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【40周年記念モデル】ガムソールとクリアソールが新鮮!移りゆくトレンドにいつだってハマる『クラブシー85』の物語【リーボック担当者がスニーカーを語る】

2025.04.12

仕事で日々スニーカーに向き合い、肥えた視点をもつメーカー担当は、あのモデルをどう見ているのか。今回ピックアップするのは、『リーボック(Reebok)』クラブシー85<CLUB C 85>の40周年アニバーサリー限定モデルです。
1985年に正統派テニスシューズとして誕生したクラブシー85のヒストリーや、アップデートポイント、魅力について、RBKJ株式会社の田中さんが語ってくれました。

【40周年記念モデル】ガムソールとクリアソールが新鮮!移りゆくトレンドにいつだってハマる『クラブシー85』の物語【リーボック担当者がスニーカーを語る】
40周年アニバーサリー限定モデル(写真左から1番目と2番目)、定番モデル(写真右から1番目と2番目)。

テニスシューズとして誕生・リーボック『CLUB C』

――『CLUB C』はどんなスニーカーですか?

1985年、耐久性の高いパフォーマンスシューズを求めるテニスプレイヤーのニーズを満たすモデルとして、Club Championが発売されました。70年代後半から続くテニスブームの中で高い支持を受け、パフォーマンスモデルからライフスタイルの定番シューズへと進化。現在のCLUB Cの“C”は、その“Champion(チャンピオン)”の頭文字から取られております。

ガム&クリアソールが、ちょっと懐かしいしイマっぽい

――1985年にクラブシー85がデビューして、40周年。今回ご紹介いただくのは、そのアニバーサリーモデル。定番モデルからアップデートしたのはどのあたりですか?

40周年モデルにはガムソールとクリアソールを採用しているのが、一番大きな違いです。また、『クラブシー85』といえば一番人気の定番カラーは「チョーク」という、少しアイボリーに近いカラーなんですけど(写真右から2番目のカラー)、今回の40周年モデルにはあえて採用せず、ホワイトのみの展開となっています。

あとは細かい部分ですね、ヒール「85」のロゴがデザインされていたり。

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タン部分のロゴも真っ白で、定番に比べてよりシンプルなイメージに仕上がっていると思います。

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また、購入時の箱のデザインもアニバーサリーデザインに変えています。替え紐や、ノベルティのシューズポーチやステッカーもついています。

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――逆に、変わらずに定番を継承している部分は?

『クラブシー85』の象徴でもあるガーメントレザーや、ウインドウ(サイドのロゴ部分)のクラシックロゴのデザインは、変えずに踏襲しています。

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――ステッチのネオンオレンジがかわいいです!

ステッチのデザインも、『クラブシー85』の特徴的な部分。なのでそこは残しつつも、ソールの色にあわせてなじみやすいカラーリングにしました。

――このレザー感、すごく好きです。

「ガーメントレザー」というレザーです。やわらかくてなじみがよく、履いたときに気持ちよく足にフィットするんです。ヴィンテージ感もありますよね。このガーメントレザーは衣類に使われることが多く、1985年の当時はスニーカーに採用されることが画期的だったそうですよ。

【40周年記念モデル】ガムソールとクリアソールが新鮮!移りゆくトレンドにいつだってハマる『クラブシー85』の物語【リーボック担当者がスニーカーを語る】

――それは、技術的なハードルがあったりしたから?

すぐ変色してしまったり、靴の形状に成形したりするのが難しかったとかで。でも質感が唯一無二でかわいいのと、履くとなじみがよく楽なので、靴に採用できたのはすごくいいこと。本当に、やわらかくて履き心地がいいんですよ。

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――40周年モデルのテーマはありますか?

トレンドのガムソールやクリアソールを採用することで、1985年の発売当時のヴィンテージ感は残しつつも、今風にブラッシュアップしているところです。

【40周年記念モデル】ガムソールとクリアソールが新鮮!移りゆくトレンドにいつだってハマる『クラブシー85』の物語【リーボック担当者がスニーカーを語る】

――『クラブシー85』では35周年モデルもあったとか。節目ごとにアニバーサルモデルをリリースされているんですね。

『クラブシー85』に限らず、『ポンプフューリー』でも去年30周年記念モデルが出ました。大体5年刻みぐらいで、周年をお祝いするモデルが出ています。

――歴代の『クラブシー85』たちがいるんですね。35周年モデルはどんなデザインだったんですか?

