サッカニー『シャドウ 6000』の物語【サッカニー担当者がスニーカーを語る】
シューズの数だけ物語がある。また、そのシューズを履く人のこだわりが加わると、さらに物語は奥行きあるものになります。
普段から多くのシューズに触れているABCマートの担当者に、お気に入りのシューズについて聞くと、思いがけないエピソードがこぼれてきました。珠玉のシューズ、今回は『サッカニー(SAUCONY)』のシャドウ 6000<SHADOW 6000>です。
今回は、株式会社エービーシー・マートの三重野雄介さんが、サッカニーのデザイン性の高さが魅力のクラシックラニングシューズについて語ってくれました。
株式会社エービーシー・マート
三重野雄介さん
ランニングシューズとしてのハイスペックな機能性とデザイン性
――『シャドウ 6000』は、どんなスニーカーですか?
今年40周年を迎えたジャズ<JAZZ>とともに、サッカニーのクラシックラニングシューズの双肩を担うシャドウ<SHADOW>。1985年のデビュー以来、様々な進化を遂げて誕生したアップデートモデルのシャドウ 6000<SHADOW 6000>は、今年で30周年を迎えます。
80年代初頭、ジャズにより確立したサッカニーの地位を確固たるものにしたのが、もう一つのアイコニックアイテムのシャドウでした。1985年に誕生したシャドウは、”1st is first. Second is nowhere”というスローガンもと、ジャズのクッションニングに加え、更なる安定性と耐久性を実現したハイパフォーマンストレーニングシューズとして人々の足元を支えました。当時としては珍しい反射材をヒールカウンターに備えたのも特徴のひとつです。
その後もアップデートを重ね、ヒールカップを搭載し安定感を向上させたシャドウ 5000<SHADOW 5000>が誕生し、80年代はサッカニーにとって躍進の年となりました。そして、これまで採用してきたTPU製のヒールサポートからEVA製のクッショニング素材VIP SYSTEM(VIRTICAL IONIC PILLEARS)をミッドソールに採用することで、安定性に加え衝撃吸収性と履き心地を飛躍的に向上させたアップデートモデルが、1991年に誕生したシャドウ 6000です。ランニングシューズとしてのハイスペックな機能性と、当時のファッショニスタを唸らせたデザイン性を併せ持ったシャドウ 6000の人気は、瞬く間に広まっていきました。
よりデザイン性の高い仕上がりと、レベルアップした機能性
――譲れないお気に入りのポイントは?
今回のシャドウ 6000から、アッパーのスエードをアップデートすることで、よりデザイン性の高い仕上がりになっているところがまず一つ。更に、サッカニーの最新ランニングシューズモデルの多くに採用されているクッショニング素材、PWRRUNを搭載することで、機能性が大幅にレベルアップしました。これが一番大きなポイントです。
実際に私の周りにも履いている人も多いのですが、ほとんどの方がそのフィット感や履き心地の良さに驚いています。このデザイン性と機能性の両立こそがサッカニーのクラシックランニングスタイルの歴史の根底にあり、今日も基盤となっているのですよね。さすがは120年以上の歴史を誇る世界最古のアスレチックブランドです。
ファッションアイテムとしてのポテンシャルの高さが魅力
――最後に『シャドウ 6000』のおススメポイントをお願いします。
シャドウ 6000を語る上で欠かせないのが、名だたるビッグアカウントとのコラボレーションだと思います。現在に至るまで、BODEGAやEXTRA BUTTERなど、数多くの世界的ファッションアカウントとのコラボレーションモデルとして選ばれてきた背景からも、シャドウ 6000の世界的人気ぶりがうかがえます。ランニングシューズブランドとしての顔はもちろんですが、ファッションアイテムとしてのポテンシャルをもつ側面も、サッカニーの大きな強みなのです。
ジャズの40周年同様、こちらも30周年という節目を迎えた今年、ジャズインスパイアードカラーのアニバーサリーモデルを中心に、様々なカラーバリエーションやコンセプトアイテムのラインアップが予定されています。今後ともシャドウ 6000の動向に注目頂ければと思います。