【素材別】白スニーカーの洗い方は? 汚れの落とし方を知ってきれいな状態を保とう!
清潔感があり、どんな服にも合わせやすく重宝する白スニーカー。その一方で、汚れが目立ちやすいというデメリットもあります。せっかくの白スニーカーが茶色く汚れたり、黄ばんだりするのはできるだけ避けたいです。
この記事では、そのような失敗を防ぐために、スニーカーを汚れから守る予防法と、簡単な洗い方をご紹介します。
スニーカーが汚れる原因は?
スニーカーが汚れる原因はさまざまですが、特に白スニーカーで気になりやすいのが泥汚れです。スニーカーの表面に付着した土や泥などをそのまま放置すると、茶色い汚れが目立ってしまいます。
泥汚れ以外には、スニーカーの黄ばみが気になるケースもあります。黄ばんでしまう主な原因は、スニーカーに付着したアルカリ性の物質です。スニーカーを洗うときに付着した洗剤が残り続けた結果、黄ばみが発生してしまいます。
そのような汚れを放置すると、汚れが落としにくくなるだけでなく、臭いが気になることもあります。汚れや臭いに気が付いたときは、すぐにお手入れをするにしましょう。
また、最低でも1シーズンに1回程度を目安に、定期的にお手入れをすることもスニーカーをきれいに保つコツです。
白スニーカーを購入したら、まず防水スプレー
買ったばかりの靴は、表面が塗装されておらず繊維がむき出しの状態です。履く前に防水スプレーをかけることで繊維を保護し、汚れを染み込みにくくしておきましょう。白い靴を汚れから守る予防をしておけば、洗う頻度を減らせます。
防水スプレーは、換気の良い屋外で、片足3秒を目安に靴から30cmほど離して全体にムラなく吹きかけます。その後は月に1回、雨の日に1回スプレーしておくと安心です。
ただし、一部使用できない素材もあるため、素材を確かめてから使用するようにしましょう。
【基本の洗い方】キャンバス素材・メッシュ素材のスニーカーの洗い方
一般的なキャンバス素材(亜麻糸や綿糸などを平織した生地)やメッシュ素材(表面にたくさんの穴が開いている生地)を洗うときに必要なアイテムや手順は、以下のとおりです。
レザー素材やスエード素材の洗い方は【素材別】の項目を参考にしてください。
スニーカーを洗うのに必要な道具
スニーカーを洗うのに最低限必要な道具は、以下の4つです。
●ブラシ
●中性洗剤
●バケツ
●タオル
ブラシにこだわりたい人は、靴専用のものを用意するのがオススメです。特にこだわりがない人は、古くなった歯ブラシでも問題ありません。
洗剤は中性洗剤を使用しましょう。アルカリ性洗剤は、紫外線と反応することで黄ばみの原因になってしまうので注意してください。
バケツは、靴がつかる大きなものを用意すると洗いやすくなります。タオルは水分を吸収しやすいものがベターです。
スニーカーの洗い方の手順
必要なアイテムをそろえたら、早速スニーカーを洗っていきましょう。ここからは、スニーカーの基本的な洗い方の手順とコツをご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
1 スニーカーのホコリを払い落とす
いきなり水につけるのではなく、はじめにスニーカーの表面にあるホコリをしっかりと払い落とします。靴ひもや中敷きも外して、隙間に溜まったホコリも入念に除去しましょう。
2 中性洗剤を溶かしたぬるま湯につける
ホコリを落とし切ったら、バケツに中性洗剤を溶かしたぬるま湯(約40℃)を入れ、20〜30分つけ置きにします。汚れは熱に弱く、洗剤残りも防げるため、水ではなくぬるま湯を用意するのがポイントです。
3 ブラシでスニーカーを洗う
つけ置きが完了したら、ブラシにも少量の中性洗剤をつけて、汚れが落ちていない部分を洗います。繊維に沿って優しく擦るのがポイントです。
また、外した中敷きや靴ひもにも中性洗剤を少しつけ、もみ洗いをして汚れを落とします。
4 ぬるま湯ですすぐ
スニーカーを洗い終わったら、ぬるま湯ですすぎます。水を替えながら、数回繰り返しましょう。すすぎ残しは黄ばみの原因になることもあるため、念入りにすすいでください。
5 水を拭き取り、自然乾燥させる
スニーカーをすすぎ終わったら、タオルや雑巾でしっかりと水分を拭き取り、日陰で自然乾燥させます。黄ばみや型崩れを引き起こすこともあるため、直射日光に当てないように注意しましょう。
乾かすときは、スニーカーを壁に立てかけたり、ハンガーに吊るしたりすると通気性がアップして乾きやすくなります。地面に触れる面積を減らすことがポイントです。
【軽い汚れの場合】消しゴムタイプのクリーナーを
靴を擦ってできた黒ずみのような軽い汚れは、消しゴムタイプのクリーナーを使うとお手入れが簡単です。汚れをピンポイントで削れるので、スニーカーを水にぬらして乾かすという手間が省けます。
白スニーカーを履いて出かける日は、バッグに忍ばせておくと安心です。
【頑固な汚れの場合】重曹や漂白剤を
中性洗剤だけでは落ちない頑固な汚れには、重曹がオススメです。重曹と中性洗剤を1:1で混ぜてペースト状にしたらスニーカーに塗り、10分ほど置いてからブラシで擦ると頑固な汚れも落ちやすくなります。
重曹は消臭効果を持つため、汗が染み込んだ靴のニオイにも効果的です。
また、汚れやシミなどの色素を取り除く働きを持つ漂白剤も、白スニーカーの汚れに有効です。1リットルの水に大さじ1杯の漂白剤を加えて、つけ置きするようにしましょう。