35周年モデルでは、差し色でネイビーが使われていてまた違う雰囲気でした。基本は『クラブシー85』で人気のホワイトやチョークをベースにしています。長年愛されているモデルなので、記念モデルをリリースするごとにデザインを変えるというよりは、ディテールをマイナーチェンジするくらいです。

――そして今年は、ガムソールとクリアソール。並べてみると、結構違う印象です。

40周年モデルは、紐が少し細くてスタイリッシュな印象に見えるかもしれませんね。替え紐には、定番モデルと同じ幅のものが入っています。

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テニスシューズなのにファッション履きとしてデビュー!?

――テニスシューズとしてデビューした『クラブシー85』。いまはファッション履きが主流ですが、なにか大きなきっかけがあったのですか?

当時はテニスにおいてもしきたりが多かった時代で、テニスをする場面でクラブハウスに行くときも、かなりしっかりと正装をするカルチャーがあったそうです。それを“崩しにかかる”という意味合いでデビューしたのが、『クラブシー85』でした。

「クラブハウスに行くときに格式ばった服を着なければならない」という常識を超えるプロモーションが受け入れられて、みなさんに履いていただけるようになりました。

――テニスの競技用というよりは、テニスシーンにおけるファッション提案のような形でデビューしたんですね。

前年に『フリースタイル』がデビューしたのですが、『フリースタイル』も着用シーンを広げましょうというプロモーションで出して、それがすごく世に広まったんですよね。『クラブシー85』もそれにならいました。機能性とスタイリングのしやすさで、テニス界隈だけでなく、日常履きのファッションとして広まりました。

――多ジャンルのブランドや映画やアニメとのコラボもされていますよね。

40周年の今年はコラボイヤーで、毎月コンスタントに出るくらいハイペースで登場予定です。

どんな時代でも合わせやすい。そんな定番、今年はこう履く

――40周年モデルを今年風に履くなら、どんなコーデがおすすめですか?

今っぽいなと思うのは、ストンと落ちる太めラインのパンツと合わせて、ローカットでシンプルなスニーカーでしめるコーデ。オフィスカジュアルにもなじむと思います。僕も『クラブシー85』は持っているのですが、シチュエーションは割とこだわらず、ガシガシ履いてます。履きやすくて合わせやすいんです。

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――若い世代が真似したいなと思えるテクニックも知りたいです!

靴下に色をもってきて、ポイントにするのもいいですね。春先になったら、さわやかにデニムと合わせたり。デニムはダメージのものではなく、キレイめのものを合わせるのが個人的には好きですね。

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――『クラブシー85』の一番の魅力はどんなところと感じますか

一番の魅力は、見た目のシンプルさ。リーボックには『ポンプフューリー』のような個性的なデザインのモデルも多いのですが、靴自体が主役になってしまって、合わせるのが難しいことも。それとはうって変わって『クラブシー85』はすごくいろんなスタイリングに合わせやすくて、いろんなシーンでも履いていただけます。あとはスニーカーなんで、歩きやすいっていうところがポイントかな。

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――最後に。『クラブシー85』が40年もタイムレスに愛される理由は?

いい意味で、トレンド感があまりないデザイン。アパレルのファッションがどういうトレンドに動いていっても、しっくりとなじんでしまうところが、長年愛されている一番のポイントかなと思います。

80年代に出たシューズで、デザインが全然変わらないってすごいですよね。アパレルのトレンドは40年も経つとずいぶん変わりますけど、どんな時代でも、なぜだか合わせやすい。そこが、長年愛される理由だと思います。

今後もいろんなトレンドが出てくるとは思うんですけど、『クラブシー85』は今後もずっと定番なので、ぜひ手に取ってもらえるとうれしいです。記念モデルやコラボモデルも続々出るので、「永遠の定番」としていろんな世代に愛してもらいたいです。

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