【街に馴染むあの頃の定番スニーカー】ヴァンズまとめ4選。オールドスクール、オーセンティック、スケートハイ、チャッカ
90年代のスニーカーを愛用している、“kicksラバー”にお話を聞く人気企画【街に馴染むあの頃の定番スニーカー】。これまで、SNSなどでオシャレな履きこなしを発信する多くの方々に登場していただきました。誰もが知る有名モデルを始め、注目度の高いスニーカーの数々が登場してきましたが、今回は『ヴァンズ(VANS)』に注目。過去にこの企画で紹介された、ヴァンズのスニーカーを振り返ってみましょう。
(1)オールドスクール「絶対にキマる」
オールドスクール<OLD SKOOL>は、1977年にデビューした、スケート・ストリートカルチャーをリードするスニーカーブランド『ヴァンズ』の代表的なモデル。創業者のポール・ヴァン・ドーレンによるランダムなスケッチからデザインされ、ヴァンズのアイコンでもあるシグネチャーラインがはじめて採用されました。多くのスケーターたちの支持を受け、スケートボードで磨耗しやすいパーツに補強を入れたりとモデルチェンジを重ね、アップデートし続けています。
オールドスクールを愛用する@ogi_gram_25さんのお話は、2023年6月に公開されました。
――生活においてスニーカーとどのようにかかわっていますか?
33歳、会社員をしています。仕事が私服での勤務のため、気分を変えるために毎日違うスニーカーを履くようにしています。
――購入した理由やキッカケは?
持っているパンツのバリエーションが多く、その中でもフレアパンツやカーゴパンツなどデザインのあるパンツが好きなので、どんなコーディネートにも馴染むヴァンズのオールドスクールなら失敗しない。履き潰しては、買い替えています。
――お気に入りのポイントは?
自分の好きなカラーの一つでもあるカーキの配色に一目惚れしました。飽きのこないカラーリングが気に入っています。
――履く際のコーディネートやスタイリングでこだわっていることは?
ボリュームのあるワイドパンツには、すっきり見えるのでよく合わせています。アウターやジャケットにカーキを羽織ることが多いので、足元にカーキを合わせてカラーを拾うように意識したりします。
――kicksラバーになったキッカケは?
スニーカーは詳しいわけではありませんが、高校生の頃からヴァンズのオールドスクールはずっと履き続けているスニーカーの一つです。そのときの気分でデザインやカラーにビビッとくるものがあれば、買っていました。その反面で人と被りたくない!という気持ちもあり、靴ひもを変えてみたり、最近だとシューキルトを付けてカスタムしています。初めて会った人からもよく聞かれることも増え、会話のきっかけにもなりました。
――あなたにとってスニーカーとは?
日常生活になくてはならない存在であり、いつも気分を上げてくれる存在です。
――90年代のファッションやスニーカーへの思いを教えてください
自分が生まれた年代のファッションをしてみたい願望と、スニーカーが主役である印象があります。当時流行していたスニーカーは持っていませんが、いつか挑戦してみたいです。
あの頃の定番スニーカー・ヴァンズ『オールドスクール』とは
スケート・ストリートカルチャーをリードするスニーカーブランド『ヴァンズ』の代表的なモデル。スニーカーラバーなら誰しもが1足以上は所有、特段そうでなくともその履きやすさと合わせやすさから愛用しているという人も多い、あまりにも有名すぎる逸品。デビューは、1977年。創業者のポール・ヴァン・ドーレンによるランダムなスケッチからデザインされ、ヴァンズのアイコンでもあるシグネチャーラインがはじめて採用されました。デビューも多くのスケーターたちの支持を受け、スケートボードで磨耗しやすいパーツに補強を入れたりとモデルチェンジを重ね、アップデートし続けています。
(2)オーセンティック「削ぎ落としたミニマルなカッコよさ」
オーセンティック<AUTHENTIC>は、1966年、アメリカのカリフォルニアにて創立された『ヴァンズ』の初期モデル。70年代に入ると西海岸のスケーターたちがこぞって履くように。現在では汎用性の高いシンプルなビジュアルで、スケーターに限らず全世界で愛されているモデルです。
オーセンティックを愛用する@ikekoike800のインタビュー記事は、2023年3月に公開されました。
――生活においてスニーカーとどのようにかかわっていますか?
今はアパレルオフィス勤務、前は店頭で販売員だったので、スニーカーは常に生活の一部です。日々たくさんのスニーカーに触れることで、毎日刺激を受けています。
――購入した理由やキッカケは?
ヴァンズのオーセンティックを初めて買ったのは、23歳の頃だったと思います。当時好きだったお店の店員の方が、スラックスにオーセンティックをよく履いていて、憧れから自分のオーセンティック生活がスタートしました。
――お気に入りのポイントは?