ただし、漂白剤が原因で色落ちしたり、素材が傷んだりする恐れもあります。漂白剤を使用する際は、事前に洗濯表示タグを確認してください。
【素材別の洗い方】スエード・レザー
同じ白スニーカーでも素材の種類はさまざまです。「洗い方が原因で素材を傷めてしまった」ということがないように、素材別の手入れ方法もご紹介します。
前提として、スエード・レザーは水に弱い素材です。シミや素材の歪みの原因とならないように洗い方には注意しましょう。
スエード
軽い汚れの場合は、スエード素材専用の消しゴムタイプのクリーナーとブラシがオススメです。専用ブラシでブラッシングすれば、スエードの毛を整えたり、起こしたりしてくれます。
クリーナーとブラシだけでは汚れが落ちない場合は、ぬれたタオルで靴全体を湿らせ、スポンジでシャンプーを泡立てて洗います。洗い終えたら、水にぬらしたタオルで泡を吸い取るように拭き取ってください。このとき、靴全体に水を染み込ませないように注意が必要です。
最後は、風通しの良い日陰で十分に乾かします。天日干しして繰り返し使用できる靴専用の乾燥剤を用意するのもオススメです。ある程度乾いたところでシューキーパーを入れれば、型崩れも防止できます。
レザー(天然皮革・合成皮革)
汚れがひどくない場合は、馬毛ブラシとクリーナーでお手入れするのがオススメです。馬毛ブラシでホコリを払ったら、革を傷めない専用クリーナーで汚れを拭き取りましょう。最後に乳化性クリームを塗れば、革に油分と水分が行き届き、乾燥によるひび割れや色褪せを防ぐことができます。
頑固な汚れにはシャンプーとスポンジを使用します。レザーは繊細な素材なため、泡で優しく洗うのがポイントです。洗い終わったら、乾いたタオルで念入りに水分を拭き取り、風通しの良い日陰で自然乾燥させてください。
レザーはぬれると柔らかくなります。変形の恐れもあるため、新聞紙やシューキーパーを使って形を整えることも大切です。
スニーカーを洗うときのコツ
スニーカーをきれいに保つために欠かせないお手入れですが、洗い方によってはスニーカーが傷んだり、型崩れしたり、汚れやすくなったりする原因になります。スニーカーを洗うときは、以下のコツを意識することが大切です。
優しくブラッシングする
素材に関わらず、スニーカーを洗うときに強くこするように洗うのは厳禁です。強くこすり過ぎると、スニーカーのツヤや風合いといった魅力が損なわれる原因になります。強くこすって傷ついた部分は、余計に汚れがつきやすくなる点にも注意が必要です。
必要以上の力を加えずに、優しくブラッシングすることを心がけましょう。
油汚れは専用のクリーナーで落とす
食べ物や飲み物が原因でできた油汚れが気になるときに、いきなり水洗いすることも避けてください。最初から水洗いしてしまうと、油分が靴の繊維に入り込み、シミができる恐れがあります。
専用のクリーナーやブラシで油汚れを浮かせてから、水洗いの工程に移るのがポイントです。
色物に洗濯用石けんを使うのはNG
白スニーカーではなく、色物のスニーカーを洗うときは、洗濯用石けんを使うのもNGです。生地が傷んだり、色抜けしたりする原因になります。
色物のスニーカーを洗いたいときは、靴専用のクリーナーを用意するのがオススメです。
靴ひもや中敷きは取り外す
スニーカーの汚れを落とす前に、靴ひもや中敷きは取り外しておきましょう。靴ひもや中敷きがそのままだと細かな部分が洗いにくいため、汚れも落ちにくくなります。
さらに、型崩れや縮み、洗剤のシミといった問題の原因になることも考えられるため、注意が必要です。
風通しの良い場所で陰干しする
洗い終わったスニーカーを乾かすときは、風通しの良い場所で陰干しするのが基本です。少しでも早く乾かそうと直射日光が当たる場所に置いたり、ドライヤーの温風に当てたりすると、変色や変形の可能性があります。
乾かす際は、スニーカーの中に新聞紙や乾いたタオルを詰めておくと、中までしっかりと乾かすことが可能です。乾きを助長してくれる乾燥剤を靴の中に入れるのもオススメです。つま先を上にした状態で、壁に立てかけておくのも良いでしょう。
また、スニーカーの嫌な臭いは、雑菌の繁殖が主な原因です。洗い終わった後はもちろん、汗や雨水などでぬれた状態のスニーカーをそのまま靴箱にしまうと、雑菌が繁殖しやすくなります。
スニーカーを履いた後も、すぐに靴箱にしまうのではなく、風通しが良い日陰に干しておくことをオススメします。
スニーカーは洗濯機で洗っても良い?
「スニーカーを手洗いするのが面倒くさい」「洗濯機を使いたい」という人もいるのではないでしょうか。洗濯機でスニーカーを洗うと、接着剥がれや型崩れが起こり、スニーカーが傷む恐れがあります。
水洗いができる素材のスニーカーだとしても、基本的には家庭の洗濯機で洗うのは控えましょう。
ただし、スニーカーによっては型崩れに注意したうえで、洗濯機で洗える場合もあります。スニーカーを洗濯機で洗う方法に関しては、以下の記事もご確認ください。
こまめなお手入れでスニーカーを長持ちさせよう!
スニーカーは、定期的に汚れを落としたり、しっかりと乾かしたりすることで、きれいな状態を長持ちさせられます。
ただし、洗い方が原因でスニーカーが傷ついたり、汚れやすくなったりすることも考えられます。使われている素材に合わせた方法でお手入れすることが大切です。
今回ご紹介した方法を参考に日頃からお手入れを行い、大切なスニーカーを長持ちさせましょう。