もチームでの振る舞いで、「あいつを信じよう。支えてやろう」と思われるように心がけています。言葉に縛られているわけではなく、自分の行動指標として持っている言葉です。
――呪言師の狗巻棘は発した言霊を相手に強制できるので、仲間に対しては「おにぎりの具」でしか会話ができません。もしも浅井選手が棘だったら、ひと言で何と言いますか？
うわ！ 難しいです。しゃけは肯定、おかかは否定ですよね。棘はツナマヨとこんぶが好きで、よく話しています。いまパッと思いついて言いたいと思ったのは「焼き肉の具材」です。ひと言を発するなら、一番好きな焼き肉の部位で、「タン！」って言います。
取材・文：石川歩
写真：白松清之
取材協力・写真提供：茨城ロボッツ