僕の中では、一番シンプルでカッコいいスニーカーだと感じています。スッキリしたフォルムにシンプルな配色使い、ボリューム感が控えめな所が、一番好きなポイントです。あとはカラバリの豊富さも嬉しいです。シーズンカラーも狙っていて、下駄箱はオーセンティックで飽和状態です。
――履く際のコーディネートやスタイリングでこだわっていることは?
スラックスに合わせることが多いです。自分は低身長なので、幼くならないようにパンツはスラックスのようなキレイめなものを合わせて、バランスを取っています。スウェット×スラックス×オーセンティックが個人的にベストなコーディネート。最近は、ナイロンパンツに合わせてトレンド感のある着こなしも楽しんでいます。オーバーサイズを身につけることが多いので、スニーカーはオーセンティックでボリュームを減らすスタイリングが定番になっています。
――kicksラバーになったキッカケは?
仕事的にもスニーカーにたくさん触れる機会が多いので、好きになるのは必然でした。自分が好きになったスニーカーが誰かに伝染して良さが伝わったりすることも嬉しいです。奥さんが、スウェットとスラックスに合わせてオーセンティックを履いてるのは、とっても嬉しいですね。
――あなたにとってスニーカーとは?
毎日私服の自分にとって、家族より長い時間を共にしてる相棒です。相棒は洋服や自分の体型との相性が大切だと思うのですが、オーセンティックはそんな中でもいつ履いても間違いがおこならない相棒です。
――90年代のファッションやスニーカーへの思いを教えてください
まだ幼かったのでリアルタイムでブームを感じてはいないですが、常に時代が回っていてトレンドも回帰があったりする所が面白いなと思います。ただその中でもオーセンティックのような不動の定番は、常に寄り添ってくれると思います。まずは2歳の息子に、オーセンティックの良さをしっかりと伝えていきたいと思います。
あの頃の定番スニーカー・ヴァンズ『オーセンティック』とは
1966年3月16日にアメリカのカリフォルニアにて創立された『ヴァンズ』の初期モデルとして誕生した『オーセンティック』。70年代に入ると西海岸のスケーターたちがこぞって履くようになります。現在では汎用性の高いシンプルなビジュアルで、スケーターに限らず全世界で愛されているモデルです。さまざまなカラー、柄、素材が楽しめるというファッション的要素はもちろん、バルカナイズ製法によってハンドメイドで丁寧に熱圧着されているため、丈夫さも申し分ないのも魅力です。
(3)スケートハイ「カッコかわいいストリートな表情」
1978年、スケートをする足首を保護する目的で誕生したスケートハイ<SK8-HI>。ヴァンズの定番・オールドスクールをベースにアッパーが足首まで伸びているデザインは、デザイン・機能の両方の面から注目の存在になりました。
スケートハイを愛用する@_gabamentのインタビュー記事は、2023年3月に公開されました。
――生活においてスニーカーとどのようにかかわっていますか?
1996年生まれの今年27歳。スニーカーハマったのは2015年、最初はジョーダンにハマりました。19の頃スケートボードにハマり、ナイキ、ヴァンズ、コンバースをメインでスニーカーを買うようになりました。スケートボードに乗るときはヴァンズかコンバース、ファッションはナイキ、というふうに履き分けています。
――購入した理由やキッカケは?
具体的なエピソードは……。とある女性とお付き合いし、スニーカーから一時期離れていましたが、別れたきっかけでやめていたスケートボードを再開。そして、スニーカー好きも復活。ある日帰り道に「USED SNEAKERS KAI」というスニーカーショップを発見。お店に通ううちにこちらのスケートハイを見つけて、一目惚れ。かわいさとかっこよさを兼ね備えてる「スケハイ」は、私の心に刺さりました。それを見ていた仲間が、誕生日プレゼントとして買ってくれました。
――お気に入りのポイントは?
色と素材、ミッドソールのチェッカー柄。チェッカー柄と言えばヴァンズ、ヴァンズと言えばオールドスクールとスケートハイです。このスケハイは、カッコかわいくて私の好みです。
――履く際のコーディネートやスタイリングでこだわっていることは?
基本的に、スニーカーと服中心の生活をしています。スニーカーを選んでからコーデを選ぶこともあれば、着たい服を選んでから靴を選ぶこともあります。キャップも好きなので、キャップからコーデとスニーカーを選ぶときもあります。こだわりは色々ありますが、一番こだわっているのは色使い。はずしも好きですが、私は色合わせをメインにコーデしています。スケートボードブランドと合わせたりもします。
――kicksラバーになったキッカケは?
私の友人がエアジョーダン1を譲ってくれたのがきっかけで、スニーカーにハマり始めました。最初は消耗品感覚でしたが、貰ったものだし愛着が湧いて初めて「綺麗に履こう」と思ったのがキッカケです。それから、いろんなスニーカーを履くようになっていきました。
――あなたにとってスニーカーとは?
