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出番の少ない靴、正しい保管の仕方は? シーズンオフのシューズは正しい場所に片づけよう!

2023.03.08

スニーカーに革靴、ブーツ、サンダルと、所有する靴の数が増えるほど、ひとつひとつの出番は少なくなりますよね。特に季節感のあるものや冠婚葬祭など、着用シーンが限定される靴は、長い間クローゼットの奥の方で眠っているという人も多いのではないでしょうか。

革やスエードといったデリケートな素材に関わらず、どの靴も経年劣化は避けて通れません。しかし、丁寧にケアをしポイントを押さえて正しく保管すれば、きれいな状態をキープできます。そこで、大切な靴を長く愛用できるように、劣化を予防するためのケアと保管方法をチェックしておきましょう。

出番の少ない靴、正しい保管の仕方は? シーズンオフのシューズは正しい場所に片づけよう!

靴はデリケート。適切な保管方法で劣化を予防して!

足は1日にコップ1杯分程度の汗をかくといわれています。特に1日中靴を着用している場合は、蒸れて汗の量も増えがち。靴には少しずつ水分が蓄積され、加水分解という現象が起きてソールの黄ばみや劣化を促進します。

加水分解とは?

靴底によく使われるポリウレタンやEVAに見られる現象で、素材に含まれる化合物質と水分が結びつくことでバラバラ(分解)になること。特に履かずに保管している靴は通気性が悪く、空気中の水分を過分に吸収しやすいため、加水分解が起こりやすい状態。“久々に出したらソールが壊れていた” “合皮の靴がベタベタになっていた” “表面がボロボロにはがれていた”という場合は、この加水分解が原因と考えられます。加水分解が起こる時期は個体差が大きく、早いもので2年ほどで劣化する場合もあれば、10年以上持つものもあります。

加水分解はどの靴にも起こり得るものですが、保管方法を工夫すれば良い状態が保てます。加水分解を遠ざける保管のコツは、湿気や水分の少ない状態を維持すること。靴の保管の際に気をつけるポイントをご紹介します。

POINT 1 靴は履いたら2日休ませる

まず気をつけたいのが、靴を使用した後のケア。靴の状態を保つためには、靴に残る水分をできるだけ発散させて溜めないことが大切です。靴は「1日履いたら2日休ませる」を心がけ、消臭用キーパーなどを入れて風通しが良い場所で保管しましょう。

POINT 2 長期保管は清潔な状態で

靴の劣化スピードが速まる2大原因が、汚れ湿気。頻繁に履いている靴であれば、風に当たったり、体の重みで水分が外に押し出されたりしますが、長期間履かずに収納している場合は水分が発散されないため、状態悪化が速まります。また、汚れと湿気の2つが合わさるとカビが繁殖しやすくなります。

衣替えなどで長い間収納する場合は、しまう前に適切なお手入れで靴に残っている汚れや汗などの水分を取り除いてからにしましょう。詳しいお手入れの仕方は以下をチェック。素材やシューズタイプによってお手入れが異なるので、お手持ちのものに合わせたケアをしてください。

POINT 3 保管場所に注意する

買った時のダンボール製の箱は湿気が溜まりやすく、加水分解を起こしやすくなるので、収納する際はシューズ専用のケースなどに入れ替えましょう。

収納ケースは、プラスチック製のものがおすすめ。プラスチックは通気性が悪いですが、外の湿気の影響を受けにくいため保管には好適。履いて間もない靴は湿気を吸っているので、汚れを落とし通気性の良いところで休ませた後に、除湿剤と一緒にケースへ入れましょう。型崩れが気にならないものであれば、ファスナーつきビニール袋に入れるのも良いといわれています。長期保管する場合は、玄関の靴箱よりもクローゼットなど換気しやすく湿気が少ない場所がベター。また、湿気は下に溜まるので、できるだけ上方スペースに保管するのが良いでしょう。

靴の保管に適さない場所

以下の2箇所はスペースを確保しやすいですが、靴の保管場所としては不向きなのでできるだけ避けるのが無難です。

①ベッドの下 ×
ベッドの下は大収容のスペースを作り出せますが、湿気が溜まりやすいのが難点。寝ている間の汗で湿度が上がりやすいことと、湿気は下に溜まる性質があるため、じめじめした状態になりがちです。ほこりも溜まりやすく、カビが発生するリスクもあります。

②ベランダ ×
ベランダはスペースを確保しやすい場所ではありますが、屋外のため、雨などの水濡れや湿気、直射日光など、靴がダメージを受けやすい環境です。屋外用のコンテナに入れたとしても、湿気や温度変化の影響も受けやすいため、避けるのがベスト。また、一般的にマンションなどの集合住宅では、ベランダは共用部分という位置づけなので、物を置くには事前に規約を確認する必要があります。

POINT 4 定期的に出して風をあてる

収納後も1ヶ月に1回を目安に、ケースのふたを開けたり、靴を外に出したりしましょう。新しい空気に触れることで靴の通気が良くなります。

靴の保管におすすめの専用ケース
保管の際は、湿気に強いプラスチック製のシューズ専用ケースに入れるのがおすすめ。専用ボックスを使うことで重ねて収納することもでき、見た目もすっきり。置き場の選択肢が増えるうえに、型崩れ予防にもなります。

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シューズケース

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横置き対応の組み立て式シューズケース。クリアもブラックも透明のふたがついているので、中身が見えやすく中身を把握しやすいのがメリット。ふたはマグネット付きで簡単に開け閉めできます。ハイカットの靴も入れられる絶妙な高さも◎。横置きだとサイドのデザインがよく見えるので、ディスプレイとしても楽しめます。

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シューズケース

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棚と棚の間など、横幅が狭い場所に起きやすい縦置き用ケース。横置き同様に、ふたの開け閉めが楽々。時々ふたを開けてボックス内の換気をするのも手軽です。

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コンテナボックス

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コンテナボックス

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シンプルなコンテナモチーフの収納ボックス。ふたをすれば中身が見えないので、生活感が出ず、シンプルなインテリアにも馴染みやすいと人気のアイテム。モジュール式なので、22Lと45Lのボックスを組み合わせて楽しんでも! 組み立て式で、使わないときは1/3の高さに折りたためるのも嬉しい。

久しぶりに履く靴は風通しと防水スプレーをしてから

保管していた靴を久しぶりに履くときは、シューズが劣化していないか状態を確認し、陰干しで風通しをしましょう。また、汚れやキズ予防のために履く前日までに防水スプレーをして。防水スプレーは以下の点に気をつけて安全に使用しましょう。

①屋内では使用しない

屋内での散布は避け、風通しの良い屋外で使う。

②屋外では風向きに注意する

風下に、人やペットがいないことを確認してから使用する。

③マスクをし、一度に大量の使用を避ける

マスクをし、少しずつスプレーするようにする。

④製品に記載の注意事項を確認する

防水スプレーには相性の悪い素材があるため、お手持ちの靴の素材に使用できるか確認してから使う。防水スプレーの必要性や安全なかけ方は、こちらで詳しくご紹介しているので、あわせてチェックしてみてください。

間違った保管方法でお気に入りの靴が劣化してしまったら、とても悔やまれます。正しい保管方法をおさえて、大切な靴と長くお付き合いできますように。

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