ただの趣味であり、されど趣味。生活の一部であり、スニーカーがないと外にもどこにも行けないので、なくてはならない存在です。
――90年代のファッションやスニーカーへの思いを教えてください
エアマックス95の存在感が、印象的です。人のスニーカーを狩る、エアマックス狩り動画横行、そこまでして欲しいスニーカーがあるってすごいことです。エアー抜きをされたという先輩の話も聞きました。昔より人を魅了し続けるスニーカー。今後も愛され続けて欲しい文化だと思っています。
あの頃の定番スニーカー・ヴァンズ『スケートハイ』とは
デビューは、1978年。当時のバンズのラインナップにはローカットモデルしかなく、スケートをする足首を保護する目的でスケートハイが誕生しました。ヴァンズの定番でもあるオールドスクール<OLD SKOOL>をベースにアッパーが足首まで伸びているデザインは、デザイン的にも機能的にも注目の存在に。スケーターのみならず、BMXライダーの間でも瞬く間に人気となりました。
(4)チャッカ「アフタースケートの疲れた足に優しい」
チャッカ<CHUKKA>は、ポロ競技の選手が競技終了後に履き替えていたカジュアルなブーツが起源の「チャッカブーツ」からインスパイアされ生まれました。ヴァンズの中でも独特なフォルムと履き心地が人気を博し、アフタースケート、アフターサーフのシューズとしてスケーターやサーファーから支持されています。
チャッカを愛用する@kane_chi.96rulessのインタビュー記事は、2022年12月に公開されました。
――購入した理由やキッカケは?
もともとヴァンズが好きで、数年前ミドルカットのものを探していたときに「SUNSET」という古着屋で見つけました。まず木型に惚れたのと、アッパー部分のベルベットに惚れたのが理由です。レトロな感じも今の気分に合うなと思い、購入しました。
――お気に入りのポイントは?
個人的には履き口のパッドがお気に入りです。しっかりとアフタースケートやアフターサーフの疲れた足を保護してくれて、とても快適。ブランドの拘りを感じられます。
――履く際のコーディネートやスタイリングでこだわっていることは?
ベルベットなのでコーデを選ぶかなと思いましたが、アナハイムファクトリーコレクションということもあり木型がかっこいいので、なんでも合わせられます。気分によってREDKAPのワークパンツと合わせたり、Levi’sのスタプレなどと合わせたりして、今っぽい雰囲気とクラシックな雰囲気を使い分けています。
――kicksラバーになったキッカケは?
知人の勧めでサーフィンにハマったのがきっかけでした。そこから『ロード・オブ・ドッグタウン』という映画に出会いZ-BOYSを知り、ヴァンズを履き始めました。ヴァンズってバックボーンを感じられて凄くかっこいいんですけど、めちゃくちゃなものを作ってしまうことも多くて、それこそがヴァンズ。Quilted SLIP-ON LITEなどは木型から入ってるから、展開サイズが小さ過ぎたり(笑)。でもそれがヴァンズらしくて、とても好きでいつも楽しませてもらってます。
――あなたにとってスニーカーとは?
ワクワクするものです。
本職でアパレルのバイヤーをしているんですが、スタイリングを考えるときにスニーカー次第で服の雰囲気がガラッと変わるなあ、と日々感じています。街中を歩いていても、個性がより感じられる部分がスニーカーであって。例えば、ヴァンズのオーセンティックを街中で履いているのを見かけて、なぜか自分が持っているオーセンティックと同じものなのに、全然違うものに見えたり。どうやって履きこんだらあんな雰囲気になるんだろう、と考えてひたすらディグったり。そんな時間が楽しくて、ワクワクさせてくれるもの。それがスニーカーかなと思います。
――90年代のファッションやスニーカーへの思いを教えてください
僕自身世代ではないんですが、凄く懐かしくカルチャーを感じられるあの雰囲気が好きです。古着屋に遊びに行ったときも、オーナーさん達がリアルにその世代を生きてこられた方達で、本当に楽しそうに当時のことを語ってくれるんです。それがほんと楽しくて、魅力的な時代だなあと感じさせられます。
あの頃の定番スニーカー・ヴァンズ『チャッカ』とは
ポロ競技の選手が競技終了後に履き替えていたカジュアルなブーツが起源の「チャッカブーツ」からインスパイアされてデザインされた、ヴァンズの中でも独特のフォルムでコアな人気を誇るモデル。基本的なチャッカブーツのシューホールが2穴なのに対し、バンズ・チャッカでは4~5穴となっています。ミドルカット丈で足首周りはパッド入りのため、優しく足をカバーし履き心地も抜群。アフタースケート、アフターサーフのシューズとしてスケーターやサーファーから支持されています。